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LGBT+を扱った映画🎬第1弾
こんばんは、Gradation.Ink.こと、現在休学中の しょうや(Twitter:@sf_nigella)です🙇
今度、zoomを使って説明会をしようかなーなんて思ってるので、お知らせをお待ちください✨
家にいて、考え込む時間をたくさん取ることができて思わぬ収穫です🤩
前回・前々回の記事では、LGBT+を扱った本📚の紹介を行いました😀
前置きはほどほどに😄
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今回は趣向を変えて、”映画🎬”を紹介していきます!
(実は前から準備をしてて、やっと世に出せることがうれしい🤩)
邦画・洋画問わずに15作品!3週にわたって紹介していきます✨
1作品への感想が大変長くなったので、3週に分けることにしました。
紹介する映画🎬はこちら↓
①リリーのすべて
②カランコエの花
③ある少年の告白
④RENT
⑤ムーンライト
⑥君の名前で僕を呼んで
⑦キャロル
⑧わたしはロランス
⑨シングルマン
⑩恋人たち
⑪レター・デイズ
⑫彼らが本気で編むときは、
⑬アバウト・レイ 16歳の決断
⑭キンキーブーツ
⑮ジェンダー・マリアージュ
(すべて邦名、紹介ゾーンでは原題も書きます)
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①リリーのすべて/The Danish Girl
1900年代初頭のデンマークを舞台に、妻に頼まれて肖像画の女性モデルの代役をしたことから自分の内側に潜む女性の存在に気づき、苦悩する主人公アイナーと、それを理解し、受け入れようとする妻ゲルダの姿を描いた作品です。
性別適合手術」という言葉をご存知でしょうか。「性転換手術」という言い方の方が日常で聞くかもしれません。いわゆる心と体の性が一致していない人が、自分の身体の性を変更するための外科手術のことです。男性から女性に、女性から男性に文字通り体から変化します。子宮卵巣摘出術や陰茎切除術などを行うため、基本は不可逆…もとには戻れません。それくらいの覚悟を持って行われることです。
当然ながらこれは美容整形などとはわけが違います。美意識のためにするものではなく、自分の性が原因で抱えている苦痛を和らげるための立派な“治療”のひとつです。
世界で初めて実施された性別適合手術? そんな気になる疑問に答えてくれる映画です。
まぁ、一ついちゃもんをつけるなら。あまりにもきれいすぎる。
史実とは離れてしまっているのが少しもやもや。
映画として万人に見てもらうためには、仕方がないのかもしれません。でも、やはり史実が題材になっているからこそ、その嘘に疑問や嫌悪が生じるのも理解できます。私も映画の「美化」のほうが気になってしまいました。
「LGBTを芸術品のように描いていいのか?」をどう受け止めるかによって、この映画の評価がどこまで上がるか決まるかと思いました。
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②カランコエの花
たった39分の中で、誰かを好きになるという、最もピュアな感情を思い出させてくれる映画でした。
恋は時として性別を超える瞬間があるということ。
そして愛は、それらも全て包み込むものだということを。
自分に嘘をつかなくても良いように、自分の性を誇りに思えるように。
この作品に触れることで、そんな気持ちになってもらえたら良いなと思います。
39分の短編映画。
「あなたならどうする?」
「なぜこうなった?」
「なにが正しかったのか?」
そんな問題提議を多くされた作品でした。
個人的には、
保健室の先生が、そのクラスだけLGBTの授業をしたということ。
はいかがなものかと思った。
レズビアンのお友達に映画の感想を聞いたんですが、
主人公と、レズビアンの生徒が二人乗りをして帰る場面があってね、その時に主人公の背中に顔をもたれかけてそのあと抱きつくシーンがあったじゃん?
あのとき
”悪いって思われるかもしれないからやめて”って思ったんだよね。
私自身が当時の自分を「恥ずかしい」って思っていたからそう思ったんだよ。
今ならそうじゃないって言えるよ。単純に好きな人が同性だっただけ。
主人公同士が付き合うことのない恋愛映画みたいな感じなだけなんだよ。これがそういう感覚で見れる人が増えればいいなぁって思った。
ピュアすぎて、気恥ずかしい気持ちにもなった笑
ちゃんとした結論を出す映画というよりは、問題提起がたくさんされる映画でした。
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③ある少年の告白/Boy Erased
アメリカのアーカンソー州にある小さな町で、バプティストの家族に育ち神父の父をもちながら、ゲイであることがことを理由に、同性愛を「矯正」するプログラムに入れられた19歳の少年、ジャレッド・イーモンズのストーリー。
もとになったのは、Garrard Conleyによる手記『Boy Erased: A Memoire』
この映画に描かれているストーリーやメッセージは
社会vs自分、宗教vs家族、父と息子の関係、母と息子の関係、アイデンティティーなどが挙げられますが、描き切れて入れなかった感はちょっと思います。
実話をもとにしているので、ドラマチックな展開を見たい人には物足りないかもしれない。ただ、矯正プログラムというものを通して、持って生まれてきたものを勝手に「罪」とされ、社会から、そして何より本来自分を無条件に愛してくれるはずの家族から、本当の自分として生きることを否定される苦しみ。そして、その苦しみから息子を守るために立ち上がる母親の姿も心打たれるものはあります。
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④RENT
1989年のニューヨーク、クリスマスイヴの夜のこと。
HIV感染者の元人気ロックバンドのメンバーロジャーと若手映像作家を目指すマークは、共同で暮らすロフトの家賃を滞納したため電気を止められていた。そこへかつての仲間であり、現在は金持ちの資産家となったベニーが家賃の催促に来る。今は関係性が変わったが、彼は密かに若手芸術家の手伝いをしたいと考えていた。
このロフトには多くの若者が暮らしていた。
ロジャーが恋をしているのは、下の階に住む麻薬中毒のダンサー・ミミ。
哲学教授のコリンズはドラッグ・クィーンのエンジェルと恋に落ちている。
2人はHIV感染者ということで共通点があり、心惹かれあったのだ。
しかしベニーはロフトの立ち退き計画を実行したくて話を進めようとする。
それに抗議したのがマークの元恋人でパフォーマーのモーリーン。
彼女は抗議のライブを開催したのだ。
しかし抗議も虚しく大晦日にロフトは閉鎖されてしまう。
こうして仲間たちは徐々に生活が変化していき、1年後すでにHIVを発病していたエンジェルが亡くなる。。
仲間たちは、自分たちは残りの人生を精一杯生きていこうと、固く決意するのであった。
読んでもらった通り、ストーリーとしては単純でストーリー大事!という人には絶対に物足りない映画だと思いました。(僕はそう)
ただ、元々がミュージカルなので、音楽が素晴らしい。
そしてキャストもミュージカルの初演組みなのだから鳥肌が立つほど上手い。しかもこのミュージカルの最大の魅力は全員で歌う「Seasons Of Love」というメインテーマソング。
映画では、冒頭から暗がりの舞台に俳優8人が並び、披露してくれます。
劇中歌が本当にいいので、ミュージカル好きには楽しい映画です。
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⑤ムーンライト
「月明かりで、お前はブルーに輝く」
という言葉は、どんな人種であろうとも、月明かりの下ではそれぞれが持つ個性がより輝くという意味にもきこえてくる。
シャロンという内向的な少年が、貧しい家庭環境や過酷なイジメにさいなまれながらも、父親のような存在となる麻薬ディーラーや親友との関わりのなかで、1人の人間として成長を遂げていくというストーリー。
このような映画において、衝撃的な展開に翻弄されて、作中の人物に集中できないことがあります。しかし、この作品では主人公であるシャロンの感情の動きや彼自身の成長にフォーカスが最大限向けられています。
観客もそこに集中できるようになっているのです。
この映画は黒人・ゲイ・LGBT・貧困・ドラッグといったキーワードを連想させますし描いています。
しかし、シャロンはステレオタイプな黒人では描かれていません。
かみ砕いて説明すると、シャロンは黒人の多い地域に生まれ、黒人と共に育ち、そしてそのまま大人になります。もはや、恐らく彼が人生の中で「自分が黒人だ」と意識する時間はほんのわずかしかない。
僕たちが普段日本人であることを意識していないのと同様に彼は常々自らの肌の色を意識することがないように。
シャロンは人種を理由にあらゆる差別を受けるわけでもなければ、公民権運動に奮闘し汗を流すでもなく、黒人であることを背負ってジャズに打ち込むようなことはありません。
つまり、映画の内容そのものに、出てくる人物が黒人であるという事実は何にも関係ないのです。決して、社会問題に触れているからと言って距離を取らないでほしい。
社会派の作品という一言で終わらせてはいけない作品。
ぜひ、「堅い内容だから」と距離をとらず、観てほしい作品です。
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一つの作品当たりの感想が長すぎて、今回はここで終わらせておきます。
次回の記事では、
⑥君の名前で僕を呼んで
⑦キャロル
⑧わたしはロランス
⑨シングルマン
⑩恋人たち
を紹介していきます!
P.S.
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