1の世界 〜聖書と、占星術とタロットと。
占星術とかタロットとか数秘術とかタントラとか、様々な世界に触れてきて気づいたことがある。
すべての根底に、共通の概念が流れている。
なかでも、わたしが惹かれるのは、0から1になる瞬間だ。
旧約聖書を読んだことがなくても、ほとんどの人は知っている有名人。
” アダム ”
このひとが生まれた瞬間が、人間という種が0から1になる瞬間とされる。
何もない。
まだ何も始まってない。
けれど、何者にでもなりうる、何物でも創り出せるすべての可能性がある。
それがわたしの考える ” 0 ” である。
宇宙の卵、と呼ばれるらしい。
そこに ” 1 ” が産まれる。
" 0 " から ” 1 ” になるときに生まれるもの。
それは「わたしがある」ということ、つまりわたしそのものだ。
" 0 " を宇宙と呼ぶとしたら、そこからぽこっとひとつの塊が切り離される。
その塊が ” 1 ” である。
" 0 " のときは内と外がなく、境界線もない。
だから、何もないと書いたけれど、そもそも「ある」という概念がない。
ある、ということは誰かがそう意識することで成り立つ。
” 1 ” になったとき、内側と外側という概念、そして間に殻や膜や皮のような境界線が現れる。
そんなようなことをゆらゆら考えながら、いろいろな世界の ” 1 ” を見ていこうと思う。
1. 占星術の ” 1 ”
一番イメージをつかむのにわかりやすいので、占星術から見てみる。
占星術を全くご存知でない方向けに簡単に説明しておくと、12星座はゆりかごから墓場まで、つまり人生を表している。
前半の6星座は個人の人生、後半の6星座は社会的な人生を示す。
牡羊座の示す "1" の世界
テーマ: I am (わたしは存在する)
エレメント:火
三区分:活動宮("カーディナル"である春分点に位置)
二区分:陽(男性性、積極性、外交的、社会的、アウトプット、自己表現)
対応するタロットカード:皇帝
12星座の1番目に位置することから、イメージは生まれたての赤ちゃん。
純粋無垢で、言語も知識、技術を持たないか弱い存在でありながら、もっとも生命力に満ちた誰にも攻撃されない最強の存在。
本能的に自分の力で前に進み、恐れを知らず世界を切り拓く力があり、何度転んでも立ち上がる。それによって自分という存在を確かめながら、知ったりできるようになる喜びを得る。
自分の存在を周囲にアピールすることも重要なテーマの一つ。
勝敗にこだわる、生粋の戦闘民族とも言われる。
2. タロットカードの ” 1 ”
こちらでも少しだけ、タロットを知らないひとのために拙い解説を試みる。
タロットカードは22枚の大アルカナと小アルカナからなる。
大アルカナはそれぞれに数字がふられている。
小アルカナはさらに四大元素のカードに分かれており、それぞれに王、女王、騎士、小姓という4種類の人物カードと、1 〜 10 の数字のカードが存在する。
ワンド:火、男性性、情熱、闘争心、生きる力を表す。
ペンタクルス:土、金銭、物質、豊かさを表す。
ソード:風、知識、
カップ:水、女性性、愛情を表す。
大アルカナで「1」を表すカード、それが魔術師のカードだ。
魔術師の示す "1" の世界
始まりのカード。
無から有を生み出す存在。
魔術師は、観客がいることで成り立つ存在であり、このカードは舞台の幕が開いた瞬間、魔術師の登場シーンを表す。
魔術師が作り出すエンターテインメント、つまり自分自身のオリジナリティに溢れた創作物は、新鮮で新しい刺激に満ち、かつみんなが本当に必要なものとなることを示しています。
キーワードは、” 創造 ” で、錬金術師を表すカードでもある。
ちなみに、魔術師のひとつ前のカードは、0:愚者である。
もう3,000字を超えてしまったので、続きは次回にしようと思う。
けれど、ここまでですでにいくつかのキーワードやイメージが重なっていることはわかっていただけたと思う。
もし気に入っていただけたなら、後半でお会いしましょう🎵
…まだ1文字も書けていませんので、気長にお待ちいただけると💦
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