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病気と闘う息子の一言に涙が止まらなかった日~3歳児の“ありがとう”が教えてくれたこと~
先日、息子の病気が再発しました。
まだ小さな身体でこれまで何度も頑張ってきた息子ですが、再発という現実を前に、親としてどうにも言葉にできない不安が襲ってきました。
その日は、保育園から急きょ早退して病院へ向かいました。尿の数値が悪化しているとのことで、様々な検査や処置をすることになりました。
目まぐるしい一日
病院では次々と検査が行われました。初めての環境や器具に息子は不安そうな表情を浮かべ、私も必死に「大丈夫だよ」と声をかけ続けました。
とはいえ、大人でも疲れてしまうような一連の処置を、幼い息子が乗り越えるのはとても大変なことだったと思います。
お昼を過ぎても休む間もなく、次々と進む検査。最後の処置が終わる頃には、息子も私も正直ヘトヘトでした。
思わず漏れた息子の「ありがとう」
最後の処置が終わり、医師の先生が息子に声をかけました。
「よく頑張ったね。えらかったよ」
その瞬間、息子が小さな声でこう言ったのです。
「◯◯せんせい、ありがと」
本当に自然に、本音がそのまま漏れ出したような優しい声でした。
息子の言葉を聞いて、私は胸がいっぱいになりました。幼いながらも「自分のために頑張ってくれた人への感謝」を感じ、伝えられることができる。その事実が、どれほど私の心を打ったか分かりません。
そして、その場にいた先生も目を潤ませて「こちらこそありがとうね。君、本当にいい子だね」と優しく微笑んでいました。
小さな子どもが教えてくれる大切なこと
その日の出来事を振り返ると、息子の「ありがとう」という言葉にはたくさんの意味が込められていたように思います。
• 不安な気持ちを抱えながらも、処置をしてくれた先生への信頼
• 疲れている中で感じた「助けてもらえた」という安心感
• 幼いながらに持っている“感謝する心”
小さな子どもの言葉には、私たち大人が忘れがちな大切なことが詰まっています。その無垢な心に触れるたび、「親として子どもに教えるべきこと」は、子どもから教わることのほうが多いと感じます。
息子の未来のために、親としてできること
病気と向き合うことは決して簡単ではありません。それでも、息子の姿から「どんな状況でも感謝する気持ちを忘れない」ことの大切さを学びました。
息子がこれからも笑顔でいられるように、そして彼の感謝の気持ちを守り続けられるように、親としてできる限りのことをしていきたいと改めて思います。
感謝の一言が、人の心をどれほど動かすか。その日は息子が教えてくれた宝物のような一日でした。
終わりに
子どもの言葉には、大人が思いもよらない深さがあるものです。息子が発した「ありがとう」という言葉は、私にとって忘れられない思い出になりました。
もしこの記事を読んでくださった方が、お子さんや周囲の人の言葉に耳を傾けるきっかけになれば幸いです。
そして、感謝の心がたくさんの人に届く一年になりますように。