見出し画像

有限実行

「有限実行」

タイプミスではない。

YouTubeを観ていて、間接的に茂木健一郎さんの言葉に触れた。
無言実行よりも有言実行の方が、脳科学としては良いそうだ。

私は、これまで何かを始めようと思う時に、有言実行をした経験がほとんどない。
理由はない。
ただ、そんなことを言う相手がいないことと、言ったことろで意味がないと思っていたからだ。

ところが、フランス語を始めた時は違った。Twitterに「フランス語始めます」と書いたのだ。noteでもきちんとした形ではないが、ポチポチと書いている。
言ってしまった方が良いような気がした。

人との対話の中で、忘れられた”宣言”がいくつあるだろうか。
お勧めの食べ物、お勧めの場所、お勧めの映画、人に何かお勧めされた時に「今度食べてみます」「今度行ってみます」「今度見てみます」と言ったっきり、実行されない「今度」はたくさんある。
それは単に人間関係を円滑にするためだけの言葉だから、いちいち約束を破ったなどと思う方がいけない。

そしてまた、その「今度」を実行するために使える時間は有限だ。
人は(日本人は)1日24時間与えられているが、実は平等ではない。
ある人は寝る間も惜しんで働かなくてはならないし、1日好きなことをしていられる人もいる。24時間生命の危機にある人と、24時間平和に暮らせる人との体感時間はきっと違う。
その一人一人違う有限の時間で、何が実行できて、何が実行できないかは、その人が置かれている環境や立場、心掛けでずいぶんと違うはずだ。

私は来月から、フランス語のレッスンを月4回から8回にしようと計画している。
1回50分のレッスンが2倍になる。自分で望んでとはいえ宿題もあるし、出来なかったところを自主練したり、わからないところを調べたり、やることは増える。
そのレッスン時間の確保により、きっと出来なくなることもあるだろう。

それでもやろうと決めたことを、お金にならなくても、一生使うことがなかったとしても、小さな目標を掲げてやろうと決めた。

人はいつ死ぬかわからない。3秒後にこの世からいなくなっている可能性だってあるのだ。無限に時間は使えない。
有限の時間の中で、「今度やってみます」ではなく、「今やります」。
私はそういう人生を選んでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?