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ダイソーで見つけた神容器を加工して7cmくらいまでのベタの個別隔離飼育容器を作る

…というタイトルですがぶっちゃけ大して加工しません、元の容器が良すぎるので。

目的の品

まずは今回のお目当ての品について。

シリーズで似たような品がたくさん並んでるので注意
  • シャンプー・リンス用ポンプボトル(風呂用品)

  • 容量600ml

  • 角型の肩が外れるタイプ(他にもいろいろあるので注意)

  • 縦横8cm、高さはキャップ部分まで(ノズル含まず)で15cmほど

  • 税込み110円

見つけたとき、深夜のダイソーで「うおぉぉぉぉおおお!」って叫んでしまいました。実に迷惑な奴ですね。

ポンプ部分以外にも肩口がネジになっていて外れる

なんとこの容器、肩のところがガバっと外れるんです。えっその機能シャンプーボトルに必要か?

詰替え用のパウチ容器からシャンプーやコンディショナーをこぼさずに詰めるための機能だと思われるのですが、個人的にはお風呂の中で詰め替えてこぼれた分はその場で使うので、詰め替えでこぼれて困ったことは一度もありません。でも店舗とか施設で大量に詰め替える場合は有り難いかも。

なにはともあれ、この痒いところに手が届く?仕様の結果、まったく別の用途が生まれてしまったわけです。

どのへんが神かという話ですが、この肩口で外れる構造がなければ、ベタのように跳ね回る魚を跳ばしたり傷つけたりすることなく収容するのが難しいのです。その他のメリットもあわせて挙げてみると、

  • 肩口から大きく開くので魚が出し入れしやすい

  • ボトルキャップ部分が餌投入口、排水口として機能する

  • ボディは透明度が高く軽く割れにくく加工しやすいPET(ポリエチレンテレフタラート)製で、中がよく見えるうえに扱いやすい

  • ネジ部、ボトル部などのクオリティが全体的にシャンプー容器としては無駄に高い

  • 角型なので容器の内部が広い(丸だとちょっと専有面積が無駄になる)

  • みっちり容器を整列しても、キャップ部分をつまんで引き抜ける

  • 個別管理が必要になってくるベタの若魚を収容するのに良いサイズ

デメリットはほとんどないと思われるのですが、あえて挙げると上に積めない点でしょうか。でもこれはそもそも、容器を積む(少ないスペースでたくさん置けるが容器を積み直さないと給餌できない)vs 積まない(スペースは食うが容器を動かさず給餌できる)の問題で両者は一長一短なので、デメリットとは言いづらいでしょう。

あとは倍くらいの容量のものがあったら良いのだけど、それこそ需要ないでしょうねぇ。

加工方法

前置きが長くなってしまいましたが、個別飼育容器に加工する方法を書いてきます。

ノズル部分はひっぱれば抜ける。その下のキャップの固定はちょっと硬いので注意

まず、新しく買ってきた容器は水道水でよくすすぎます。プッシュボトル部分を外してバラバラにします。

使うのはとりあえずこれだけ

必要な部品を確保します。残った部品がうちにも大量にあるのですが、何かいい使いみちを思いついた方はご一報ください。

蓋の穴はトリカルネット(いわゆる鉢底ネット)でふさぐ

このままだと蓋に開いた穴から魚が跳び出てしまうので、キャップの内側にピッタリはまるサイズにカットしたトリカルネットなどを挟み込みます。

ぴったりはめたところ

ネットはもっと目合の大きいものでもいいし、大きめの餌(カーニバルやコオロギなど)を投入できるよういくつか目を切ってもいいでしょう。

再度組み立てたところ

餌投入口が一段高くなっている(ボトルキャップなので必然的にそうなる)のも個人的にはポイント高いです。なぜかというと、ここが高くなっていないと魚が飛び跳ねたり水を跳ねさせたりしてネットが濡れてしまい、粒餌を入れたときにひっついて落ちていかないのです。

PP(ポリプロピレン)製の蓋はドリルや熱した釘などで簡単に穴が開く

肩口のポリプロピレンの部分に、魚が通れない(ギリギリでなく、ヒレをたたんで突進したとしても物理的に通れない)サイズの穴を空けます。こうすればシャア専用水換えのときの排水の速度が3倍くらいになります。

使い方

まず、これはベタの仲間を高頻度換水しながら飼うことを前提とした飼育設備です。

この飼育方法に関しては、こちらの記事で詳説しています。4cmくらいまでの魚なら2, 3日に一回、もっと大きな魚なら毎日全換水するというかなり特殊な飼育方法ですので、この方法をとる意味がわからないという方は使わない方が無難です。

またサイズ的にあまり大きな魚には向かないでしょう。どのくらいのサイズの魚まで収容できるかは飼育者の考え方次第ですが、うちでは全長が容器の一辺の長さである8cmを超えないくらいの魚と考えています。

餌やりはボトルキャップ部分にはめ込んだネットの上から行います。ちょっと大きなコオロギなどは肩口に空けた穴などから突っ込むといいでしょう。

換水ですが、肩口に空けた穴が上になるようにボトルを傾けていきます。ゆっくりでなくていいのでスムーズに傾けていくと、肩口の穴が空気穴になって、ボトルキャップ部分から高速で排水されます。

あとはボトルキャップを開けてそこから新しい水を注げば完了です。注水の際も、容器の上全面が開いてるわけではないので魚が跳んで逃げにくい、という至れり尽くせりな仕様となっております。

注意点としては、餌をやる前に換水してしまうとネット部分が濡れた状態になり、粒餌がくっついてしまいます。

棚に並べたところ。肩口のあたりにラベルを貼ると上から見て区別できます。

まとめ

今回はまとめることは特にありませんが、強いて言えばダイソーは商品の入れ替わりが激しいので、これイイ!と思った方はあるうちに買いましょう。僕は近隣5店舗くらいのダイソーの在庫を枯らしました。一体何屋さんだと思われてるんでしょうね。お後がよろしいようで


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