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2024京都市長選挙論点まとめ

*2024年1月30日更新

2月4日に行われる京都市長選挙について討論会やそれぞれの候補のYouTubeでの話を見て論点をまとめてみました。個人的に誰に投票するかを考える資料のようなものです。まだ今後情報をより収集できたら更新していきます。自分の推しを見つける参考になれば幸いです。

討論会を聞いて知ったのですが、京都市の年間予算は9300億位ですが、そのうち使用目的がほぼ決まっている分を除くと裁量の余地があるのは500億程度とのことです。候補者は、村山祥栄氏、松井孝治氏、福山和人氏、二之湯真士氏、高家悠氏の5名です。高家悠氏が新たに立候補していますが、ポスターも顔写真もなく、政策もよくわかりません。

ニノ湯氏と村山氏はYouTubeでも積極的に発信しており、特にニノ湯氏は視聴者からのコメントに答えていく双方向のコミュニケーションを進めているところは良いです。福山氏もyouTubeで政策についてはよく発信されているので、それぞれの候補の声を直接自宅から確認できるのはいいですね。

後、ジャーナリストの横田一さんが市長選挙について動画でレポートされていますので、最後にリンクを追加しました。情勢についても参考になります。

財政再建について

村山氏:3%の業務削減、3%の効率改善による500億の節約、企業版ふるさと納税、寺社に対する古都協力金導入、市長退職金の返上、給与30%カット
松井氏:是々非々で事業の見直し、都市計画の見直し
福山氏:大型公共投資の見直し、北陸新幹線の延長の抜本的見直し、宿泊税の増額、
二之湯氏:京都府に任せられるものを任せる(高校)、宿泊税を国際水準並みにする、古都税の見直し、LRT導入による増収と交通混雑緩和、北陸新幹線の延長の抜本的見直し

<印象>:宿泊税、古都税などの見直しについては村山氏、福山氏、二之湯氏とも同じようですが、松井氏については見直しというだけで明確ではないようです。また今後の支出という意味では京都市にとって1兆円の負担と言われている北陸新幹線の延長について見直しを明言している福山氏と二之湯氏が良いかと思いました。村山氏もYouTubeを聞く限りは反対のようです。

教育問題について

村山氏:所得制限なしの18歳までの子供医療費、給食費の無償化、保育園の無償化、奨学金の返済支援、教育の質の担保をする(塾のシステムの学校教育への導入)
松井氏:保育、教育の無償化に向けた前進(国、府、市の協力を進める)
福山氏:5つの無償化(返済不要の奨学金の創設、中学への給食費の半額支給、18歳までの医療費の無償化、保育料の第2子以降の無償化、国民健康保険の18歳までの免除)
二之湯氏:所得制限なしの私学への学費助成、京都市に就職した人を採用した企業への助成

<印象>:どの候補も程度の違いはあれ教育支援に力をいれるようですが、規模的には村山氏が一番大きそうです。松井氏は無償化に向けた前進というあいまいな言い方ではなく明言して欲しいと思いました。

まちづくりについて(観光客対策)

村山氏:産業用地の確保(京都駅南口、大原野、小倉駅)による企業の誘致による働く場の創出、京都で働くと奨学金を免除、徹底した子育て支援と教育の質の周辺部での向上、洛西地区のBRT導入による利便性向上
松井氏:都市計画の見直しによる都市開発による経済テコ入れ(竹田駅周辺など)による京都のシリコンバレー化、国と連動したベンチャー支援
福山氏:子育て支援による人口流出の防止、伝統産業の助成強化
二之湯氏:公共交通の大改革の実施、東山から京芸跡地までのLRTの導入による周辺部と田の字地区との接続向上、大学との協力促進による新しいベンチャー育成

<印象>:候補者の年齢によるのか、村山氏、二之湯氏の方が将来を見据えた提言をされているように感じます。もちろん現状の不備を改善するのも大事ですが、二之湯氏があげている京都市の公共交通をどうするのかというのは、今後の生活の質に影響するので、どの候補であれ取り組んで欲しいと思いました。松井氏のシリコンバレー化というのはいかがかと思います。シリコンバレーと言えばもう地価の高騰で人口減少してるところなので、参考にするならヒューストンだと思いますがいずれにせよ、京都のまちづくりにはあまり参考にならないのではと思います。

参考資料へのリンク

上記のまとめのために使った情報へのリンクです。

公開討論会(京都青年会議所主催)

【KBS京都 報道特別番組】京都市長選2024争点激論 立候補予定者討論

村山祥栄マニュフェスト解説

松井孝治氏の政策発表

福山和人氏の記者会見

二之湯慎士氏の政策発表

ジャーナリスト横田一氏の動画レポート(24:15 - 48:00)


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