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フランチェスコ・パオロ・トスティ歌曲全曲演奏シリーズ始動します

久々の投稿です。
題目の通り、イタリア近代歌曲の父、フランチェスコ・パオロ・トスティの歌曲を、今年から恐らく10年近くかけて全曲演奏をしていきます。
現在、イタリアのIstituto Nazionale Tostiano(トスティ協会/トスティ研究所)監修による「トスティ歌曲集(全14巻)」[リコルディ社]が、トスティ歌曲の最も信頼すべき出版楽譜となっておりますが、こちらの楽譜のすべての曲目を演奏することにより、まずは全曲演奏としたいと考えます。

トスティはイタリアの作曲家の中では、オペラを1作品も書かず、殆どを歌曲の創作に人生を捧げた作曲家ですが、どの作品も、イタリアの甘美さをじゅうぶんに漂わせた歌ばかり。
第一回となる今回は、イタリアの国民的作家であり詩人で、トスティにとってはまさに盟友とも言うべき、ガブリエーレ・ダンヌンツィオ(Gabriele D'annunzio)の詩による歌曲作品の前編(1880-1907の作品)としてお送りします。


Gabriele D'annunzio(1863-1938)

ダンヌンツィオは作家、詩人としては大変有名ですが、政治家としての一面もあり、右翼的とも受け取れる思想から、ファシストのムッソリーニにその思想的要素を利用されたという側面も持っております。
それはともかく、作品、思想、美意識に、かの三島由紀夫も大きく感化され、彼はダンヌンツィオを生涯慕っていました。
ダンヌンツィオと同郷(ともにアブルッツォ州出身)でもあるトスティは彼の才能に早くから気づき、彼が高校生のころより親しく親交を交わし、トスティ晩年までその作品に多大な刺激と影響を与えました。

今回はそのダンヌンツィオとトスティの共作による作品の前編(トスティ晩年の前)の作品をお送りします。
まずはご案内まで。
お客様は10名様までとなっております。
ご予約はお早めにお願い致します。

ご予約・お問合せ(渡邉)
grandetenorekoi@gmail.com


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