スペインの受験について
こんにちは、グラチャンです。皆様いかがお過ごしですか。
昨日は毎日投稿すると心に誓いましたが、二日目ですでに気持ちが折れそうです。
しかしそんなことは言ってられません。
今回は子供の受験についてお話ししたいと思います。
タイトルにもあるように、スペインの受験についてです。
入試は14点満点
スペインでは9月入学ということで、通常6月にSelectividadと呼ばれるセンター試験のようなものがあります。
入試はこれだけで、各大学ごとには行われません。
今年は7月に1ヶ月遅れで行われました。
この試験の点数と高校の成績のを足したものが、大学入学申し込みの点数になります。
大学入試は合計14点満点です。
ちょっと変わってませんか?
10点でも20点でもなく14点満点。笑
内訳は高校の成績が6点(オール10だったら6点貰えます)。
一般科目として4教科、理系か文系かによっても少し変わりますが国語や英語、歴史、数学など受験します。これが各1点で合計4点です。
そして入学したい学科によって選択科目の試験が2教科あります。例えば医学部だったら化学と生物学などを選べて、各2点ずつ加点されます。合計4点です。
これで6+4+4=14点満点です。
ちなみに選択科目は強制ではないので受けなくても良いのですが、人気の学部に入学したい場合は、少しでも加点があると有利です。
しかし14点満点中何点とれるかによってだけで入試は終わりません。
入学できるかどうかは、各学部の申し込み希望者の中から点数の良い順に上から入学が決まるのです。
ですからあまり点数が良くなくても、全然問題なく入学できる場合もあれば、良い点数でも0,001点差で合格できない場合もあります。
このシステムなので、毎年入学希望者によって点数に幅があります。
例えば去年は物理学部の合格最低点が7点だったけれども、今年は12点だったとか。
基本的に定員になるまで申し込んだ人は入学できるので、法学部に5点で合格できたという事態も起こります。(法学部は定員が多いので)
やはり医学部や翻訳通訳学部は人気があります。
高校は2年しかない
次に高校の成績についてです。
まず最初にスペインの高校について、少しお話しします。
スペインの教育制度は、633ではなく642です。
小学校6年、中学校4年、高校2年で、高校は大学や高等専門学校に入る為の予備校的な授業になります。
2年の高校生活で、Selectividadの為の受験勉強が行われる訳です。
そしてこの二年間の間の成績が、大学入試に加点されます。
二年間、中間試験や期末試験で常に良い点数を取り続けなければ、成績がオール10になりません。
入試の14点中6点が高校の成績なので、二年間継続して勉強するというのはなかなか大変です。
このように日本と随分違う入試を、スペインの子供達は経験しています。
日本より緊張感はないです。
しかし子供達はどこに入学したいというよりは、まず点数が出てから考えるということが多いようです。
もちろん学部によって入学しにくい場合、例えば医学部などは、高校の1年生からがっつり勉強する子が多いそうです。
少し長くなってきたので、今日はこの辺で終わります。
明日は大学申し込みについてお話しします。
この記事が少しでも皆さんに興味があると思ってもらえることを祈っています。
投稿2日目で、伝えることの難しさを痛感しています。
本当に書き続けられるのか半信半疑ですが、前進あるのみと自分自身に言い聞かせています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
追伸 本記事の写真はsatoshi_stさんのものです。素敵な写真を使わせて頂きありがとうございます。
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