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土地を読み解き想いを描く。熊本の設計事務所より暮らしを豊かにする情報をお届けしていきます。

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最近の記事

「Graph」と識る 004-PeterIvy-

先日お引渡ししたお客様宅で、とある照明器具を取付けることとなりました。 本日はそちらの照明をご紹介させていただきます。 ピーター・アイビーは、アメリカ合衆国テキサス州出身のガラス作家です。 ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで美術学士号を取得し教員を務め、またマサチューセッツカレッジアートでも教員を務めていた経歴があり、2002年に来日、2007年に富山県の農村にある古民家に工房を開きました。 ここで、富山県のガラスの歴史に少しだけ触れます。富山県では300年以上

    • 「Graph」と識る 003-レンゾ・ピアノ-

      イタリア出身の建築家レンゾ・ピアノ氏をご存知でしょうか。 大型建築を中心に活躍を続ける彼は現在86歳、氏の名前が世界に轟いた代表作はフランスにある「ポンビドゥー・センター」です。 建設現場を支える足場の様に複雑に重なる無数のパイプと建物側面に設置されたガラスのエレベーター。 カラフルで無性に好奇心を掻き立てられる外観の巨大なビルは総合文化施設として使用されており、その佇まいはフランスの落ち着いた街並みの中で強い存在感を放っています。 レンゾ・ピアノ氏は日本の建築物も多く

      • 「Graph」と識る 002-うさぎカフェ-

        創業200年の老舗醤油メーカー浜田醤油に併設された「うさぎカフェ」を今回は紹介させていただきます。 熊本地震によりダメージを受けた建物を建築家 隈研吾氏が復興とプロデュースを手掛け現在の形になりました。 1階は醸造所、販売所、ミーティングスペース。2階がカフェになっています。 正に蔵といった景観の建物に足を踏み入れると先鋭的でありながら伝統的な雰囲気も包容しており改築前の面影をしっかりと受け継いでいるように見受けられました。 歴史と新生の調和が美しい隈研吾氏のこの建築を

        • 「Graph」と識る 001-ミュシャ展-

          熊本市現代美術館で現在開催中の「ミュシャ展」 ミュシャの通称で知られるアルフォンス・ミュシャは現在でも国内外で根強い人気を誇るアール・ヌーヴォーを代表する画家であり、グラフィックデザイナーです。 「アール・ヌーヴォー」という言葉を耳にしたことはあるけれど意味はよく分からな いという方も多くいらっしゃるかと思います。 アール・ヌーヴォーとは19世紀末から20世紀初頭にフランスを中心に広まった芸術運動の総称です。言葉の意味としては「新しい芸術」になります。 ミュシャの特徴でもあ