あなたは同性婚に関心を持つべき
オランダ、ベルギー、スペイン、カナダ、南アフリカ、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、アルゼンチン、デンマーク、ブラジル、フランス、ウルグアイ、ニュージーランド、イギリス(北アイルランドを除く)、ルクセンブルク、アメリカ(一部の州)、アイルランド、コロンビア、フィンランド、マルタ、ドイツ、オーストリア、オーストラリア、台湾、エクアドル、コスタリカ
これらの28か国の共通点は何かわかりますか?
きっとわかる人にはわかる…
そう、同性婚が認められている国です。
アンドラ、イスラエル、イタリア、エクアドル、オーストリア、キプロス、ギリシャ、英国、クロアチア、コロンビア、スイス、スロベニア、チェコ、チリ、ハンガリー、フランス、ベネズエラ、メキシコ(一部の州)、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ニュージーランド、オランダ、ベルギー
日本もですが、同性パートナーシップ制度がある国(24か国)を含むと、52か国。
同性婚を認めたほうがいいとはなんとなく思うけど、なんでそうなんだろうとか考えたことはありますか?
そんなわけで、今回は同性婚について書いてきたいと思います。
パートナーシップじゃだめなの?
日本でも全国で27の自治体がパートナーシップ制度を導入しています。
一般的に必要な条件は
①双方が市内に在住している状態(もしくは一方が在住、もう一方が移住予定)である
②双方が20歳以上である
③双方が他者と婚姻関係またはパートナーシップ関係にない
※詳しくは導入している自治体をご確認ください。
パートナーシップを取得するために、お金がかかる自治体もあれば、無料で手続きを行ってくれる自治体もあるそう。
(この時点で異性婚とは違うし、平等ではないですね…)
結ぶことでなにがしやすくなるのでしょうか?
パートナーの一方が病気やケガで入院したとき、家族しか面会や医師からの病状説明を受ける権限が与えられていないけれど、パートナーシップを結んでいることを病院に提示することにより、面会などを許可してくれる可能性が高くなる。
(すべての病院がパートナーシップ関係を家族関係と同等にみなしているわけではないですが…)
そして、家やマンションを借りやすくなったり、保険会社によってはパートナーシップ制度利用者向けの保険があったり、そして、なんといっても、このパートナーシップ制度はカップルにとって関係性を公に登録することなので、双方にとって人生の大きな節目となるといったところがあげられそうです。
まぁ、ただ、あくまで、「私たちはあなた方をパートナーだと自治体として認めますよ」という証明でしかないので、外で見せたとて本当に認められるかわかりませんね。実際に、拒否された例などもニュースで見たりしますね。
同性婚を認めてほしいという訴えはなぜされているのでしょうか?
大きなポイントは法的効力がないということです。
法的効力がないということは、遺産相続や養子縁組、通常夫婦に与えられている税金免除のシステムを利用できません。
これが同性婚を認めてほしい理由なわけです。
課題って何なの?
同性婚の合法化について、どのような課題があるのでしょうか?
たくさんある課題はあるわけですが、日本国憲法第24条の1項と2項を紹介しておきます。
「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」
この両性という部分です。もしこれが男女の両性を意味するものなのであれば、同性婚を合法化するには憲法を改正することが必要になるでしょう。(違憲論)しかし、この両性を男女という性の組み合わせに限定せず、それぞれ独立した2つの性とみなす考え方もあります。(合憲論)また、同性婚を合法化しないのは、憲法14条1項の法の下の平等や、13項の幸福追求権に反するという意見もあります。
このように、同性婚の合法化は憲法に関連する課題があります。
パートナーシップ制度も、少しずつ増えているとはいうものの、全国の地方自治体の数を考えると、まだまだ、という現状です。
好きな人と結婚したい、という願いは今の日本のシステムの下ではすべての人が叶えられるわけではありません。だからこそ、声を挙げているんです。
道草
そして、憲法においては結婚=子供を残すことという表現もあります。
仕事を優先したい人やそのためだけの結婚なのでしょうか?
結婚をしないといけないとか子供を作らないといけないとか女だからどうだとか男だからどうだとか、同性婚をきっかけに、きっとそういうのを改めて認識することもできるのではないだろうか。
と思うので、日々変化を続けている同性婚についてぜひ、調べてみてほしいです。