最終ミッションの向こう側へ －R-TYPE FINAL 2（アール・タイプ ファイナル ２）のご紹介
ライター：九条 一馬（ゲームデザイナー）
今回は、2021年4月に全世界向けに販売を開始したサイドビューシューティングゲーム『R-TYPE FINAL 2』のご紹介です。
現在、日本を始め、アジア、欧州、北米・南米など全世界に向けて、ニンテンドースイッチ、プレイステーション４、XBox One / シリーズX 等の家庭用ゲーム機向けとSteamなどのいくつかのPCプラットフォーム向けに発売しております。
この記事では、前半にR-TYPEとR-TYPE FINAL 2の概要をお伝えし、後半に2022年8月に予定されている更新内容とステージパス第３弾について記載しました。すでにこのゲームのことをご存知の方、すでにプレイされている方は、後半からご覧ください。
私は、ゲーム会社グランゼーラで制作・開発の統括責任者をしております。また、このR-TYPE FINAL 2のディレクター、リードゲームデザイナーを務めています。よろしくお願いします。
サイドビューシューティングゲームの金字塔『R-TYPE』
「R-TYPE」と聞いてもご存じない方もいらっしゃると思います。往年のゲーム好きな方の中には「R-TYPE、昔よくやったな」と懐かしいと感じる方もいらっしゃるかも知れません。
「R-TYPE 」は、1987年にアーケードゲームとして世に出たサイドビューシューティングゲームです。R-TYPE II、R-TYPE IIIとシリーズを重ね、2003年に発売したR-TYPE FINALをもってシューティングゲームとしてのR-TYPEは終了ということになりました。
そのシューティングゲームシリーズ"R-TYPE"の最新作の作成を2019年に発表し、2021年4月に発売したのが、今回ご紹介する『R-TYPE FINAL 2』ということになります。
今だから作れるシューティングゲームを！
それが『R-TYPE FINAL 2』
サイドビューシューティングゲーム『R-TYPE FINAL 2』の特長を画像に説明を添える形で紹介します。
発売から継続的に一年間更新
R-TYPE FINAL 2はプラットフォーム
R-TYPE FINAL 2では、2021年4月の発売後も継続的に機能追加などのアップデートを進めてきました。
開発当初は、R-TYPE FINALを包含するような内容を想定せず、新しい表現や16:9のワイド画面でのサイドビューシューティングゲームを提案していくということがメインでした。
プレイヤー機体も前作の「R-TYPE FINAL」で登場した101機を盛り込むことを狙わず、40機ほどの実装する予定で開発をスタートさせました。
しかしながら、この開発開始の時点で、R-TYPE FINAL 2を一つのゲームではなく、サイドビューシューティングゲームのプラットフォーム（シューティングゲームのアイデアを実現するための土台）として定義付けていました。
ですから、発売後も新たに出てきたアイデアを盛り込んだり、ステージを追加したり、プレイヤー機体を追加していきたいと考えていました。さらには、より多くのクリエイターにも制作に参加してもらいたいと思っていました。
そして、実際にファンの方々が発売後もこのゲームに強い関心を持っていただいていることで、この『R-TYPE FINAL 2をサイドビューシューティングゲームのプラットフォームに！』という構想が実現し、今に至ります。
プレイヤー機体は、R-TYPE FINALの101機を上回り、現在も追加中です。ステージも追加DLCのものを含め25ステージになり、2022年8月にはさらに追加されます。
2022年8月実施予定のアップデート
バージョン 1.4.0 通称「R-TYPE FINAL 2.5」内容について
R-TYPE FINAL 3と改称するほどの大きなアップデートを目指して数カ月準備を進めて参りましたが、R-TYPE FINAL 3を構成する主要要素の一部が8月に間に合わなくなってしまったため、大変申し訳ありませんが、主要要素の更新を9月の延ばす形で2022年8月にアップデートを行うことにしました。
粒度にはばらつきがありますが、8月のアップデートでは次のようなものがあります。
ステージの追加 Stage 5.1 と Stage R1.0
プレイヤー機体の追加 ３機＋クラウドファンディング支援者専用機 １機
難易度詳細設定機能（波動砲のチャージ時間を短くしたり、アウト後も装備が残る形でゲームをより易しくすることや、残機を０にしたり、スペシャルウェポンを封印してより難しくプレイすることもできるようにします）
Pilot & War Record の機能拡張
デカールの縦横個別伸ばし機能
プレイヤー機体のボディーカラーに新色追加（新たに8色を追加しました。ただし、バイド系機体はボディーカラーを変更できません）
ギャラリー画像１６枚追加 と 入手条件が表示されるように
アルバム機能の保存スロットを６０から１２０に
R's Museumの背景が切り替え可能に
パイロットコスチュームごとの入手資源・Rポイントのボーナス機能
タイトルピースの追加（タイトルエディットで使えるタイトルピースに「2.5」などのピースを追加しました）
いくつかの更新内容について画像をご用意しました。
本編ルートにも新しいステージが追加されました。 薄暗い水中のステージです。 Stage 4.0からの分岐で、新しいステージに進むことができます。
競技制のステージとして作成した長尺ステージです。 残機０、コンティニュー不可、スペシャルウェポン使用不可という過酷な条件で13分もあるステージを攻略するというとてもストイックなモードです。 今回のアップデートでは、一人プレイのみ可能です。
ステージパス第３弾の配信も8月に開始
R-TYPE FINAL 2では、これまでR-TYPEの旧作シリーズをR-TYPE FINAL 2のルールでアレンジしたステージパス（オマージュステージパス）を追加ステージとして有料で販売してきました。
一つのセットにステージが２つないし３つ入っています。
ステージパスには、７つのステージが入っており、それらを２ないし３ステージ単位でSet 1 ~ 6として販売しております。これまでステージパスVol.1（Set 1 ~ 3）、ステージパスVol.2（Set 4 ~ 6）の二つのステージパスを出してきましたが、2022年8月には、そのステージパス第３弾が発売になります。
ステージパスVol.3の最初の二つのステージ（ Set7 ）は、次の二つのステージが入っています。
Set 7の中の二つのステージは、どちらもR-TYPEシリーズがベースではありませんが、元のゲームの雰囲気を出しつつも、R-TYPE FINAL 2として攻略を楽しめるものになっています。
9月には、次のSet 8として二つのステージの配信を予定しております。
8月のアップデートがバージョン2.0.0（通称「R-TYPE FINAL 3」）とならなかった理由。足りなかったものと今後の展開について
メジャーアップデート R-TYPE FINAL 3 の主要構成要素で9月導入になるもの
2022年8月のアップデータがバージョン2.0.0（通称「R-TYPE FINAL 3」）とならなかったのは、次の要素が9月更新になってしまったためです。
ランキング機能
複数人でスコアを競い合う競技制ステージのマルチプレイ要素
上記の二つのオンライン要素が、手続きの関係上8月に間に合わなくなりました。
大変申し訳ありません。
今後も、オンライン要素だけでなく、新しいプレイヤー機体や新しいステージの追加、機能の追加・改善を進めていきます。
最大6名で高難易度ステージを同時に開始し、誰が最後まで生き残ることができるかを競い合うモード
2022年8月のアップデート（Ver. 1.4.0）の詳細につきましては、7月29日（金）の午後9時よりグランゼーラYouTubeチャンネルでライブ配信しました『グランゼーラの集い２ 2022年7月29日配信分』にて一部動画を公開しております。
今後も皆さまからのアイデア・ご指摘を反映しながら、R-TYPE FINAL 2、そしてR-TYPE FINAL 3というプラットフォームを運営・発展していきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
R-TYPE FINAL 2 リードゲームデザイナー 九条 一馬
■R-TYPE FINAL 2 情報
・トレーラー： https://youtu.be/s_dvWFJ2-qk
・公式Webサイト： https://rtypefinal2.com/ja/
・公式ツイッター： https://twitter.com/rtypefinal2_jp