浜松城もみじ茶会with浜松徳川武将隊~夢に向かって Vol.6
11月3日開催の「浜松城もみじ茶会🍁with浜松徳川武将隊」夢に向かって😊
第6話は、「お茶菓子が決まりました~❣️」
お茶席の楽しみ😊それはなんといっても和菓子です💕私が畳の茶道を35年間も続けてきた理由は・・・「和菓子が大好きだから😍♪」。
な〜んて言うと先生に叱られてしまいそうですがこれが本当の理由です😊笑
さて和菓子は大きく3種類に分けられます。「干菓子」「半生菓子」そして「生菓子」の3種類で、お菓子に含まれる水分量によって分類されているのです。
そしてお茶席に供されるお菓子には、主菓子と呼ばれる「上生菓子」と落雁、煎餅、有平糖などの「干菓子」という2種類のお菓子があります。
とにかく和菓子は美しい(^^♪ そして味覚、視覚、嗅覚、聴覚、触覚の五感すべてで楽しむことのできる「五感の芸術品💖」といえます。
さて、前置きはこのぐらいにして❣️
今日は「上生菓子」のお話です。
上生菓子も文字から読み解いてみますと、生菓子の“上”、つまり“上等な”生菓子ということになります。生菓子というのは饅頭、羊羹、団子などなど、一般的な和菓子をイメージしていただければよろしいかと思います。
では、上生菓子の“上等”とは何をいうのでしょう…由縁のいくつかを挙げてみましょう。
① 四季の移ろいや古典文学などの「テーマ」に基づいてデザインされた「芸術性」を有している
② 必ず「菓銘」が付けられている
③ 江戸時代に「御菓子司」と呼ばれた特別な菓子屋だけが作っていた
上生菓子は、和の情緒に溢れたテーマを美しい造形で表現したお菓子で、立体感を持った俳句や和歌のようなものと言われることもあります。
菓子職人の熱い思いと技巧から生まれた作品という性格から、それぞれに名前「菓銘」が付けられています。
「御菓子司」をルーツに持つ老舗のお菓子屋さんには、上生菓子の図案帳が代々受け継がれていて、たくさんの図案と菓子銘を眺めているだけでもワクワクした気持ちになります。
そうした高い芸術性が、おもてなしの心を重んじる茶の湯の世界観とマッチしていたことから、お茶席に欠かせないお菓子として発展してきました。お茶席を催す亭主が、その日のための新しい上生菓子を職人と一緒に創作することは、今でも少なくないのですよ。
上生菓子は、おもてなしの心を、和菓子の意匠に託して表現した奥の深い芸術文化✨であると私は考えています。
さて私も、「浜松城もみじ茶会with浜松徳川武将隊」を催すにあたって、どんなお茶菓子を召し上がっていただこうかと、色々と考えました。
こんなに大きなイベントを企画・運営するなんて人生初めてのこと❣️テーブルスタイル茶道の体験講座を開いているとは言え、まだまだ小さな講座です。50名近くものお客様に、野点の雰囲気を楽しんでいただくお茶会に相応しいお菓子って何だろう…⁉️
私一人ではどうにもアイデアが浮かばないので、ここはやっぱり“餅は餅屋”だなぁと思い、御菓子司の知恵をお借りすることにしました。
お願いしたのは「菓子勇本店」さん。創業は江戸時代の天保7年(1837年)といいますから、何と185年前😊現在のご店主で6代目という老舗中の老舗でございます。
昭和の初めには、あの森永太一郎さんも来店されたとの事…それって誰?と思われますよね。ヒントは「苗字」。そうです❣️あの森永製菓の創業者です…そんな逸話があったり、数々の受賞歴があったり、もちろんお菓子の素晴らしさは言うまでもありません。
9月のとある週末、お店に直接お伺いして、店主の山田佳幸さんに私の思いやお茶会のお話をさせていただきました。
上生菓子はお菓子の芸術品と言いましたが、その種類は本当にたくさんあります。練り切り、こなし、求肥(ぎゅうひ)、軽羹(かるかん)、道明寺(どうみょうじ)、錦玉羹(きんぎょくかん)、他にもまだまだ。
山田さんはこれまでに多くの上生菓子を生み出してこられた経験から、私の希望を叶えてくださる一品のためにイメージを膨らませ、アイデアを出してくださり、試作までしてくださいました。
そうして出来上がった「浜松城もみじ茶会with浜松徳川武将隊」のためだけの上生菓子、もちろん「銘」もありますよ。
日本の秋の女神様「龍田姫」と銘をつけさせていただきました。私たちが美しい紅葉を見ることができるのも「龍田姫」のおかげですね。
薗田製茶さんの気概溢れる地元のお抹茶とともに召し上がっていただきます。
茶の湯の楽しみを、どうか存分に味わってくださいね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?