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解剖学の学び アメリカへ②
解剖初日
時差ボケで夜中に1時間ごとに目が覚め、朝からホテル周辺を走ろうと思っていたが体を調整できず断念。
朝のミーティングの時点で面白い情報や目視では見られない貴重な映像を見せていただきました。
ミーティング終了後、いよいよラボへ移動。建物は普通のレンストランかと思う感じで、想像していた実験場のような雰囲気はなし。入り口で白衣、マスク、ゴーグルをまとい中へ。
学校の授業のように中央に机が並べられていましたが、両サイドの壁側に献体が8体並べられ独特の匂いで緊張が走りました。
ラボの責任者トッド.ガルシアに自己紹介が終わると、机を片付けていよいよ解剖スタート。
一体一体、顔にはマスクがされていますが、やはり見慣れているものではないので、なかなか緊張は抜けず。
まずは全部の献体を観て、どの献体を観たいのか決めてクラス分け。最初は可動制限があまりなさそうな献体を観たいと思っていましたが、たくさん希望者がいて第二候補へ。でもそこでも多くの参加者がいたので、どうしようか迷っていると、ガルシアの説明でこちらが勉強になるかもと言われた両膝の手術跡がある献体に決めました。
僕がサポートしている方に、膝が悪い方もいらっしゃるのでちょうど良かったと納得。さらに、この献体は首に大きなシコリがあり、ガルシアもトムも観たことがないとのことでした。おそらくガンであったろうとのこと。
ガルシアが2体を使い、メスの使い方、組織の剥がし方を説明。そして各テーブルで、各担当を決め、各自がスタート。最初はさすがにキツイなと思ってましたが、集中していると作業に没頭。本で学ぶのと違い皮膚の厚さや脂肪組織の色などやはり思っていたものとは違いました。
組織の癒着がある場所は可動制限が理解でき、なかなか貴重な経験をしていると再認識。
途中、ランチタイムで休憩。アリゾナらしい青空の下で、サンドイッチをいただきしばしリラックス。
以外にみんな食欲は普通のようでした。さすが各分野のプロばかり。
水泳のコーチの参加って自分だけで、あとはパーソナルトレーナー、理学療法士、ピラティス指導者、徒手療法士、ボイストレーナー。
ランチタイム終了後、続きを行い初日は背臥位のままで終了。
帰りに近くのスーパーで買い出しを行い、日本より物価が高いことにイライラ。自販機の水は2ドル。スタバも為替相場の動きがあるにせよ。日本より割高らしいです。