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ヴィンテージ2023、果が行く
10月に入り、標高700mのブドウ畑では、昼夜の寒暖差が15度以上に開くようになりました。
今朝は今季一番の冷え込みでした…それでも、昼間は半袖で作業をしていたほど。ワイナリー犬もデッキで気持ちよさそうに日向ぼっこをしていました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
ブドウ畑では、例年よりも二週間程早く、晩熟のカベルネソーヴィニヨンの収穫を終えました。
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三澤農場では、赤ワイン用品種として、メルロ、カベルネフラン、プティヴェルド、カベルネソーヴィニヨンを植えています。
カベルネソーヴィニヨンを育てるには冷涼な気候ということもあり、昨年のように11月2週目に収穫を終えることも多いのですが、今年は天候にも恵まれ、過去最速の収穫となりました。
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この時期に初めて収穫することができ、植物にとっても、発酵を司る微生物にとっても、ワインを造る私たちにとっても、優しいヴィンテージになっています。
ブドウ樹も酵母も人間も、寒さは苦手ですよね💦
ブドウ畑には残すところ、甲州の収穫のみ。
スパークリングワインロットからシャルドネ、赤、甲州…全体を通して、今年の特徴は何と言っても高い熟度です。
先日、収穫した甲州の糖度は21.5度。これまで、樹や枝などの単位で、糖度の高い房を確認することはありましたが、まとまった一仕込みでの果汁としては、これまでで最も高い熟度でした。
今、畑の土着酵母を用いて発酵中です。
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既に発酵が終わった、別ロットの甲州を分析すると、アルコール度数は12%を超えていました。醸造過程で補糖はしていません。
父に伝えると「これまで到達したことのない処」と感慨深そうにするので、その言葉の重みをずっしりと感じました。
未知の領域の2023年産の甲州は、どんな味わいになっていくのでしょうか。一番近くで見届けたいと思います。
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◆メディアに掲載いただきました◆
『Signature10月号』『ゲーテ11月号』『日経ビジネス10月2日号』『家庭画報11月号』ご紹介いただいています。もしよろしければ、是非ご覧ください。
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