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キジトラの保護猫、動物の高度二次診療へ行く(4)

ネオベッツVRセンターを退院し、何もなければ10日後の抜糸まで自宅で診てくださいねと言われたのに、翌日にはしっかり動物病院に通院したプーアル。
やれやれ、まだ安心させてくれないようです。

毛がブロックで抜ける

プーアルの寝ている毛布には、毛がブロックで抜けてくっついています。
帰宅時に気になった右腕の小さなハゲっぽいものだけじゃなく、他の場所からも抜け落ちてる様子。
朝一番にネオベッツに電話して、この症状を把握してくれてるか聞いてみたら、あんまり把握してなくてかかりつけの動物病院に行ってくるように言われました。そのままかかりつけに電話しなおして、診察してもらいます。

移設尿道をみんなで観察

何してくれんだって感じですよね(笑)
プーアルを送り出した先生も毎日通院して顔見知りになった看護師さんたちも、術後のプーアルの尿道がどんなものになってるか興味津々です。

先生「おしっこ出てますか?」

「自分でする姿は見れてないですが、抱いたときなんかにブワッと出てます」

体重を測るために診察台に乗せると、勢いよくダッシュするプーアル。慌てて抑え込んで「元気になりましたね。。。」と驚く先生。看護師さんに脇から抱えて抱っこされると、ビックリしておしっこもブワッと出て実演してくれました。びっくりするとお腹に力が入るのでどうしても出ちゃうようです。

先生「は~なるほど、こんなふうに出るわけですね」

ニオイも臭くないし、元気だし、傷口もきれいだし、周りの皮膚もまだ炎症を起こしていないと花マルを貰って、イソジンでちょいちょいっと消毒してもらいました。

看護師さん「で、最終おいくらかかったんですか?」

「検査11万、手術45万でした」

看護師さん「ひっえ~~~」

ふはは…誰に話しても同じ反応が返ってきます(笑)
膀胱造ろう術(追加手術)は勘弁していただきたい。。。

脱毛は真菌か?

入院前に検査してもらったときには真菌は確認できなかったけど、脱毛箇所が右足小指、右腕、両足の関節部分と広がっているのでもう一度あちこち採取して真菌検査をしてもらいます。

ところが、出ない。

でも、毛はボロボロっと抜ける。
ストレスがかかったり、免疫力が落ちていたり、ずっと寝たきりみたいになっていたから足の裏は床ずれになっているのかもしれないし、これは一旦まるっと剥げてからもう一度毛が生えてくるパターンかもしれないと、はっきりした原因は分かりませんでした。

真菌だったとしても、術後なので今すぐ投薬は辞めてくださいと言われているので、ひとまず真菌じゃないだけマシなのかな?足がツルッパゲの夏仕様になるプーアルを想像しながら、消毒用のイソジンを貰って帰宅しました。

介護するもされるも初めて同士で難航

プーアルは、毎日お腹の洗浄と足のハゲにイソジン塗りと、介護項目が2つになりました。ところがプーアルもわたしも、なにせ初めてのことなのでお互い勝手が分からず、「ニャーーーーーーー」って怒ったりおしっこブワッと漏らしてプーアルの背中も、わたしの服もびちゃびちゃになったり、毎日色々なことが起きます。

抱っこせずにプーアルをケージの毛布の上で転がしてお腹を拭こうとすると全力で拒否されるし、術後で糸もついてるし、もしかしたらお腹が突っ張って痛いのかも?と思ってあまりパワープレイはできないし、なかなか毎日の汚れをキレイにリセットできません。

おかげで抜糸に行ったら管理が悪いと叱られました(;´Д`)

別猫のような食欲と自力排尿

入院中も食欲旺盛とは聞いていたものの帰宅してからの食欲も、猫がすり替わったんじゃないかというくらいでした。カーラ付きで食べにくい素振りも見せず、ガツガツとご飯を食べ、だんだんご飯の時間を覚えてわたしの顔を見るとご飯の催促の「にゃ~」。

声のトーンで、怒ってる、おねだりしてる、適当に返事してるの違いも分かってきました。さすがにカーラー付きだと水分を上手に摂れない様子なので、フリーズドライのお肉をふやかしたおやつと、残り水を飲ませることを日に2回していたらおやつまで覚えて、おやつの催促まで(笑)

今では、誰かが何かを食べてるだけで「プーも食べる~」のニャ~が聞こえます。そして体重も順調に増えて1.4kg。

心配していた自力排尿も出来ています。
どうもベッドの毛布をよく汚すので漏れ出ているのかなと思いつつ、自力排尿姿も見せるし「トイレできるならトイレ使ってよ」と小言を漏らしてしまったところ、その日からきちんとトイレでおしっこするようになりました(驚)

お腹周りが汚れて本人はおしっこくさいけど、布団をクンカクンカ嗅ぐと臭くはないので尿意コントロールもできています。
お世話するわたしも、ご飯の後におしっこをしたのを確認してからお腹を拭いたりするようになって、プーアルにおしっこがけされることも無くなってきました。プーアルがわたしに慣れて、びっくりしなくなってきたのも関係してるかな?

抜糸&かかりつけ病院に転院

退院して10日ほどで無事に抜糸も終わりました。
わたしがお世話に慣れてなさすぎてお腹をしっかり洗浄できてないので、皮膚炎を起こすと叱られましたが…もうシャンプーしてもOKだし、尿道部分以外はしっかり拭いてもOKが出たので、プーアルの機嫌がいい時に一度お風呂にも入れられそうです。

術後エコー検査で子宮頸管の炎症はなくなっていたけど、膀胱炎ぽい膀胱壁の腫れはあるので常に膀胱炎を軽く抱えている可能性を指摘されました。

毎月きっちり通院すること、毛刈りをしっかりすること、お腹の洗浄を丁寧に行うことなどの指導を受けてネオベッツでの治療は完了です。次は2週間後から、かかりつけの病院で定期通院が始まります。

プーアルを保護した日からここまでちょうど45日。
激動の日々でした。
自分の意思でおしっこが出せるようになって、食欲が戻って、動きも子猫らしくなり、体力がついて本当の意味で元気になった様子のプーアル。

プーアルもわたしも移設された尿道と上手く付き合っていくためには、まだまだ経験値が浅く慎重な生活が必要ですが、「キジトラの保護猫、動物の高度二次診療へ行く」は一旦終了です。今後は、「生後4ヶ月のキジトラ猫を姉妹を拾った」シリーズに戻ります。

お付き合いありがとうございました。

クラウドファンディング CAMPFIRE

プーアルの通院・検査・手術で65万ちょっと持ち出し、今後も定期的な通院が必要だったり、万が一経過が悪かったら再手術…となると、わたしが持ち出せる自己資金はすでにすっからかんになってしまいました。
図々しいお願いではありますがクラウドファンディングで、プーアルの手術費用をご支援していただきたくCAMPFIREでご支援を募っています。

https://camp-fire.jp/projects/view/349553

わたしのTwitterアカウントが全く拡散力がないので、SNSでの拡散などご協力いただければ助かります。

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