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ひれ伏してただのわたしになりたい

昨日書いたことについて、感情面から書いてみる

彼といるときだけ
跪いて、ゆるしてほしいという欲求がわく
ひれふしたい、まけたい、おちたい、
そんなとき、わたしは心から安堵する

ただのなにかになりたい渇望

それは
ただのおんなになりさがる
そんな表現でたりるようなものではなく
恥やプライドやらをかなぐりすて
かたちすらもなくなり
もっとこころもとなくなった
ちいさなかけらになってどこまでも散らばる
そんなわたし

彼は、ちいさなちいさなわたしを
ひとつひとつ丁寧にひろい集めてくれる
そのときばかりは
手放しに存在を赦されていると心からおもえる

わたしは愛されている
ただのわたしのままで
けれどもう、わたしというカタチはない
器がなければ、水のようにひろがるわたしを
とどめておけない

ただのわたし
というのは
ふだん演じている役割をぜんぶ捨ててしまうこと

今まで培ってきたものも
犯した罪も
流した血も汗も涙も
降り積もる後悔も
受けた情けも注いだ愛情も
積み重ねてきた何かもぜんぶおいて

家庭に
社会に
世界の隅に
自分の居場所をもとめて
何者かになろうとあがいてきたそんなわたしを
脱ぎ捨てて

それは、本当のわたしではない
もとのわたしにもどる

わたしは、次の瞬間にはもうわたしではない
不安定でぐらぐらしている
それでもわたしでいていい
一番純粋なわたしだから

彼とのセックスが「解放」だというのは
そういう行為だから
いつも最初はひんやりするし、少しこわい

いつも、なんて本当はない

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