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シフト勤務は時間が倍速に感じる
早番のタクシーの思い出
朝8時50分出発便に向けて、チェックインは6時半からスタートだったの。※昔の話ということで、あしからず。
その前に、フライトに関する情報(どんな機材とか、予約数とか、特別にケアをしなければならないお客様はいるか、などなど)を仕事前に、フライトを管理するデパーチャーコントローラー(略して、デパコン)がブリーフィングしたり、準備したり、ピリッとしないといけないのよね。
6時には、職場に入らないといけない、ってことで、早番はタクシーが自宅に迎えにきてくれてたの。
住んでる場所によって、配車時間がちがうのだけど、わたしは4時半だったの。朝に弱いわたしは、目覚まし時計を3台セットしてたな。。
アラーム設定は4時。
顔を洗って、着替えて(化粧は職場でする)、出るだけだから30分もあれば
余裕。それで、車に乗ったら、空港まで再び寝ていく、というのがルーチンだった。
ある朝、アラームが鳴る前に目覚めて、枕元の時計を見たら3時50分。
あと、10分寝られる♡
と、なぜか、間違った安心感でアラームをオフにしてしまったの。
ベッドの上に、正座して両手を前にのばして、ヨガでいえば猫のポーズ
みたいにリラックスして目を閉じたら…
鳴り響く電話 ☏
時計を見ると、4時50分!!
こんなときに限って、ほか2台の目覚まし時計をセットしてなかったの。
ベッドの脇にある☏に、手をのばして受話器をとってみたらば。(㊟携帯電話なんか、ない時代よ)
運転手さんが、
「4時半になってもいらっしゃらないから、少し待ってみましたが…」
寝坊したら、自力でいくしかないわけで、その場合、タクシー代は自腹に
なるわけで。
「すぐ、いきまーす!!!」
あせるあせる。
ベッドから降りようとしたら、あれあれあれえ?!
私の足って、どうなってるの?ゴムみたいにふにゃふにゃ。
いやいやいや、しびれてんのよ!
ベッドの上で正座して前に突っ伏して二度寝していた結果、マヒマヒからの
ジンジンジンジンジン、しびれのクレッシェンドよ。
車よ行かないで~!
ジンジンからフォワフォワになってきたところで、3回ジャンプしてみて
なんとか、人間の足を取り戻して、パジャマの上からコートを羽織って
玄関を飛び出た、っていうお話でした。