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鎌倉明月院「アジサイ寺」へ。


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歳を重ねると



「花」の魅力が徐々に
わかってきてですね?


古い世代、おじさんなもので
「花」とは女性のもの(?)

のような感覚が根強く。


だけどここ5~6年の間、
本当に魅了されるようになりました
「花」に。


やっぱり「自然のもの」であるにも
関わらず再現される色彩、色調

「色とは無限に存在するのだ」


人工的にではない、
あくまでも自然とそうなった
色や模様、どれをとっても狂いなく
同じようにそうなっている。

それがなぜなんだろう?

と思えて眺めていると
時間を忘れます。


調合されたものでもなんでもなく、
必ず同じ季節に同じ色で咲く。

”RGB”や”CMYK”で数値化するなら
寸分違わず同じ色なんだろう…

と思えたりして
職業柄かもしれませんが。



そんな折、
この季節の代名詞といえば

「アジサイ」

ですよね。


アジサイとはご承知の通り
当て字ですが

「紫陽花」


と書きます。


本物の紫陽花を目の前にして
見ておりますとこの当て字、

(なんと感性豊かな表現をしたか)


感慨深いものがあります。

昔の人のセンスを
リスペクトする心境に駆られます。


神奈川県で紫陽花といえば、
多くの人が

”長谷寺様”

を思い浮かべると思いまして
今回は違う場所へ。


「北鎌倉駅」を降りて
程なく歩きますとたどり着きます

”明月院様”

へと
今年は足を運んでみました。

「桜」「紅葉」でも有名な
名所でございますが、
なんと言ってもこちらの代名詞は

”紫陽花寺”


と名付けられ、

この時期に最も美しいとされる名所
でもあります。


いわゆる”参道”にあたる(?)
道をてくてくと歩きますと


透明度の高い山水が流れ
とっても趣ある風景が続きます。

周辺に住居も点在しますが
この周囲だけ

”時が止まっている”

ような感覚もあります。


そんな風景を体感しながら
歩き続けますと


入口が見えてきまして、
その先で拝観料をお支払いします。

500円かな?


この時期の「長谷寺様」は
この拝観料の他、
さらに中で「紫陽花道」を
通るための料金が必要ですが
(管理、維持が大変なため)

明月院様はそれがありません。
なぜなら、



入り口を入った直後から既に
全周囲に渡って

”紫陽花で埋め尽くされているから”

なんです。


とても親しまれている花なので、
きっとお住まいの周辺でも

お庭の一角とか
場合によっては街路樹の根本とかに
たくさんこの時期見ることが出来ます。

でも、
これだけの紫陽花に全周囲を囲まれると
それはもう別物で壮観です。


「紫」と言える。

でもそうでしょうか?

「すみれ」の色彩にも似ている
ように思えますが、

「◯◯色」とは一言で
再現できないようなこの色彩感。

人によって色の例えが違う?
そんな風に思えますよね。


これが自然の中で生み出される色…

と思うと本当にすごいなと。

それに小さな花が密集するように
玉のような形を作る紫陽花とは
とにかく不思議です。

どの花にも言えることですが

(なぜこうなるのだろうか?)


いくら考えてもわかるわけはなく。

その不思議さと美しさが
相まってとにかく魅了されます。


敷地内には結構な種類の
紫陽花が植えられています。

スマホを片手に「品種」などを
確かめながら進むのも
とても楽しいと思います。

中には


こんな紫陽花も。

街中で遭遇しても
もしかしたらこれが「紫陽花だ」とは
認識しないかもしれませんよね?



そして「明月院様」を語る上では
外せませんのがこちらの境内で、

右の方に「行列」が出来ていますが…

これはなんのために
皆様行列をしているか?

と言いますと

「ベストフォトスポット」

を収めるためなんです。


皆様が順番に写真に収めているのは


膳えられた紫陽花ですが、
実は「この奥」に秘密が。

皆までご覧頂きませんので、
ぜひこのスポット

”皆様ご自身の眼で”

お確かめ頂けましたらと🤭✨


お地蔵様に供えられるのも
「紫陽花」なんですね、

さすが「紫陽花寺」ですよね。



「沙羅双樹」にもこの季節だけは
紫陽花です。

”祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり”

と始まる平家物語。

でも沙羅双樹って「朝方しか」
見れなくて、
お昼過ぎには落ちてしまうんですって。


この新緑の季節ならではの
グリーンも素晴らしく。

確かに観光で訪れる人は
少なくはありませんが、
「長谷寺様」に比べればかなり少ないと。

うぐいすの鳴き声だけが鳴り響く
とても素晴らしい癒やしの空間です。


まだギリギリ(?)
紫陽花は咲いていると思いまして、
今週末などにもしよければ
訪れてみて下さい。

(写真は2024.06.24)



そこから再び


今度は北鎌倉から「鎌倉」へと
向かいまして…

人が多いのわかっているので
気が重かったんですが


鎌倉で「江ノ電」に乗り換えます。

通勤時の、
とは申しませんが

平日日中の山手線くらい(?)
な感じで覚悟ですけども…


(結局、長谷寺様へ行くの?)


見せかけましてそのひとつ先

”極楽寺駅”

です。


手前の「長谷駅」に長谷寺様、
高徳院様(鎌倉大仏)などがありまして
一大観光名所。

修学旅行生多数、
海外ツーリスト大量の領域。

極楽寺で降りる人は
ほとんどおりません。


そして再び駅を出て
歩くこと10分くらいでしょうか?


30℃超えだったこの日などは
見るからに躊躇する??

長い階段でございます。


超スローペースで
この階段を上がっていきますと
その頂上にありますのが


「成就院様」でございます。

とってもこじんまりとした
場所になります。

お参りをさせて頂いたのですが、
目的はこちらではなく…

「こちらの入り口」

にあるのですが、


この景色


なんです。


実は僕ら以外にも
結構な人がこの後ろにおりまして
この景色を眺めています。

見えているのは湘南の稲村ヶ崎、
まるで映画に登場してきそうな
素敵な風景を見ました。

写真だとやっぱり
感動が薄れますが…

お時間と体力があれば(?)
話のネタに行ってみて下さい。


ちなみにこちらの
成就院様付近にも紫陽花が点在していまして



先程「明月院様」では
見ることの出来なかった「色」も
ございました。


しかしこのピンク、
これもね?

紫かピンクか…

本当に絶妙でしょ?!
こんな色、出来ます?普通。

混ぜものなんかないですよ
当然ですけども…
なぜこんな色になるのか?

実に深いですね。




というわけで、
四季折々を愉しむ。

6月はやっぱり「紫陽花」です。


水の音、鳥の声をBGMに
その辺の岩に腰を下ろして
紫陽花を眺めるのも素敵でしょ?


”感性がリセットされる”


ような感覚もあって
自然の不思議さと美しさを
再認識する有意義な時間でした。



柄にもなく
花の話題ですみませんっ🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️





でわまた🤗




END








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