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【グラレコ】沖縄県主催シンポジウム「若者と考える基地と沖縄 みんなで学ぶ米軍基地問題」

制作画 

セッション前半
セッション後半

使用ツール:procreate


😃ご依頼背景

2024年6月30日、沖縄県主催のシンポジウムが沖縄コンベンションセンター会議室B1にて開催されました。戦後80年を迎える沖縄は、全国の約70.3%の米軍専用施設が集中する地域であり、基地問題は依然として多面的・複雑な課題です。
今回のイベントでは、来場者や専門家、そして玉城デニー沖縄県知事を含む登壇者が、グループワークや意見交換を通じて「これからの沖縄」について議論。定員70名の中、熱気ある2時間半が展開されました。

graphiccaはこのシンポジウムでグラフィックレコーディングを担当しました。
約2時間半、3つのセッションそれぞれの議論を、リアルタイムで「絵と言葉」で可視化。テーマが基地問題というセンシティブなトピックであったため、イラストとして視覚化する際には、事前の十分なリサーチが求められました。

✍️制作こだわりポイント

今回のグラフィックレコーディングでは、事前準備当日の臨機応変な対応が求められました。

事前学習

 「日米地位協定」や「安全保障」など、抽象的かつイメージしづらいテーマを理解するために資料を読み込み、キーモチーフとなり得るモチーフや図解を練習しました。思わぬステレオタイプなイメージを与えないよう、表現にには細心の注意を払いました。

センシティブな題材への配慮

シンポジウム直前にも米軍基地関連の事件・事故が発生し、沖縄県では大きなニュースとして取り上げられました。シンポジウム当日にも、話題の中にも米軍基地関連の事件・事故は触れられていたので、描くイメージが恣意的にならないように心がけました

未共有の資料にも臨機応変に対応

 事前にある程度の進行は共有されていたものの、当日に未共有の資料が登場することも。そんな状況でも焦らず落ち着いて要点を掴むことに集中しながら描いていきました。

iPadを用いてのグラフィックレコーディング

今回のグラフィックレコーディングはiPadを用いて行うため、本来であればiPad画面を投影するスクリーンと接続機器が必要となります。しかし当日は、既に発表者が使用しているスクリーンがひとつしかなく、リアルタイムでの表示は難しい状況でした。

その様子を事前に聞いていたため、打ち合わせ時に「一番最後の登壇者まとめコメントで、リアルタイムに描く様子を映しては?」との提案をさせていただきました。

その結果、最後のまとめセッションでiPadの画面をスクリーンへ映し出しながら、描いている手元を参加者に共有することができました。話すと同時に仕上がっていくイラストを見ることができ、視覚と音声が同時に伝わったことで、会場の空気も一体感が増したように思えました。

ちょうどリアルタイムでイラスト描き込んでいるところ(1:22:24あたり)


後日、イラストの再調整を加えて提出

セッション中に描いたものは、後日、誤字脱字や表現のチェックを行い、発表者や主催者側の確認を経て正式な記録として仕上げます。当日来場者の振り返り資料として、また後から内容を知る方々が理解を深めるツールとしても、精度の高い表現になるように配慮しています。

🎨graphicca コメント

今回は大きな会場で、沖縄の基地問題という、非常に重く、かつ今なお進行形で続く課題を目の前にして描く経験をさせていただけたことは大変大きな学びとなりました。このような機会をいただけて、大変光栄に思います。
また、会場の皆さんの発表を聞きながら、「米軍基地」に対して自分の考えていることを表に出す難しさを自分自身も考える機会となりました。今回のグラフィックレコーディングが、当日の熱気や議論の流れをわかりやすく振り返る手助けとなり、また今後、基地問題について考えるきっかけの一部として役立てば幸いです。

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