カウセリング6回目までを振り返る
始めてのカウセリングから6回目までが98日。
およそ3ヶ月間とちょっとの時間でした。
この6回のカウンセリングで、自分に起きたことをまとめてみます。
あくまでも私の体験なのですが、これからカウンセリングを受ける人にとって、ひとつの物差しや目安になれば幸いです。
意識の変化
外界に対する強さが小さくなりました。
今振り返ると、外に出ること自体で、心(感情と思考)にうっすらと緊張感を帯びていました。
そこが薄らいでいったおかげで、大浴場にいっても”自分”でいられるようになったんだと思います。
それから、長いことマンション暮らしですが、ご近所の人に挨拶できなかったことも外界への恐怖が原因だったんだと思います。
これもなんの気無しに挨拶できるようになりました。
私にとっては、非常に大きな変化で、外にいて緊張感を伴わないことが、これほど楽なのか〜と感じていました。
行動の変化
外に出て、緊張感を伴わなくなったおかげで、人が集まるところへ行けるようになりました。
極度に人が集まるところへ行きたくなくて、ゴミゴミしたところや、満員電車では心拍数があがりがちでした。
でもカウンセリングを受け始めてから、意識の変化で書いたように、どこでも”自分”でいられるようになったおかげで、人がいる場所へいっても、大丈夫になりました。
たとえば大勢の人でごった返す居酒屋とか、緊張しないでいられるようになったので、友だちに誘われたりしても、心がゾワッとすることがなくなりました。
(以前は、ちょっと嫌だなあと思っても、友だちに嫌われることのほうが怖くて、しぶしぶ行っていました)
取り組むようになったこと
認知行動療法、セルフコンパッション、グラウンディングの意識の3つに取り組むようになりました。
振り返ると、「余計なことを考えず、”いま、ここ”に集中し、自分を大切にする」練習を始めたんだと感じています。
認知行動療法は、歪んだ認識を、凝り固まった認知を、反証するというタスクがあっていたみたいで、取り組みやすったです。
どんな些細なことでも違和感やイラッとを感じたら、取り組むようにしてました。
家族のことや、友だちとのちょっとしたやりとりも書くので、書いたものは正直言って誰にも見せられません。
グラウンディング、具体的には足指を地面につけることの意識づけは、幸いなことにサウナでの外気浴の時に不意にできるようになりました。
そこから歩く時にも意識できるようになりました。
だからと言ってなにか変化を感じたわけではなかったです、この時は。
そうした方がいい、というカウンセラーさんのアドバイスを実行してただけ、という感覚です。
一番慣れなかったのはセルフコンパッション。
いまでこそ、そうじゃないと意識できますが、始めたころは「自分を甘やかしていいの?」という疑問が強くて、たぶん素直に取り組みきれてなかったと思います。
ワークブックを買って、毎日ひとつずつやってみて、ワークブックを三周目に入るくらいから、素直に取り組めるようになったと思います。
自分に優しい言葉をかけることは、甘やかしではなく、そのままの自分、さまざまな感情をもち、ときに失敗する自分を受け入れる、受け止めることなんだなあ、とわかってくるまでに、とても時間がかかりました。
それだけ自己受容できてなかったのだと、わかるまで数ヶ月かかるのですが、わかった時の悲しさたるや。
困ったこと
いいことばかりではありませんでした。
わたしの場合は、半世紀にわたって培ってきた、自分を守る鎧を脱ぎ捨てることになったので、なかなかに混乱のときでもありました。
「鎧を状況に応じて脱ぎ着できるようになるといいですね」と
カウンセラーさんはアドバイ「くれました。
でも、ここまで自分と、自分の感情や思考と向き合ってこなかったので、なにをするにしても、ゼロイチになりがち。
鎧を脱ぐなら脱ぐ!
着るなら着る!!
そんな調子なので、脱ぐと決めたら脱いでしまい、心が無防備なオッサンの爆誕です笑
人との会話で「あれ?大丈夫だったかなあ」とこれまでよりも気にするシーンが増えました。
それから、これまでと大きな音に敏感だったのですが、それが鎧を脱いだことで、感情が何のフィルターもなく反応するからか、過敏に反応するようにもなっていました。
いまとなれば、両方ともに克服しつつあります。
ただ、変化の過程は少なからず痛みを伴うものなのだと感じたころでもありました。
このあともカウンセリングは続き、これを書いている時点でも定期的に通っています。
そして、少しずつ外界への怖さを減らしてきたわたしはこの後さらに頼れる人が増えていきます。
それについては、追い追い。