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【純愛】あなたの前では、自信がありません

久々の本気の恋でした。こんなに人を好きになったのは、何年ぶりのことでしょうか。でも、もう終わりにしようと思います。

急速に親しくなった感じですが、それまでずっと気になっていました。でも年が離れすぎているし、あなたは魅力的だから遠い存在に感じてました。

目が合ったときに私ができることは、笑顔で挨拶することぐらい。でもあなたの知らないところでは、あなたに話しかけるためのセリフの練習をしていました。だって、やっと話しかけるチャンスが巡ってきたのに声が裏返ってしまったり、噛んだりしてしまって大恥をかきたくなかったから。

あなたのことを無条件で愛することを貫いてきました。でも、たまに負けそうになるんです。

発する言葉をヒントに、あなたが住む世界を理解しようと努力しました。SNS上に書かれた、私には意味不明なステータスメッセージや好みの楽曲。全てを受け入れようとしました。

私とは違う世界の住人だと感じると、絶望感が嫌悪感になります。そして、あなたの価値観を否定するよう自分を仕向けてしまう。そのため、あなたのことを知れば知るほど、私には合わない人だと自分を納得させることが多くなりました。

初めのころ、そうした嫌悪感は私のプライドが原因だと思っていました。プライドが高くて、素直に相違を受け入れがたいのだと。でもそのうちに、原因は私のプライドではなく、自分の自信のなさであることが分かりました。

普段は自信があるように振る舞っていても、あなたの前では小さな存在です。あなたに会う時は、自分のコンプレックスが表面化しないよう最大限の武装をしてました。

自分に自信を持とうと思っても、なかなかできないものです。これ以上あなたのことを好きになると、私はどうなってしまうのでしょうか。

私はさらに自信を失ってしまうのか。それとも、ある時点で吹っ切ることができるのか。吹っ切ることができるならば、いつくらいのことなのか思考をめぐらせます。

久々の純愛なので成すすべが分からず全てを投げ出して身軽になりたいと真剣に考えてます。でも、これもなかなかできないのです。


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