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シックスシグマやISO9000でボルドリッジの基盤を作る

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは質問集です。質問に答え、その回答を評価し、改善に結びつけます。そして組織の将来の成功を確実なものにしていきます。
 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークそれ自身がパフォーマンス向上のシステムですが、ボルドリッジと互換性のあるアプローチとして、シックスシグマ、リーン、ISOなどが挙げられています。

 シッスクシグマISO9000についても概要を確認します。

シックスシグマ

 シックスシグマの目的は、統計的手法を使用してプロセスの欠陥率を「シックスシグマ」レベル(100万回の機会あたり3.4個未満の欠陥)に下げることにより、バラツキを減らすことです。
 重要なのは、作業プロセスの測定システムを確立し、シックスシグマプロジェクトを通じて、バラツキを減らし、プロセスを改善するための領域を特定することにあります。

 これらのプロジェクトには、構成部品の大量生産に関連するプロセスの改善から、たとえば航空機の完成プロセスを完全に再設計して航空機のメンテナンスが少なくて済むようにすること、あるいは、すべてのサービスコールが要件である2時間のウィンドウ内に収まるように、サービスコール周辺のプロセスを改善することまで、あらゆるものが含まれます。

シックスシグマの手法

 DMAIC(定義、測定、分析、改善、および管理)は、仕様を下回り、段階的な改善が必要な既存のプロセスを改善するためのシステムです。
 DMADV(定義、測定、分析、設計、および検証)は、シックスシグマ品質レベルで新しいプロセスまたは製品を開発するために使用されます。

ISO9000シリーズ

 ISO 9000は、スイスのジュネーブにある国際標準化機構(ISO)によって発行された一連の国際規格です。
 企業は標準を使用して、効率的な品質適合システムを維持するために何が必要かを判断します。
 ISO 9000登録は、組織の品質管理システムがISO規格に準拠していることを検証します。この規格は、分析、優先順位付け、および評価のための特定のツールを提案はしませんが、製品の品質と顧客満足度に直接影響を与える品質保証システムの最小要件を定義しています。
 最新バージョンはISO9001:2015です。 ISO:2015の主要なツールは、Plan-Do-Check-Act(PDCA)サイクルです。これは、修正のアクションとプロセスの改善を定義し、実装し、制御するために使用されます。

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※図は、”Performance Excellence: A Systems Approach and Tools”, Baldrige Performance Excellence Program, 2017より引用。翻訳筆者。

※2021/8/2一部訂正


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