鎧を脱いで、新しい服を作る

カウンセリングを受け始めてから教わったことの一つが「わたしは鎧を着て生きてきた」ということ。

始まるまえから薄々他の活動や心理アセスメントの結果からも感じていた。
だけど、カウンセリングを受けて、それが明確になった感覚。

それで、ものごとをゼロイチで捉えがちなわたしは、つい鎧を脱ぎ去ってしまった。

鎧を脱ぎさると、心は無防備になる。
それだけでなく、他者との距離感もよくわからないものになっていったようだ。

昔からの友人や知人はそれを許してくれていたんだなあ、と最近とあるインシデントから強く感じた。

そんな相談をカウンセラーさんにした。
私としても、そんなことは繰り返したくない。カウンセリングを受けて、いろいろな問題を取り上げて、感情が反応しやすいパターンがいくつか見えてきた。

わたしは複雑性トラウマが起因して、心の在り方が現在のようになっているとのこと。

人の心はただでさえ複雑なのに、トラウマも複雑に絡んでいるとなると、自分でも何がなんだかわからなくなる。

ただ最近は一人でいて機嫌もいいし、他者からの言動に心がさざなみ立たなくなりつつあっただけに、今回のインシデントは特大級に衝撃。

だからこそ、カウンセリングをもう一歩踏み込んで、ギアをあげて欲しいという相談をした。

その結果、カウンセラーさんと二人で、わたしが生きていく上での日々の約束を決めた。

わたしはこれを戒律と呼んでいる。

わたしは戒律を朝昼晩に一回読む。
読んで、していいことと、しないことを、頭に擦り込む。

戒律はいまのところ12個。
比較的簡単なものから、外部からの刺激で瞬間的に発生するから、慎重にならねばならないものまで。

まだまだ始めたばかりだし、セルフコンパッションもできるまで半年くらいかかった。

いまは自分を信じて取り組み続けよう。
ときにできない時があっても、自分だけは自分を見捨てないで生きていこう。

いつかこの戒律を意識せずに自然に守って生きられる時、新しい服を着て、外に出かけられると信じて。

新しい服はドラクエのみずのはごろものようなものしたい。
分厚い鎧ではなく。

他者の怒りをはじめとした炎のような感情を前にしたときに、自らを守り境界線となる羽衣をまといたい。

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