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子育てと仕事の両立に必要なのは、育児軸と仕事軸それぞれの“目的設定”という考え方
子育てと仕事を両立する上で、最も大切なことは何でしょうか?
人間は目的があるからこそ行動します。たとえば、「お金が欲しいから仕事をする」「痩せたいからダイエットをする」。目的があるからこそ、それに向けて行動を起こすのです。この構図はシンプルで分かりやすいですね。
ですが、育児だけは少し違います。目的があろうがなかろうが、行動が自動的に始まる。目が覚めた瞬間から「おむつを替える」「ご飯を作る」「保育園の準備をする」といったタスクが次々と押し寄せ、気づけば夜になっている。言い換えれば、育児は行動が“目的”に先行しているのです。
この特性ゆえ、仕事と育児を両立するためには、改めて“目的”を意識的に設定することが重要だと感じています。
特に、 “仕事軸”と“育児軸”の二つで目的を設定する ことが両立を進めるカギだと思います。
私の“仕事軸”の目的
私は仕事における目的として 「定時退社」 を掲げています。仕事を早く終わらせることで、育児や家族との時間をしっかり確保するためです。
そのために最も役立った手段は 「仕事の棚卸」 でした。
一度冷静に振り返ってみると、「いらない仕事」の多いこと、多いこと。「この打ち合わせ本当に必要?」「この資料、誰が読んでいる?」「資料を印刷する意味ってある?」と、改めて問い直してみると、驚くほど不要なタスクが浮き彫りになりました。
棚卸の結果、私は大幅に業務を効率化することができ、週4日は定時退社が可能になっています。残業時間を減らすためには、まずは自分が抱えているタスクの洗い出しを徹底的に行うことをお勧めします。
私の“育児軸”の目的
育児では、「息子との友達化」を目的としています。
これを意識するきっかけになったのは、あるときふと湧いた疑問でした。
「なんで子どもが親の言うことを聞くと思っているんだろう?」
「なぜ親は子どもを下に見るような態度をとってしまうのだろう?」
私には3歳の息子がいます。彼が病気になったことをきっかけに、自分の価値観や生き方を見つめ直す時間がありました。そして気づいたことがあります。それは、息子も一人の人間であり、親子関係であっても対等な関係であるべきだということです。
以来、私は息子との付き合い方を意識的に変えました。親としてではなく、 友達のように接する 。すると息子との関係性が変わり、以前よりもお互いリラックスして向き合えるようになりました。
今では周囲から「親子というより友達みたいだね」と言われることもしばしばです。賛否両論あるかもしれませんが、私としてはこれが理想の形だと思っています。おかげで息子と過ごす時間がとても楽しく、充実しています。
まとめ
仕事と育児の両立は確かに大変です。ですが、それぞれに明確な目的を設定することで、行動に優先順位をつけ、充実した毎日を送ることが可能になります。
• “仕事軸”の目的:定時退社
→ 仕事の棚卸で不要な業務を排除する
• “育児軸”の目的:子どもとの友達化
→ 対等な関係を意識して子どもに接する
私自身、この二つの軸を意識することで、仕事と育児の両立がよりスムーズになり、家庭での時間を楽しく過ごせています。
ぜひ、みなさんも自分自身の“仕事軸”と“育児軸”を考え直してみてください。明日からの行動が変わるきっかけになるかもしれません。