ののさん

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最近の記事

余暇の過ごし方

一昨日昨日と珍しく休みがあったので イベント盛りだくさんでした 一昨日は箱根の姥子温泉へ ここのお湯はとにかく体にいいです 元気になるし お肌がツルツルになる! そして1番気に入ってるところは 人が少ないこと ひたすら脱日常が味わえる空間です 家内と息子と3人で お風呂に入っては涼みを繰り返す、 この時間が幸せ そして夜は23年前同じ病院で働いていた 同僚との飲み会でした 時が経ってもすぐにあの頃に戻れるメンツで いつも楽しいしたくさん笑えます そういう仲間がいるのは

    • 腰痛とは?

      まだ若かった頃、医療従事者だった亡くなった義父に 「腰痛をどう思う」 と聞かれて何も答えられなかったことが今でも忘れられないです なんというか、そこで何一つ整形外科医っぽいことを言えなかった 未熟だった自分がただただ情けなかった、ということになるのかな 今もし義父とそういう機会が持てたら 色々興味深いお話を聞けそうだし、中身のある返事が少しは出来るかな 外来で今日も腰痛の新患さんが来ましたが レントゲン取って痛み止めを処方する、というありきたりの診察をせず あえて日常生

      • メスを持つ責任

        ちょっと硬いタイトルですが 外科医の端くれとして少し考えてみました ご存じの方もいらっしゃると思いますが T医師によるオペ動画がNHKの番組内で 放送されました ショッキングな画像でした 私もそれをみてとても胸糞悪い気分になったのと それこそ命懸けでオペ台に昇る患者さん達の 気持ちを考えたら とてもとても我々外科医がいい加減な中途半端な 気持ちや技術でメスを持つことは 外科医、というよりも人としてどうなのかな、 というなんとも言えない怒りと悲しみを その医師に対して思いまし

        • 雇われ院長という仕事

          私は何年か前までとある医療法人の 「雇われ院長」をしていました 学生時代の友人たちからは 「出世したね」 「すごいじゃん、院長先生でしょ」 とか持ち上げられていたけど 実態は世の認識とかけ離れたものでした およそ自分の意見は上に届かず 物販一つ発注するのにも稟議書が必要で その認定も遅いのなんのって でも1番のストレスだったのは人事 クリニックは結構な確率で人が辞めていきます しかも意外と無資格者の方が離職率が高いかも なので人の手配が大変でした 世の中の雇われ院長も同じよ

          カルシウムと骨粗鬆症

          今日外来に来た患者さんに 「カルシウムさえ摂っていれば骨は大丈夫なんでしょう?」 と質問されました 無論それだけで充分であろう筈はないけど でも最近はあまり患者さんの言うことを無碍に否定しないようにしています 今日も 「そうね、でもビタミンもしっかり摂らないとね。バランスが大事よ」 と食品目を教えたところ、満足そうに帰ってもらえました このように一般的には「カルシウム不足が骨粗鬆症につながる」 という認識をされがちだけれども 医学の世界ではここ30年ぐらいで骨粗鬆症の病態が

          カルシウムと骨粗鬆症

          戦闘服

          医師免許を取った当初、 大学病院の研修医だった私は 上司の先生方の白衣姿に憧れて パリパリの白衣を身につけて 胸ポケットにたくさんのボールペンを刺し 風を切って歩いていたもんです 今振り返ると当時の私は 「ずいぶんイキってたなぁ」と そのうち江口洋介さんの出ていた医療ドラマで 江口さんがオペ着を着ながらバリバリ仕事を こなしている姿がカッコよく見えて そこからはそれを真似して 自分で「戦闘服」と言いながら着始めたのを覚えてます もう今ではオペ着しか着なくなってますね でも

          継続することの難しさ

          今日は新たに非常勤勤務する病院に来ております 割とアクティブな病院、との前評判を聞いているので、身構えてきております 今までそれこそ色んな病院で仕事してきたけど とても繁盛していた病院が経営悪化で閉院、 なんていう状況に遭遇したこともあります え、なんでここが?っていうところもあれば まぁここなら仕方ないか、と思える病院もある 医療経営って難しいんだろうなぁ、と やはり我々医者は一般常識に疎い部分があるし 経営学を学ぶことなく開業するケースもあるのだろうな、と そんないわ

          継続することの難しさ

          紙カルテと電子カルテ

          うちの病院はこんなに科学が発達している時代にいまだに紙カルテand現金のみの会計、という昭和の病院を地でいくスタイルを貫いてます そのため書類の作成が大量でそして面倒 昨今ボールペンもMRからもらえない時代なのに って文句言いたくもなりますが… でも電子カルテも電子カルテで 医者のやることが多い 入力は基本全てドクター(例外もあるけど 事務の人たちにとってはありがたいだろうけど 特に数を見なければいけない整形外科には 電子カルテの弊害があるようにも感じる 実際紙から電子カルテ

          紙カルテと電子カルテ

          病院から見える景色

          だいぶ寒くなってきましたね 寒くなると整形外科は忙しくなります この時期特に高齢者は体の動きが悪くなるようで、転倒して骨折したり 血液循環も悪くなることで神経痛や関節痛が悪化するようです なのでうちの病院でも、待合室に人が溢れている光景が今後何ヶ月かは続くことになります つい待ち時間が長くなってしまい、しかも寒い中来てくださる患者さん(私は絶対に患者様とは呼ばない)に ワンポイントアドバイスをするように心がけています 例えば 「足踏みを1日20回朝晩とやってごらん」 「ホッカ

          病院から見える景色

          生きがい

          今日はオペの日でした。 実は何年か前まではメスを置いていた状態だった私が今では1日数件のオペをしております。 もちろんブランクが長かったので、まだまだ勉強の連続ですし、正直えもいわれぬ不安を感じることもあります。 でもオペの予定を組んで、そのための準備をして、予習して、そしてオペをして、復習をするサイクルが今の私の一つの生きがい。 そして何より良くなって退院して行く患者さんやご家族の笑顔を見るのが何よりの生きがい。 ホントオペをまたできるようになって、心から嬉しいし幸せ

          整形外科の立ち位置

          整形外科の医者のイメージってどんな感じなんだろう、って若い頃はよく考えることがありましたが、だいたい他の科の先生やコメディカルの方々から言われるのが 「全身管理ができない」 「チャラい人が多い」 「偉そうにしてる人が多い」 「ほぼ大工」 うん、全て当たってる気がする。 でも皆さんが思ってるよりも割と頑張ってる先生が多いとは思う。 その一つの要因として、一つ一つの手技が他の科と比較しても医科点数が低いので、いわゆる「薄利多売」をモットーに仕事をしてるから、というのはあります。

          整形外科の立ち位置

          関節穿刺

          昨日は1日外来業務 昔はとにかくこれが嫌いで、良く家内に「あぁ、今日は外来だから病院行きたくないなぁ」とぼやいていた ホントこんな甘ちょろい奴に付き合ってる家内には頭が上がらない そんな外来業務も今ではむしろ気楽に楽しくやっている。人は変われば変わるモンだなぁ、と思う その外来業務の中で昔から苦手なのが、患者さんのお膝に溜まったお水を抜く作業、そう関節穿刺 だ。 結構太い針と太い注射器で注射するもんだから、患者さんの拒絶反応が半端ない。そして期待に違わず痛いみたい(私は幸い

          当直室の寝具事情

          なんとなく整形外科医の日常を短い文章で書いてみようと思い、ブログを始めてみました。 この週末は他院での日当直でした。いわゆる「お預かり病院」の類の病院で、コールが少ないのが魅力!(その分報酬も低いが) 案の定今回も細かい指示や手技で呼ばれることはあるけど、この歳になると色んな引き出しがあって、それなりに対応できてる感じです。 とここまで書いたら「割といいバイトじゃない?」と思えますが、そこのベッドがとにかく薄い&硬い、枕が高すぎる、という何とも寝る環境が悪い。 自宅では

          当直室の寝具事情