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1の世界 〜聖書と、占星術とタロットと。
占星術とかタロットとか数秘術とかタントラとか、様々な世界に触れてきて気づいたことがある。
すべての根底に、共通の概念が流れている。
なかでも、わたしが惹かれるのは、0から1になる瞬間だ。
旧約聖書を読んだことがなくても、ほとんどの人は知っている有名人。
” アダム ”
このひとが生まれた瞬間が、人間という種が0から1になる瞬間とされる。
何もない。
まだ何も始まってない。
けれど、何者にでもなりうる、何物でも創り出せるすべての可能性がある。
それがわたしの考える ” 0 ” である。
宇宙の卵、と呼ばれるらしい。
そこに ” 1 ” が産まれる。
主なる神が地と天とを造られた時、地にはまだ野の木もなく、また野の草もはえていなかった。主なる神が地に雨を降らせず、また土を耕す人もなかったからである。しかし地から泉がわきあがって土の全面を潤していた。主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、その造った人をそこに置かれた。
" 0 " から ” 1 ” になるときに生まれるもの。
それは「わたしがある」ということ、つまりわたしそのものだ。
" 0 " を宇宙と呼ぶとしたら、そこからぽこっとひとつの塊が切り離される。
その塊が ” 1 ” である。
" 0 " のときは内と外がなく、境界線もない。
だから、何もないと書いたけれど、そもそも「ある」という概念がない。
ある、ということは誰かがそう意識することで成り立つ。
” 1 ” になったとき、内側と外側という概念、そして間に殻や膜や皮のような境界線が現れる。
そんなようなことをゆらゆら考えながら、いろいろな世界の ” 1 ” を見ていこうと思う。
1. 占星術の ” 1 ”
一番イメージをつかむのにわかりやすいので、占星術から見てみる。
占星術を全くご存知でない方向けに簡単に説明しておくと、12星座はゆりかごから墓場まで、つまり人生を表している。
前半の6星座は個人の人生、後半の6星座は社会的な人生を示す。
牡羊座の示す "1" の世界
テーマ: I am (わたしは存在する)
エレメント:火
三区分:活動宮("カーディナル"である春分点に位置)
二区分:陽(男性性、積極性、外交的、社会的、アウトプット、自己表現)
対応するタロットカード:皇帝
12星座の1番目に位置することから、イメージは生まれたての赤ちゃん。
純粋無垢で、言語も知識、技術を持たないか弱い存在でありながら、もっとも生命力に満ちた誰にも攻撃されない最強の存在。
本能的に自分の力で前に進み、恐れを知らず世界を切り拓く力があり、何度転んでも立ち上がる。それによって自分という存在を確かめながら、知ったりできるようになる喜びを得る。
自分の存在を周囲にアピールすることも重要なテーマの一つ。
勝敗にこだわる、生粋の戦闘民族とも言われる。
2. タロットカードの ” 1 ”
こちらでも少しだけ、タロットを知らないひとのために拙い解説を試みる。
タロットカードは22枚の大アルカナと小アルカナからなる。
大アルカナはそれぞれに数字がふられている。
小アルカナはさらに四大元素のカードに分かれており、それぞれに王、女王、騎士、小姓という4種類の人物カードと、1 〜 10 の数字のカードが存在する。
ワンド:火、男性性、情熱、闘争心、生きる力を表す。
ペンタクルス:土、金銭、物質、豊かさを表す。
ソード:風、知識、
カップ:水、女性性、愛情を表す。
大アルカナで「1」を表すカード、それが魔術師のカードだ。
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魔術師の示す "1" の世界
始まりのカード。
無から有を生み出す存在。
魔術師は、観客がいることで成り立つ存在であり、このカードは舞台の幕が開いた瞬間、魔術師の登場シーンを表す。
魔術師が作り出すエンターテインメント、つまり自分自身のオリジナリティに溢れた創作物は、新鮮で新しい刺激に満ち、かつみんなが本当に必要なものとなることを示しています。
キーワードは、” 創造 ” で、錬金術師を表すカードでもある。
● 対象的な両手
右手は天に向かって棒を掲げ、左手は大地を指差している。
棒は大いなる力を増幅させてその方向を定め、具現化するための道具。どんな志を掲げているのかを示しています。
そのポーズからは、創造することに対しての確固たる意志が感じられる。
理性と感情のバランス、理想を具現化する意思を表す。
● 赤いマントと白い衣装
白い服:始まり・純粋さ
赤いマント:突き進む力や湧き上がる情熱
尾をくわえる蛇のベルト:向上をつづる魂
● 魔術師の前にあるテーブル
テーブルには、ワンド、ペンタクルス、ソード、カップという四大元素が並んでいます。彼は天からのエネルギーを受け、これらの道具を使いこなし、地上に新たなものを創造しようとしているのです。
安定感のある机は、資金面での安心など基盤を整っている状態を表す。
テーブルを支える柱は、感覚の世界を超えて意識を高める必要があることを意味する。
● 頭上の無限大∞のマーク
自信に満ちた表情の彼の頭上にある無限大のマークは、魔術師があらゆるものを生み出せることを表しているのでしょう。
無限大のマークはウロボロスやメビウスの輪と呼ばれるシンボルで、潜在能力や、無限、永遠という意味があります。神秘の力、という意味もある。
無限に広がる可能性に加え、相反する二つの要素の調和を表す。
● テーブルの下の赤いバラ白いユリ
赤:肉体的世界
白:霊的世界
さらに、赤と白は男女の象徴であり、内面的な情熱、誕生や創造力を表す。
● その他
魔術師の足が見えない(自信のなさが表に見えないようにしている)ことから、経験不足や準備不足により失敗することもある。それを、ごまかして言葉巧みにだまそうとしていては何も成長しない。失敗をしても何度でも挑戦することが成功の秘訣だと教えてくれています。
ちなみに、魔術師のひとつ前のカードは、0:愚者である。
78枚あるタロットカードのうち、華麗な22枚の絵札で構成される「大アルカナ」。これ全体が「ナンバー0」である「愚者」の「旅」と解釈できるというのが、この連載を貫く物語だ。では、世界の理ことわりの外からやってきた「愚者」が地上に降りた時、まずはどんな姿に身を包んだのか。「何者でもない存在」は世界で最初に何を見せたのか。タロットが指し示すのは、「ナンバー1」のカード、「魔術師=Magician」である。
(中略)
「何者でもない存在」が「地上に舞い降りた」。そんな文脈から導き出されるのが、「魔術師」とは「この世界」と「あの世界」をつなぐ「シャーマン」というイメージだ。
カードナンバーの理ことわりの外にある「愚者」、それは「タロットが象徴するすべての物事を超えた者=何者でもない者」であり、“ナンバーの呪縛”から放たれている者であるとも言えそうだ。
(中略)
何者でもない無垢の存在である愚者が旅をして、1番から順に経験を積んでたどり着くのが21番、「世界 The World」なのだ、と。そこでひとつの旅を終えた後、彼は再び「呪縛から離れた者」となり、次の旅へと臨む「愚者」になるのだ、と。
「あるいは、その『旅』で紡ぐ物語、『世界』での出来事は『愚者』の夢かもしれない、という解釈もあるんです」とアリタさんは続ける。すべての束縛から放たれた自由な存在、トランプのジョーカーともイメージが重なる。
もう3,000字を超えてしまったので、続きは次回にしようと思う。
けれど、ここまでですでにいくつかのキーワードやイメージが重なっていることはわかっていただけたと思う。
もし気に入っていただけたなら、後半でお会いしましょう🎵
…まだ1文字も書けていませんので、気長にお待ちいただけると💦