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【追悼】ささやななえこ先生

ささやななえこ先生が亡くなったという話が流れてきて、頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。ちょうど体調が悪くて寝込んでいたところで「今日は一体何なの!?」と未だに心が受け付けていません。
だらだらと書き連ねることでメンタルの安定を図るために記事を書いています。

ワタシにとってはささや先生はホラーの大家でいらっしゃるので、そちらの視点で話をします。

ワタシの人生は割と漫画にぶん殴られて培ってきたところがあり、その中でもホラー(当時は恐怖漫画と言いましたね)は当時からかなり好きなジャンルでした。
その中でもささやななえこ先生(当時はささやななえ先生)の漫画は、他の作家さんと一線を画したリアルな気配がありました。

ささや先生の作品を初めて知ったのは、まだホラー漫画専門誌『ハロウィン』が創刊する前、雑誌『プチフラワー』で『ミノタウルス』が開始したタイミングでした。

「怖っ! しかもドライな雰囲気でリアルな世界観ですごい!」とおののき、その後はささや先生のホラーを追いかけました。

その後『化粧曼陀羅(ハヤカワコミックスからは『化生曼陀羅』の名前で出ています)』や『たたらの辻に…』『水面の郷・水底の守』『生霊』とホラーを数多く刊行され、もちろんみんな買いました。

『化粧曼荼羅(化生曼陀羅)』はどちらのバージョンの本もKindleなどでは電書化はされておらず、ebookjapanでのみ電書で読めます

上の角川ホラー文庫版の『たたらの辻に…』はシリーズの『たたらの辻に…』『水面の郷・水底の守』を同時収録したものですが、プチフラワーコミックス版に収録されていた『空ほ石の…』は未収録です。
ebookjapanでプチフラワーコミックス版の表紙を踏襲した電書が読めますが、こちらも表題作のみ。『空ほ石の…』は未収録です。
『空ほ石の…』は短編ですが名作なので、いずれどこかで収録して電書化してもらいたいです。

ASUKA連載の『生霊』は映画化もした作品ですが、Kindleなどでは電書を購入はできず、ebookjapanのみになります。

『霊送の島』はAmazonだとちょうどいい感じに書影が見られない状態なので、ebookjapanの電書の書影を見てください。

ささや先生の作品はホラー作品に限らず、ebookjapanで多く読むことができますが、第19回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した『おかめはちもく』や、椎名篤子の『親になるほど難しいことはない』を原作とした、エイボン教育賞を受賞したノンフィクション漫画『凍りついた―子ども虐待ドキュメンタリー』などは電書で読むことはできません。

ご逝去の後にこんな繰り言を漏らしていても何の役にも立ちませんが、この機会にささや先生の作品に触れてみてほしいです。
よろしくお願いします。

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