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「ぼく、がんばるよ」小さな息子の一言に胸が締め付けられた日
「ぼく、がんばるよ」
「ひとりでねれるよ、だってお兄さんだもん」
病気が再発し、即入院となった息子にこんな言葉を言われて、平静な気持ちで帰路に着ける親がどれくらいいるだろうか。
1月17日、息子の病気が再発した。
診断はネフローゼ症候群。難病だ。
昨年のゴールデンウィーク前にいったん治ったと思っていたが、年末年始に胃腸炎やインフルエンザに立て続けにかかり、免疫が低下したことが原因らしい。
「なんでこの子なんだろう?」
テレビでしか聞いたことのないようなセリフが、自然と口をついて出てきた。
息子とは翌日、ドクターイエローを見に行く約束をしていた。
今月で運行が終わると聞いて、楽しみにしていたイベントだ。
その息子に入院のことをどう伝えるべきか迷ったが、結局そのまま正直に伝えることにした。
「今日からまた少しの間だけ入院になったよ。大丈夫? 頑張れる? 一人で寝れそう?」
泣き出してしまうんじゃないかと思いながら、息子の反応を待った。
しかし返ってきた言葉は、私の想像を超えていた。
「ぼく、がんばるよ」
「ひとりでねれるよ、だってお兄さんだもん」
思わず涙が出そうになった。
まだ小さいはずの息子が、こんなにも強く、頼もしく、そして優しい言葉を返してくれるなんて。
親として、こんな小さな息子に何度も「頑張らせてしまう」現実に胸が締めつけられる。それでも、息子のその言葉がどれほど私たちを救ってくれているか、計り知れない。
息子との入院生活が、また始まる。
小さな身体に宿る、大きな強さを支えながら。