見出し画像

映画 黄金のアデーレのこと

名画返還の話です。ヒトラーにより占領されたオーストリアはその後美術品が盗まれました。ヒトラーは美術に関心があった人らしいです。盗まれた名画を持ち主に戻すまでのお話しです。名画はクリムトが描いた黄金のアデーレ。盗まれたことにより黄金の女性、Woman in Goldとなりオーストリアの美術館にオーストリアのモナリザと称され展示をされていました。映画の評価としては絵画のモデルがユダヤ人じゃないなどあったようですが、日本人でもハリウッド映画で作ると中国人だったりもするし映画業界のその辺のことはあまり分からないので私はなんとも言えないかなと思います。それに割と女優さんは絵画の女性に似ている気もしました。あまり戦争の話は好きではないのですが、絵画の話ですし、戦時中においてアートとはと思うと気になり観ました。それどころじゃなさそうですし。やはりアートと言っていられたのは職業が音楽家や画家のみだったんじゃないかというほど見た目が華やかで良い家柄の話でした。シンプルな自分のものを自分の手元に返して欲しいという願いがこんなにも難しいのかと思う話でした。それは戦時中であり、クリムトの名画だったからなのだと思います。すでに国の宝として扱われていたものをオーストリアとしては手放せなかったわけですが、名画はどこにあっても名画でそれはやはり人の傲慢だと思いました。オーストリアの風景は今も昔もとても綺麗で今でも美術的な場所だと思います。戦争で侵略されても残っているのは誰が見ても壊してはいけないものだと分かるからだと思います。戦争により国を追われることになった女性は両親を残し逃げることになってしまったことを責め続け返還が叶ったあとも、これで気持ちが治るはずがそうじゃなかったとなる。でもその後も黄金のアデーレをアメリカの美術館に展示しオペラ等に寄付をし、弁護士は美術品専門の弁護士として独立をしました。悔いや責め続ける気持ちの行く先はいつもこういう場所なのかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!