SF機体列伝No.2 「未来をつかむ巨大な腕」 R-9F アンドロマリウス| R-TYPE FINAL 2
ライター:九条 一馬(ゲームデザイナー)
このコーナーでは、SFサイドビューシューティングゲーム『R-TYPE FINAL 2』に登場する主人公機体である次元戦闘機を一機ずつご紹介してまいります。
前回分は↓こちら。
『未来をつかむ巨大な腕』
アーム型制御ユニットテスト機R-9F アンドロマリウス
R-9のF型は、R-9Aを改造してフォースデバイスの測定用アームを取り付けた機体である。
初の対バイド戦用戦闘機R-9Aアロー・ヘッドのロールアウト以来、地球連合軍はR-9の派生機体をいくつか開発してきた。
そのほとんどは軍最前線からの要望や依頼を組み入れたものであった。
そんな中、軍の研究機関であるオノデラ研究所では、当時実用化されていた機体とは全く異なるアプローチで試験機体を作っていた。
それが、このR-9Fと呼ばれる機体である。
この機体は、波動砲やフォースから放たれるレーザー兵器に注目して開発されていた他の機体と異なり、従来バイドの破片を制御するためのコントロールロッドに兵器としての特徴を持たせるべく、コントロールロッドが受けるフォース中心部からのエネルギーの測定用機体であった。
本機に搭載されたレーザー兵器は、他のフォースのものを流用したものが主であった。中には、実用面で扱いにくいもの含んでいたが、それは試作中のレーザーを装備したことによる。
テスト機でありながら、実戦配備用の機体コードが割り振られているのは、オノデラ研究所が当時予算が降りにくかったテスト機の開発としてではなく、既存機体のカスタマイズとして開発承認を得たためである。
自律的にバイドを追うフォースの開発
R-9Fが実験していたフォースには、自律的にバイドを追撃する仕組みが搭載されている。R-9Aが使っていたスタンダード・フォースは、戦闘機の制御に合わせてフォースが移動する仕組みになっていた。
フォースの可能性を追及することが目的のこの機体に搭載された“ロッドレス・フォース”は、攻撃モードの入るとバイドが群れる性質を利用して、近くにいるバイドを探し向かっていく。この特性によって、フォース切り離し時の攻撃によるパイロットの負担は大幅に軽減されることになり、この機体から派生する後継機に使われるフォースにも受け継がれている。
なお、ロッドレスと名称には付いているが、実際には、R-9Fの上下のアームとの接続用のロッドが取り付けられている。
0秒で敵に到達する波動砲
R-9Fに搭載された波動砲は、敵内部にエネルギーを瞬間発生させ、瞬時に開放させることにより、周囲の敵も同時に破壊することができる。艦船のワープ用に開発された異層次元航法推進システムを応用して造られた波動砲である。
RX-10に引き継がれた役目
フォース、波動砲ともに、この機体には、テスト機ならではの大胆な発想の武器が搭載されており、そこから得られたデータから、これらの武装に可能性を感じた軍は、特殊フォースの開発、ワープ工法を応用した波動砲の実用化に向けた本格的なテスト機の開発を行うことにした。
R-9Fで得られたデータを元に造られた要件定義書が、航空機メーカー・マクガイヤー社に送られ、機体開発(機体コード:RX-10)の開発が始まることとなった。
R-9F アンドロマリウス Data
・フォース:ロッドレスフォース
- 赤:フラクタルレーザー
- 青:サンダーレーザー
- 黄:触手レーザー試作タイプ
・波動砲:衝撃波動砲
・搭載可能ミサイル:誘爆ミサイル / 追尾ミサイル
・装備可能ビット:シャドウビット
・スペシャルウェポン:ネガティブコリドー
攻略情報
R-TYPE FINAL 2 を始めたばかりの方でなかなかステージ攻略が進まない方には、この機体を一度試していただければと思います。特に青レーザーであるサンダーレーザーとフォースの切り離し時の敵サーチシステムは、とても便利です。
機体列伝について
この機体列伝は、ゲームソフト『R-TYPE FINAL 2』のマニュアル「機体列伝」に掲載されている各機体に関する解説に一部加筆・修正を施したものです。
今後も、様々な登場機体をご紹介していきます。
R-TYPE FINAL 2 情報
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