学振DC
こんにちは!
Ph.D 学生(博士後期課程学生)のやなです🎓
今回は博士後期課程の多くの学生が狙う、学振DCについてお話します。
私も学振DCに応募しており、DC1は不採択、DC2で採択されました🎉
その経験も踏まえながら、学振DCに関して紹介します。
学振DCとは?
まず「学振DC」とは日本学術振興会
特別研究員 DCのことです。
DCはDoctoral Courseという意味です。
制度の概要
一言でいうと、優れた研究者への研究支援ですね。
申請資格&支援内容
簡潔にまとめると以下の通りです。詳細はHP見てください。
(こちらは2024年10月の情報のため、今後金額等が変更の可能性があります。)
DC1:
資格:申請時点でM2、採用年度(来年度)D1になる人
支援内容:
研究奨励金(月額200,000円)×3年分
特別研究員奨励費(2,400,000円以上(3年間))
DC2:
資格:申請時点でD1以上(博士後期課程)、採用年度も博士後期課程の学生
支援内容:
研究奨励金(月額200,000円)×2年分
特別研究員奨励費(1,600,000円以上(2年間))
スケジュール(2025年度版)
大体、以下のとおりです。
2月:募集要項掲示
4〜6月頭:申請受付
(大学ごとによっては5月に申請書提出&確認してくれるところもあります。)(7〜9月:書面審査)
9月末:一次結果発表
1月上旬:二次結果発表
一次の結果は9月の大体最後の週です。
(Xがよく動いています笑)
申請書の内容
内容をまとめると以下のとおりです。
研究背景&着想に至った経緯(1P)
研究目的&研究内容&研究計画(2P)
自己アピール&業績(2P)
将来の研究者像(1P)
図や表、文字の強調程度を変え、とてもわかりやすく読みやすい申請書を作ることが大切です。
審査
方針は以下の通りです。
こちらが審査員に伝わるように示されていれば、通る確率が上がるということになります。
審査方法は以下のとおりです。
6名の審査員による審査により、採用者が決定されます。
自分の誰が審査員なのかはわかりませんが、どのような人が審査員なのかは調べることができます。(過去の審査員ですが)
採択率
令和6年度: 17.1 % (DC2), 15.1 % (DC1)
令和5年度: 18.5 % (DC2), 17.3 % (DC1)
令和4年度: 18.8 % (DC2), 18.5 % (DC1)
令和3年度: 19.8 % (DC2), 20.4 % (DC1)
令和2年度: 19.3 % (DC2), 19.4% (DC1)
採択率は年々下がっていますね、、、
どんどん狭き門になっていることは事実です。
(申請者数は増加しているものの、採用者数は変化していないというのが原因だと思います。)
私のDC1, DC2に関して
ここからは私のDC1, DC2の申請の流れ&結果に関してです。
DC1申請
2月:
博士課程進学を決める
3月:
◯学振を知る
(お恥ずかしいことですが、博士課程についてよくわかっておらず、学振について知ったのは3月でした)
◯学振の本を読む
こちらの本やこの本の作者の大上先生のスライドを参考に
学振の知識と書き方を身につけました。
◯学振の申請書を書き始める
とにかく毎日書きました。
研究背景&着想に至った経緯(1P)
研究目的&研究内容&研究計画(2P)
これらはまず何を書くのかをとことん整理し、論文を調べる、書いてみるを繰り返してみました。
自己アピール&業績(2P)
将来の研究者像(1P)
こちらも「とにかく書く」につきます。まず文字を埋めるところを意識しました。
4月
◯申請書の内容を考える&文字埋める
ようやく内容が形にでき始めたのが4月下旬です。文字が埋まり始めたのはGW前くらいだったと思います。
文字が埋まり初めてからスタートです。
毎日ブラッシュアップしました。
◯周りの方に見ていただく
指導教員、ポスドクの方、学振に受かった先輩、後輩、大学のURA部門の方々に見ていただき、いただいたコメントを反映しました。
◯申請のためのID発行
大学にIDの発行のお願いをしました。
5月
◯推薦書の下書きをする
私の研究室は申請書の下書きを自分で行う研究室でした。
指導教員が学生の人生を知っているわけではないので、少なくとも「自分が書いてほしいこと」は伝えておくと、指導教員の先生も推薦書を書きやすくなる&私のアピールポイントを推薦書にも書いてもらえるのではないのかと思います。
◯下書き提出(5月中旬)
私の学校は5月中旬に事務が申請書のフォーマットチェックをしてくださるので、申請書を提出しました。
(そのときに推薦書も必要であったので至急下書きをしました。)
◯最後の大詰め
毎日、初めて見る審査員の気持ちで、図・表、フォーマットを含め、修正しました。
6月
提出!(長い長い学振が終わりました)
9月
結果が返ってきました。。。
不合格でした。。。
来年も同じことをするとは憂鬱でした。。。
DC2申請
2月
◯募集要項のチェック
申請書の内容が去年と変更がないかチェックしました。
変更がなかったので、とてもありがたかったです。
◯申請書の見直し
昨年の申請書を見直し、どこが悪かったのか、今年度はどこを改善していくのかを整理しました。
(私の場合は2,3年後の研究計画の曖昧であったので、その部分を中心に修正しました。)
3月、4月、5月
◯申請書のブラッシュアップ
昨年より人に見てもらう回数は減りましたが、加えた図や表現などを中心にチェックしていただきました。
また昨年度よりかける時間も減りました。(DC1はほとんどすべての時間を学振に全振りしていました)
◯下書き提出(5月中旬)
DC1と同様です。
◯最終原稿提出(5月下旬)
DC2提出は5月下旬が締め切りでした。
9月
結果が返ってきました。
採用内定でした。
学振を書くときに重要だと思ったこと
まず書いてみること
私の性格なのかもしれませんが、1回で完璧を求めようとしてしまっていてなかなか文章にすることができていませんでした。
とにかく申請書に「文字を埋めてみる」を最初の目標にして書いてみるといいと思います。
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