アニソンベス・・・え?キャラクターコンテンツベストソングだいたい30曲!!?(有料部分アリ)
2020年はアニメーションの制作に
大きな影響が起こった。
コロナウィルスのせいだ。
制作時のスタッフはスタジオに密集できないため、人員は縮小なしはリモートでの作業を余儀なくされ、声をあてる収録や録音についてもスケジュールや現場に影響があったのは想像に難くない。
2021年に至るいまのタイミングで改めて書くことではないが、この10年近くにわたってアニメ業界を支えてきたライブイベントも中止・延期・規模の大幅縮小を余儀なくされた。これは音楽業界だけじゃない、様々なリアル現場に影響を与えた。
あるべきであったであろう祭典、イベント、式典、スタジオやアリーナでの公演は数知れず。その最たる例はオリンピックであろう。すこし乱暴に言ってしまえば、「外に出ること」自体を咎められる状況になった。
「創作」によって、多くの人の心を動かし、あるものに生きる力を与え、あるものには報酬が与えられ、あるものは新たな創作のヒントをもらえるのだろう、その営みの一部は未だに止められたままだ。
その結果、2019年以前ではありえないような状況へと日本のエンタメ界が動き始めたといえる。Over The Borderな感性は、おりしもこのタイミングで志向されはじめたのだ。そういった意識転換と壁をこえたところで、「新しいファン」と出会えたり、「新しい表現」が生まれていく。
というような視点を持ってみると、「アニソンOPEDだけで楽曲10選」だけでは、もはやキャラクターコンテンツシーンの熱狂をまったくとらえきれない。リスナー側のリアリティを知るには、もっといえばいま何が盛り上がっているのか?に気づくには、かなり足りないともいえよう。
キャラクターコンテンツやインターネットカルチャーという地平から見たとき、「アニメ」「アニソン」はアンダーグラウンドとメジャーの2つの領域にまたがっているような恰好だ。
有名作品はとことん有名になるが、無名の作品はとことん無名のまま。より良い作品作りのためにも参加クリエイターはこれまでの潮流とは違った方々がどんどん加わっていくし、それまでになかった考え方だって加わっていくだろう。これは2010年代にでも起こっていたことだ。
アニソンシンガーだけじゃなく、タイアップという形で加わるグループ・バンド・ユニット、声優さん、もそうだし、VTuberさんもそうだ。いま彼らは「キャラクターコンテンツ事業(アニメ・ゲームなど)」に成果を上げるというゴールに対して、同じようにスタートラインに立たされている。
例えば大天下であろうランティスレーベルにしても、降幡愛とMia REGINAと樋口楓を2020年になってそろえたことは印象的であろう。20年くらい前にあった「アニソン専門レーベル」みたいな部分からは、徐々に事業領域を伸ばす手筈とメンツをそろえ始めた。
ソニーもそう、ビクターもそう、ポニーキャニオンもそう、バンナムもそう、ユニバーサルもそうだ。人と人とのつながりを基盤にしつつ、コンマグリット化された産業として立ち現われてきている。
つまり、それぞれの会社が「キャラクターコンテンツがあるところに音楽を作るならわたしたちに任せてほしい!」という流れをちゃんと形成しようとしているのだ。
所属しているレコード会社や事務所や営業力の差が出てしまう部分は否めないけども、基本的に「アニメ作品が愛されないとアニソンが愛されない」という図式は変わっていない。歴代最高興行収入となった映画の主題歌が、日本レコード大賞を受賞した、『鬼滅の刃』とLiSAの関係をみれば明らかだろう。
もしかすれば2020年のアニソンシーンを振り返ったとき、LiSAだけが勝っていたように見えるかもしれない。だがシーンを大きく見れば、同じくらいに素晴らしい達成を残してきたのは電音部とD4DJとバンドリだろうし、ヨルシカであり、Eveであろう。男女声優ソロ作品は充実かつ絢爛としていたけども、シーンの中からブチ抜けていた!!という域じゃないように感じた。
「漫画・アニメ・ゲーム・ラノベ・Vtuberを含めたアニメキャラクタールックのコンテンツ領域における音楽」くらいの巨視でないと、いまの流れをガッツリと捉えるのは本当に難しい。この流れを、旧来的な「アニメ」「アニソン」という意味で捉えていたらやはりまずい。二次元という言葉と字義を再解釈して、広め、理解されないといけないだろう。
そこに専門のシンガーがどう・・・というのは非常に難しい部分ではある。ちょっと前にnoteの記事で「中堅どころのアイドルが活休・解散してしまうのは、活動領域を広げすぎたらから説」が出てきたけども、同じ結論がここで浮かび上がりそうになる。
もしもアーティストとして今後活躍するのであれば、もはやアニソンOPEDという枠を超えたところでタイアップをもらっていかなくてはいけない、そのような状況なのだ。
ここまで書いておいて、では、草野はどの曲が好きだったのか?どの曲が興味深かったのか?。ということで、30曲くらいを選んでみました。
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<選んだ曲リスト>
<VTuber>
Mori Calliope 失礼しますが、RIP?
星街すいせい NEXT COLOR PLANET
somunia 放課後のダンスフロア - KOTONOHOUSE remix
Rain Drops オントロジー
樋口楓 MARBLE
<声優>
夏川椎菜 アンチテーゼ
早見沙織 yoso
入野自由 やってみればいい
山村響 カラメル
イヤホンズ 記憶
<キャラソン>
鳳凰火凛 (CV: 健屋花那), PSYQUI Shining Lights
Pastel*Palettes ワクワクmeetsトリップ
Poppin'Party イニシャル(2020年アニメOPEDナンバーワン)
Photon Maiden “What”are you?
海野高校ていぼう部:鶴木陽渚(CV:高尾奏音), 帆高夏海(CV:川井田夏海),黒岩悠希(CV:篠原侑),大野真(CV:明坂聡美) 釣りの世界へ
<アニソンシンガー・バンド・ユニット・トラックメイカーなどなど>
TRUE WILL
Who-ya Extended Synthetic Sympathy
Mili sustain++;
chelmico Easy Breezy
HoneyWorks, 涼海ひより(CV:水瀬いのり) ヒロイン育成計画 feat. 涼海ひより(CV:水瀬いのり)
ヨルシカ 夜行
Shin Sakiura, AAAMYYY NIGHT RUNNING
Yunomi、由埼司 恋のうた
鈴木雅之、鈴木愛理 DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理
(K)NoW_NAME Welcome トゥ 混沌
ナナヲアカリ Sou チューリングラブ
Mia REGINA I got it!
Reol Q?
すとぷり ストロベリー・レボリューション
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ここからはアイマスです。今年もアイマスはすごかった、デレマスばっかりだけども、すごかった
<アイマス関係>
ARCANA(三浦あずさ、如月千早、四条貴音)
DEpArture from THe life
天空橋朋花、エミリー スチュアート、七尾百合子、永吉昴、伊吹翼
Do the Idol!! ?断崖絶壁チュパカブラ?
Jus-2-Mint[佐竹美奈子(CV.大関英里)、横山奈緒(CV.渡部優衣)]
Super Duper
夢見りあむ(CV:星希成奏)、大槻唯(CV:山下七海)、北条加蓮(CV:渕上舞)、佐藤心(CV:花守ゆみり)、一ノ瀬志希(CV:藍原ことみ)、鷹富士茄子(CV:森下来奈)、棟方愛海(CV:藤本彩花)、川島瑞樹(CV:東山奈央)、五十嵐響子(CV:種崎敦美) Go Just Go!(M@STER VERSION)
夢見りあむ(CV.星希成奏) OTAHEN アンセム
浜口あやめ(CV:田澤茉純)、脇山珠美(CV:嘉山未紗)、道明寺歌鈴(CV:新田ひより) 義勇任侠花吹雪(M@STER VERSION)
上条春菜(CV長島光那)、荒木比奈(CV田辺留依) Needle Light(M@STER VERSION)
一ノ瀬志希(CV.藍原ことみ)、二宮飛鳥(CV.青木志貴) バベル
宮本フレデリカ(CV:髙野麻美)、棟方愛海(CV:藤本彩花)、及川雫(CV:のぐちゆり)、荒木比奈(CV:田辺留依)、姫川友紀(CV:杜野まこ) ミラーボール・ラブ(M@STER VERSION)
黒埼ちとせ(CV.佐倉薫)、松永涼(CV.千菅春香)、木村夏樹(CV.安野希世乃) Driving My Way
<殿堂入り>
LiSA - 炎 / THE FIRST TAKE
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キャラクターコンテンツが壁を超えていくいま
プラットホーム・スタッフ・次元・クオリティ
いよいよ壁はなくなるぞ??
ここから書く話は、上の部分で話していたことの元になるような話だ。
アニメ・サブスクリプション/ストリーミング配信・VTuber・ゲームについて、Over The Borderせざるを得なくなったいくつかの遠因について書かせもらっている。
とはいっても、企業報告やニュースに基づく事実であり、身の回りの人たちが口を開いてくれたことや僕自身の実感でもある、つまり、あくまで仮説ぎみな話だと思ってもらいたい。
うっせぇよって思う方は読まんでもよろしい!
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世の中や社会とは面白いもので、アニメやイベントといった所謂「アウトドア」な部分はクローズしていったが、所謂「インドア」な部分に人の目は集中していった。
最たる例は、音楽におけるサブスクリプション配信、アニメでいうとストリーミング配信が日本国内で大きく普及したことにあるだろう。
Year on TikTok: Music 2020 https://newsroom.tiktok.com/en-us/year-on-tiktok-music-2020
CDは売れなくても今やストリーミングが音楽の全売上の85%を占める | TechCrunch Japan https://jp.techcrunch.com/2020/09/11/2020-09-10-recorded-music-revenue-is-up-on-streaming-growth-as-physical-sales-plummet/
日本レコード協会は、加盟全社の集計による2020年第3四半期(7月~9月)の音楽配信売上実績を発表。20年3Q音楽配信売上、サブスクが市場を牽引し約198億円を達成 - PHILE WEB http://www.phileweb.com/news/d-av/202012/02/51682.html
新型コロナ: Netflixの4~6月、25%増収 コロナで会員1000万人増: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61625480X10C20A7000000
Netflixの20年第2Q決算好調、売上高26%増、会員1億9300万人に http://animationbusiness.info/archives/10034
Netflix日本法人、第6期決算を官報に掲載 当期純利益5.4億円 契約者数は1億9000万人以上。日本の契約者数も2020年の8月末で500万人(前年比200万人増)を突破 https://otakuindustry.biz/archives/100736
Amazon Prime Video利用者509万人、Netflix 171万人。重複は減少。ニールセン調査(2019年2月当時 これ以上に伸びているのは間違いない) https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1171970.html
鬼滅、ネットで〝祭り〟保てた理由 〝9.6危機〟乗り切った半沢直樹 - withnews(ウィズニュース) https://withnews.jp/article/f0201221002qq000000000000000W00810201qq000022278A
ネットフリックスが「2020年 話題作ランキング」を発表 今年のトレンドは? https://forbesjapan.com/articles/detail/38815
どのようなリアクションが起こったか。目に見えたリアクションは数多くはないだろうが、鬼滅の刃の大ヒットにその一旦を見ることはできるだろう。昨年のテレビ放映時から続けられていた地道なPR活動と並列にして、多くのストリーミング配信サイトに配信していった。この点については、ライターの小新井涼さんが事細かに書かれている。
『鬼滅の刃』が示した、深夜アニメから国民的ヒットが生まれる条件 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72906
『気になった人たちが放送途中から本作を“後追い”したいと思ったときに、本作は20を超えるプラットフォームでの配信や毎月の一挙配信などによって、リアルタイムでは逃してしまった潜在的な作品ファンを、後からしっかり配信で取り込むことができていたのです。』
『それはアニメの放送が終わり半年以上過ぎた現在も効果を発揮しているようで、繰り返し視聴するファンに加え、最近になって評判を知った人も次々と後追いをしているのか、Netflixでは未だに本作は各サイトのトップページ常連となっています。』
上にランキングされている「ハイキュー!」「炎炎」「防ふり」などが、もしも今後大きな展開が出てきた場合、一気にヒットしていく可能性はあるのかもしれない。
もちろん『鬼滅の刃』の場合、非常に特別なパターンということを忘れてはいけない。2003年『鋼の錬金術師』2009年『化物語』2011年『魔法少女まどか☆マギカ』などの当時大ヒットした作品群に携わってきたアニプレックスは、『鬼滅の刃』の制作にもかかわっている。
アニメーション作品の企画や製作だけではなく、グッズ販売などの派生商品の制作・販売なども手掛けてきた。彼らのメソッド、マーチャンダイズ、ディストリビューションがあればこそ、アニメファンにとっては見慣れていて単純かつ定番で鉄板なやり方でも、非常に強固なPRができるというわけだ。
もう一つ、これは僕自身の実感であり、この「インドア」需要が目に見えて気づけるのが、youtuber・・・ともいえるが、VTuberだともいえるだろう。
(以上で無料部分終了です。ではまた次の機会に・・・)
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