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競馬で投資を行う際の7つの大罪


競馬の世界では、思い込みや焦りが判断を誤らせることがよくあります。その罠に陥ることであなたは儲けることができなくなってしまっているのです。ここでは、陥りがちな「7つの大罪」を見ていきましょう。

①このレースでどの馬が勝つのかを予想しなければならない

真実:レース結果を予測する能力は、ほとんどの投資家にとって変わりありません。

多くの人がこのレースでどの馬が勝つのか、どの馬が1〜3着内に入るのか正確に予測しようと考えます。しかし、レースの結果は予測不可能であり、突然の天候急変や偶然の落馬でさえレースの結果に影響を与えることがあります。実際には、どんなに馬券で儲けている人でも長期的なレース結果の予測は難しいとされています。
つまりレース結果を当てることと、馬券で儲けることには何の因果関係もないのです。


②自分ではレースを予測できないが、どこかに予測できる人がいるはずだ。彼を見つければいいだけだ。

真実:もし誰かが本当に未来を予知できるなら、その秘密を他人に教えるでしょうか?

多くの人は正確に予測できる専門家がどこかにいるはずだ」と考えますが、現実にはそう簡単ではありません。本当に未来を知っているなら、その人はその情報を独占し、利益を上げるはずです。たとえ優れたアドバイザーがいたとしても、絶対的な予測は困難です。確かな判断力で自分の投資判断を磨く方が現実的でしょう。


③インサイダー情報こそが大金を稼ぐ道だ。

真実:インサイダー情報を持っていても破産してしまうこともある。


インサイダー情報があれば確実に利益が出せると思うかもしれませんが、それは大きな誤解です。短期的な利益に囚われず、正当な情報と長期視点で安定した投資戦略を立てることが大切です。

④分散投資

真実:分散投資は利益を減らす


分散投資を「安全策」として重視する人もいますが、それは誤解です。
例えば18頭立てのレースにおいて、単勝3点それぞれ500円ずつ購入したとします。(平均オッズは3倍)
一方で単勝1点を1500円で購入したと仮定します。(オッズは3倍)
どちらも単純な確率論で言えば、回収率は等しいです。しかし、前者においてあなたが本当に来てほしいの願っている馬は一頭ではないでしょうか?単勝は各レース1点しか当たらないのですから。
つまりあなたは、本当に来てほしい馬が来た際の利益を3分の1にしてしまっているのです。
本当に利益を上げるためには、分散より集中投資なのです。


⑤大きなリターンを得るためには、大きなリスクを取る覚悟が必要

真実:投資家たちは常にリスクを抑え、損失を回避するために努力しています。


「大きなリターンには大きなリスク」という考えはよく耳にしますが、実際には、成功している投資家はむしろリスク管理に注力しています。彼らは損失を最小限に抑え、安定的なリターンを狙うことを常に意識しています。決して儲けるために最低人気の馬が突っ込んでくるようなことや、三連単の5頭ボックスなんかを買って、荒れるのを待つなんてことはしません。分析を行ったうえで、リターンがリスクを大きく上回る際に集中投資を行うのです。


⑦システム進行

真実:システムを使いこなせばその通りに儲かるわけではありません。


「高度で複雑なシステムさえあれば収益が保証される」と信じるのは危険です。どんなに洗練されたシステムでも、レース結果は予測不可能であり、全ての状況に対応できるわけではありません。今ではAI予想なんてものも耳にしますが、システムを盲信することではなく、確立された手法を理解し、適切なタイミングで調整できる投資家こそが、長期的な利益を手に入れやすいのです。


⑦将来何が起こるのかわかっていると信じている。そして、レースは自分が正しかったと証明してくれる。

真実:レースは何も教えてくれません。


「自分の予想は正しい」と信じたい気持ちは誰にでもありますが、レース結果は投資家の思惑に左右されるものではありません。過去のデータや分析に基づいて戦略を立てても、必ずしも予想通りには動かないのがレース本質です。市場に対して謙虚であり続け、自分の誤りを認める柔軟な姿勢が、長期的に成功する投資家には欠かせません。

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