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【インターン生出張報告!第1弾】Blue Family Project. in 富山 モニターツアーの様子をご紹介!
私たちGrass Family.は、自社事業としてBlue Family Project.を始動しました!
代表荻野からこのプロジェクトについて先日発表させていただきました。
今回は、今年の夏に実施したモニターツアー(富山県、北海道芦別市)に同行したインターン生から出張報告いたします!
「青い原体験プロジェクトってなに?」
「実際どんなことをしたの?」
そんな内容がわかる記事になっています!
今回は「Blue Family Project. in 富山プログラム」です。是非お読みになってください!
〈 Blue Family Project.とは 〉
Blue Family Project.は、子供と大人のはざまにある14歳に、その先の彼らの人生を変えるような原体験を提供したいという思いを込めた地域を舞台にしたエデュケーショナルツーリズムの新事業です。何故14歳を対象にしているのか?原体験を提供するとはどういうことか?興味を持たれた方は、代表の荻野がBlue Family Project.の内容やそこに込める思いを綴っておりますので下記からご覧いただけると幸いです!
<レポートしてくれる人>
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2024年7月からGrass Family.でインターン生として活躍中。
Grass Family.では、新規事業の一つエデュケーショナルツーリズム(Blue Family project.)の業務に携わっており、主に富山プログラムを担当。
Grass Family.やBlue Family Project.ではムードメーカーとして活躍!
目次
自己紹介
地域紹介
今回の参加者について
7日間のスケジュール
私の目で見た「都市部の中学生」「地域の人」が心動いたこと
今回協力してくださった地域の紹介
私のBefore&After
自己紹介
はじめまして!株式会社Grass Family.でインターンシップをしている佐々木瞬です!
私は、大学4年での就職活動を通して「アルバイト、サークル以外で自分を語れることがしたい」と思いインターンシップ先を探していたところ、自身の人生経験とも重なる、「ご縁」を大切にするGrass Family.に出会って参加を決意しました!
そんな私が、Grass Family.のビジョンである“『地域と都市』『地域と地域』をつなげて新たな価値や体験をつくる”を体現した、「Blue Family Project. in 富山プログラム」に参加した内容について書かせていただきます。
私がインターンとして初めて出張を経験した思い入れのあるこの事業について、ぜひ最後まで読んでもらえたら嬉しいです!
地域紹介
今回のプログラムの舞台となった富山県の地域を紹介します!
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立山町
人口約23,000人が暮らし、美しい北アルプスの立山連峰と綺麗な水、美味しい、小さいけど魅力たっぷりな町、それが富山県立山町です。美しい水は、お米などの農作物だけでなく、日本の伝統工芸である和紙造りや古くから富山で続いている「薬づくり」にも大きく貢献しています。今回のプログラムでは、日本一の絶景スポットが多くある立山町でプログラムの参加メンバーたちと様々なアクティビティをしたり、豊かな自然環境で育まれた美味しい農作物や伝統的な特産品に触れることができます。
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富山市
富山湾沿いに位置する歴史と文化、産業の街です。北アルプスを背景に、山と海の豊かな自然に恵まれ、産業や交通の要衝として栄えてきました。 また、富山市は「薬のまち」としても知られています。 江戸時代に「売薬さん」と呼ばれる行商人が各地を巡り、薬を売る活動が富山から広がりました。富山市内には薬に関する資料館などもあり、歴史を学ぶことができます。
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高岡市
富山県西部に位置し、歴史と文化が息づく町として知られています。 高岡市を代表する観光名所として、「高岡大仏」が挙げられます。この大仏は高さ約16メートルの青銅製で、奈良、鎌倉の大仏と並んで「日本三大仏」に数えられます。地元住民からも親しまれています。
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滑川市
富山県の東部にある市です。日本海に面し、立山連峰を背景とした美しい自然が広がる地域です。滑川市は特にホタルイカの水揚げで知られており、「ホタルイカの街」として観光や漁業が盛んです。春になると、ホタルイカの発光する幻想的な光景が楽しめ、多くの観光客が訪れます。
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今回の参加者について
今回のモニターツアーには、中学生女子3人が参加してくれました!参加してくれたあんちゃん、まこちゃん、はるこちゃん、改めてありがとう!
今回参加してくれた三人について紹介させていただきます!
あんちゃん/中学3年生
・演劇部で活躍中。今夏の公演では主役(男役)で活躍。
・よく笑い、ハキハキした喋り口。みんなのまとめ役的存在。
まこちゃん/中学2年生
・メイクが好き
・TikTokの編集が得意
・普段は寡黙だが、内には秘めたる想いが、、、
はるこちゃん/中学3年生
・学校では生徒会長として活躍
・アニメや漫画が大好き
・みんなの先頭を切っていく活発女子
7日間のスケジュール
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7日間のスケジュールはこんな感じで、「出会う」・「働く」・「体感する」・「住む」の4大プログラムを随所に詰め込んでて盛りだくさんの内容でした!
私の目で見た「都市部の中学生」「地域の人」が心動いた瞬間
①川原製作所での「夢」の話
<ご協力者の紹介>
川原製作所:川原隆邦さん
伝統工芸師。米丘寅吉氏に師事し、和紙作りを学ぶ。2006年に富山県伝統工芸品コンクール銀賞受賞を皮切りに、数々の賞を受賞。2018年にはルーブル宮パリ装飾美術展示に参加。「蛭谷(びるだん)和紙」唯一の継承者として活躍中で、日本のみならず世界中から注目を集めている。
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川原製作所では、川原さんから和紙作りついて話を聞き、和紙作り体験を行いました。私がこのプログラムの中で印象に残ったのは、参加者みんなで夢について語り合う時間でした。なぜそう思ったかというと、Blue Family Project.プログラム全体や終盤に行われる未来ワークで「自分の未来(夢)が楽しみになること」が参加者にとって大きな原体験になると考えています。初日のタイミングで「自身の夢」や「夢ってなんだろう」ということを考える機会になったことが、その後に繋がるとても充実した時間になったと思いました。また、川原さんとの会話の中で、「夢の実現には何をすべきか」を考える場面もあり、参加者のみんながよりリアルな視点で夢に向き合えているのが印象的でした。
②土遊野での農作業体験
<ご協力者の紹介>
土遊野:河上めぐみさん
土遊野農場主。100枚を超える棚田での有機米栽培と平飼い養鶏を主軸に有畜複合循環型農業を実践し、商品開発からマーケティング、人材育成と農業マネジメントを現場で実践しています。また、いのちの繋がりを伝えるため、里山体験や有機農業研修なども幅広く受け入れています。「いのちを繋ぐ農業家」として、農業や食の原点への入り口づくりとして、教育機関や社会人講座などでの講演活動を行っています。
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参加者のみんなが口をそろえて強く印象に残ったと言ってくれたプログラムでした。
自分の手で逃げまどう鶏を捕まえ、屠殺する瞬間の参加者は、恐怖心と同時に勇気を振り絞って「命」に向き合っていました。一人の参加者は「生まれて初めて自分で鶏を捕まえて、屠殺する経験をしたので震えが止まらなかった。この経験を通して何気なく食べていた鶏肉も、しっかり命をいただいている実感ができた」と話していました。この体験を通して、農業へのイメージや普段の食への向き合い方が変わったのではないでしょうか。
③富山の社長たちを相手にプレゼンテーション
Blue Family Project.では、最終日前日のDAY6に「地域課題について参加者が真剣に考え、都市部の中学生の目線で解決アイデアをプレゼンテーションする」という大試練を迎えます!富山プログラムでは、「耕作放棄地」「空家」「人口減少」といった地域課題に対し「都市部の中高生が富山に来たくなるコンテンツを企画する」というお題が出されました。参加者の三人は、プレゼンテーション資料の作成からプレゼン内容まで自分で考えながら手を動かしてプレゼン資料をパソコンで作成し、最後は地元の社長たちを相手に自らプレゼンテーションまでします。運営サポーターの力を借りながら、これまでの現地プログラムで学んだことを言語化しながら準備を進めていきました。プレゼンスタイルは三者三様でしたが、本当に真剣にお題に向き合い、考え抜いていました。(中には朝を迎えるまで頑張っていた子がいたとかいないとか・・・)
私は、まこちゃんのサポーターを務めさせていただきました。プログラム中は比較的寡黙なまこちゃんでしたが、頭の中には数多くのアイデアや富山に対する想いがありました。それらを言語化するため、私はまこちゃんにとにかく「なぜそう思うのか」を繰り返し問いました。
また、普段は頭の中で物事を整理することが多いまこちゃんですが、なかなか考えがまとまらないようだったので、どんな些細なことでも、思ったことは全て紙に書き出してみようと提案したところ、だんだんと彼女の考えや想いが形を成していきました。
そして発表当日には、富山で第一線を走る社長たちを前に自分の言葉で堂々とプレゼンをするまこちゃんの姿がありました。彼女の成長にわずかながら貢献できたような気がして嬉しくなったとともに、大学生の私でも考えつかないアイデアを、真剣にプレゼンする姿に大きな刺激を受けました。まこちゃん、改めてありがとう!
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④立山町の同世代(中学生)との交流
大人だけではなく違う地域に住む同世代との交流も目玉のひとつです。同世代だから話せることや、互いの地域で過ごす日常(当たり前の習慣や普段何して遊んでいるかなど)の情報交換など活発な交流がありました。スタッフが離れ、同世代だけの時間では話が尽きなかったようで、スタッフが戻るといつの間にかSNSを交換し、一緒に写真を撮ったりと、楽しく、お互いに刺激を受ける時間を過ごしていました。うらやましい限りです笑
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⑤未来ワーク
最終日は、参加者のみんなが、10年後の今日1日をどのように過ごしているか書き出して発表するワークがありました。
正解はありません。わからないなりに、自分の理想の未来を具体的に描いていきます。
簡単に3人が描いた未来を説明すると、
はるちゃん
休日、自分の部屋で好きなゲームをとことんする。
まこちゃん
今好きな洋服の系統を極め、ファッショナブルな姿で街をさっそうと歩く。
あんちゃん
身長170センチ、みなとみらいのマンションで一人暮らしで、演劇などの動画を研究している。
というものでした。三者三様で面白いですね(笑)
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Blue Family project.は、地域の方の協力無くしては絶対に成立しないプログラムであり、上記で紹介しきれなかった魅力あるプログラムがまだまだあります。そんなプログラムに協力してくださった地域プレイヤーの皆さんを紹介させていただきます。
改めて、今回の富山プログラムにご協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。
川原製作所 川原様
前田薬品工業 前田様、大久保様、大田様、アチャ様、富田店長、熊野シェフ
土遊野 河上様
笑農和 下村様
モメンタムファクトリー 折井様、鉄村様
立山町役場 瀬本様
松濤庵 前田様ご夫妻
土肥邸母屋 川口様
フードコーディネーター 土肥様
他、多くの皆様
私の本音:出張して感じたこと
今回の出張を通して、改めて中学生の青い熱量と無限の可能性を感じました。地域の方に向けるキラキラとした眼差し、大学生の自分でも思いつかないような鋭く斬新なアイデア、プレゼンテーションに対する本気度など、サポートすべき自分が気が付けば参加者のみんなから刺激を受け続ける日々で、私自身も成長することができました。
と同時に、改めてこのBlue Family project.という事業が、間違いなく参加者の「一生忘れることのない」青い原体験となり、何年たってもつい思い出す、人生を変える契機になると確信しました。
このプログラムは、「出会う」、「働く」、「体感する」、「住む」を網羅しています。このnoteに書ききれたのは一部で実際は他にもまだまだ本当にたくさんのコンテンツがあり、結果的に大人でもハードに感じるスケジュールでした。しかし、そんな負荷がかかった中だからこそ、参加者のみんなにとっての本物の成長実感を得ることができたと実感しました。
また、出張中にこんなシーンがありました。
私がプレゼンテーションを担当したまこちゃんが、プレゼン発表で空き家を活用した地域活性化プログラムを堂々と発表しました。すると、ゲストのある社長が、「将来本気でやってみないか?」とまこちゃんに投げかけていました。このような場面で私は、このプログラムは弊社のみならず、都市部の中学生、その親御さんへの新たな教育機会、地域にとっては地域資源を活かした新たな収益やご縁が生まれる事業であると感じました。
プログラムを通して普段行かないような地域の「かっこいい大人」に出会うことで人生の視野が広がり、自分の過去〜現在〜未来にとことん向き合うことで未来にワクワクする、そんな「新たな教育機会」を提供できていると感じます。
自分が中学生の頃にこのプログラムに参加していれば、、、と思うばかりです。
さいごに
本プログラムは、来夏の本販売に向けさらにアップデートしていきます。また、ぎゅっと2日間に凝縮した大人向け地域ツアー「mini Blue」の開催も計画しています。
本販売期、私はGrass Family.を卒業しているのですが、このプログラムが一人でも多くの14歳に届き、そして、その子たちが日本の地域の未来を考えるリーダーとなって欲しいと心から願ってます。今後とも、Blue Family project.応援のほどよろしくお願いいたします!!