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#6 外的意識と内的意識?

こんにちは!

今回は身体のことに関する話、
外的意識と内的意識についてです!

外的意識、内的意識とは

外的?内的?なんぞやそれ?となった方が多いですよね。

例えば、スクワットを行う際に
「身体から遠ざけるように強く床を押す」という意識は外的意識
「上げる動作中、殿筋群を引き締める」という意識は内的意識となります。

要するに
身体の外部に集中するのが外的意識
身体の内部にフォーカスするのが内的意識

です!

筋トレの原則の中に”意識性の原則”と呼ばれるものがありますが、あれは内的意識のことを言っていると思います。

ボディビルの競技者などは
従来から「マインド-マッスルコネクション(筋肉を意識すること)」の重要性を説いてきましたが、
この内的意識は理論的に標的の筋の活性に役立つことが実際に研究等によって明らかにされています。(参考文献:Strenngth&Conditioning Jounal 2016 Vol.23 P22)

ただし、より重い負荷でトレーニングを行う場合はこの内的意識の効果が低下することが報告されています。


もう一つ気になるデータとしてはよりよいパフォーマンスを目指すために
外的集中と内的意識のどちらが良いのかを50件を超える論文を調べた報告があります。

その報告によると、なんと研究の90%以上が、内的意識よりも外的意識を用いたほうが
被験者の運動学習が向上していると明らかにしたのだそう…

(参考文献:Wulf G.Attentional focus and motor learning. Int Rev Exerc Psychol 2013 P77-104)

これだけを読むと内的意識よりも外的意識の方が圧倒的にいいのでは?と思えてきますが、
研究の世界では競技レベル等が考慮されていない場合があるため注意が必要。

動作には正しい動作、効率的な動作が存在するためそれを意識させるためには、やはり内的集中も大切と私個人は考えています。

ただ、
負荷が大きい場合には内的意識の効果が薄れることを考慮するとトレーナーとしては基準をもって内的意識と外的意識を使い分ける必要があると認識しています。

私がよく投球フォーム等の指導で

"爆発的動作"という言葉を使うのは

外的意識の方が効果が出やすいという背景があります。

逆に内的意識を用いたい場合は負荷が軽くなるような条件で指導することも意識します。

また、同じ内容を指導したい場合も
競技レベルや選手のタイプによっては外的意識と内的意識のどちらが向いているのか別れるのでここだけでもかなり奥が深い話となります。

正直言って指導に正解はないと思いますし、
かなり難しいですね。

さて、今回もかなりマニアックな話となりましたが身体に興味のある方なら面白いと思える内容だったのではないでしょうか?

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では、また。

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