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3.道のり パネ編

パネポルチーニ編 open2010/6

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バールのオープン当時に入社してきたのが、パネの旗手さんでした。

人気のサービスマンだったんだよ❤︎

パネで働く人たちは、特に信じられないかもね。

「お前に喰わせるタンメンは、ねぇ!」

モノマネお客さんに披露してた。
やってもらってごらん。

そっくりだから🤣🤣🤣

知人の紹介で入社した旗手さんは、有名パン屋さんの店長という経歴のあるパン職人でした。

入社理由は、パン屋さんもパンだけじゃなく、料理を勉強しないと美味しい総菜系のパンを焼けないとの理由だった

素晴らしいね

今まで、パン職人として働いていた旗手さんが、いきなり初心者で連日満員電車状態のイタリア食堂とバールで働くってことは……

先輩は全員年下ですし、体力的にも、精神的にも想像を超える苦労があったかと思われます。

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その頃私は、もっとお客さんを喜ばすための武器を探してました。

その頃というか、いつもですが。

飲食店は、飽きられたら終わりです。

いかに飽きられないようにするか、次の一手を考えることが大事なんですよね。

ある時、某レストランのフォカッチャが美味しいということで、教えてもらえる機会がありました。それで旗手さんに焼ける?って投げたら……

数日後にとんでもないパンを焼いてきたんだ。

それがすごかった。

うまかったんです。

塩フォカッチャ」だ。

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営業中のイタリア食堂とバールで、球場で売り子のアルバイトもしてたという旗手さんに「焼き立てのパン」を売り歩いてもらう企画が出ました。

バール二階の厨房にパン窯置いて…笑
凄い状態だったんだよ。バールの二階は……

あの狭い厨房に7人~8人のスタッフが仕込みしていて、パン窯もあったしミキサーも置いてあったし、暑かったし、狭かったし、でもおもしろかった。

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焼き立てパンの売り子は大成功でした

「食べたお客さんが流行る理由わかるわ〜」と言ってるのが聞こえてくる。

焼きあがったばかりのパンを食べる機会ってそうないと思います。

パン屋さんでも焼きあがったパンを買っても家に持ち帰るともう冷えていますからね。

ましてや、焼いた人が売りにくる。

こだわりと説明付きで。
これは、あまりないですよね。

今でも「焼きたてパン」提供していますが、情熱持って売り子していますか?

パネの職人からすると、お客さんのパンに対する反応を直接聞けるチャンスです

その機会は、なかなかありません

また、レストランチームからするとこれ以上の武器は、ありません。

日々に流されてマンネリ化してませんか?

一般のお店では、できないことをしています。

お客さんにもっと価値を伝えましょう😊

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パン人気はうなぎ上りだった。

塩フォカッチャ堂々とポルチーニの顔に成長していきました

鬼に金棒とは、このことのようにイタリア食堂もバールも「塩フォカッチャ」という武器を手に入れ、一層湧きたちます。

パンを買いにくるだけのお客さんもいらっしゃいました。

同時にお客さんの声から、

パン屋さんをやってほしい」と多くの声が集まるようになってきました。

徐々にお客さんのニーズと共に道ゆくレールの方向が定まっていくようでした



新しい挑戦を旗手さんと私は覚悟を決めたのでした。


ここでパン屋やったら?」という声で今あるパネの物件が決まりました。
(ここには書込みできない苦労がありました笑)

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2010年6月
パネポルチーニはオープンしました。

パネポルチーニの初めの頃は、大変でした。

製造してたのは、旗手店長ともう一人。

販売は、旗手店長の奥さんがメインで働いてくれ、レストランのスタッフがレジに立つこともあった。

オープン後しばらくは、赤字続き。

仕込みも大変で、深夜まわっても終わっていない時もざらにありました。

「今からベーグルパン成型です・・・」

私も手伝ったりしていました。

旗手店長も寝ながら生地の分割してました。


同じ路地で予約の取れないイタリアンレストランと満員電車のバール

そんなお店が出店するパン屋さん……

旗手店長のプレッシャーは相当なものだったろうと思います

でも、ものすごい覇気でした……。

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そのころから、旗手さんがずっと言い続けていることがあります。

イタリア食堂やバールで接客サービスの大事さを知ったので、そんな温かい心遣いできるパン屋さんをやりたい!」


パネポルチーニの皆さん!
よろしくお願いしますね😊


そして、



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パネポルチーニは覚醒しました笑

名実共にポルチーニグループの顔になりました。 



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