功利主義の意外な落とし穴 #2
社会の功利主義化。
これは一見、とてもいい変化だ。
他人に寛容的な社会は素晴らしい、もっと広げるべき!!!
そんな謎の責任感を抱いた私は、
ついこの間まで、強い功利個人主義の支持者だった。
誰にも迷惑をかけていないなら、自分が好きな好きなことをして、
好きな服を着て、好きな音楽を聴くのが筋だと思っていた。
私は現在18歳で、コロナ外出自粛コロナの時期ごろに発病した
社会に対するゆる~い反抗期からまだ抜け出せていのだが、
それと関係あるのか、少し挑発的なサブカルファッションが好きだ。
でも、私が丈が短いスカートや、派手なアクセサリー、
少しだけでも胸を強調するようなトップスを選ぶと、
私の母は必ずストップをかける。
母「そんな格好して、誰に見せつけたいの?」
いや、誰にも見せつけたいわけじゃなくて、
ただ自分が好きな格好をしたいだけなんだけど・・・
母「またそんな黒いメイクして…汚らしい」
「メイクは自然のほうが似合うと思うな~」
だから、これは私のスタイルであって、
ゴスメイクを汚らしいというなんてひどいなあ・・・
制服のスカートを短くしたら、
母「そんな短いと、電車で危ないよ」
痴漢は加害者が100%悪い。
被害者がどんな格好をしていようと、まったく関係ない。
それが自論だったから、
こういう言葉を母に投げかけられたときは結構ショックだった。
母も心配をしてくれているのは分かる。
でももし、もし万が一、
私が街で被害を受けたとして、
それで心や体の傷を負ったとして、
その時自分がどんな格好だったとしても、
私は後悔しない。そんな自信があった。
「私がミニスカを履いていなければ、こうはならなかったかもしれない」
そんな後悔、私は絶対にしない。
「犯人がもちろん悪いけど、あの子も誘うような恰好するから」
そんなこと言う人の話に、耳を傾けたりはしない。
私のファッションに対して後ろ指を指す人が世間にいたとしても、
それは痴漢や性犯罪に適切に対処しない社会がいけないんだ。
私の選択が間違えだったわけじゃない。
だって、私はファッションで自己表現をしていただけだから。
そもそも、どんなに女性らしくない格好をしたって、
それで誘われる変態痴漢犯はいるだろうし、
そんなの、運でしかなくて、
それだったらせめて、自分を表現できるような格好をさせてくれよ。
・・・少し感情的になってしまったが、
これが長い間の、私の考えだった。
・・・パート3に続く
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- luna