業務改革の意識浸透
「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」は特に「業務の有効性と効率性」を基軸にした「内部統制」の有効性を診断する評価基準です。この評価基準を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、具体的に仕組みに落とし込んでいく方法をとっています。
内部統制評価基準の8つのカテゴリーの3つ目は
4.経営管理の実践、改善
です。
業務改革の意識を高めるための取り組みについて確認します。
4.(8)業務改革の意識浸透
経営価値の増加を図るため、経営全般や各々の業務の効率化、コスト削減の意識は会社内に浸透し、その実現のために創意工夫、実施、指導等を行っていますか。
業務の効率化やコスト削減等、業務プロセスの改善は組織にとって重要な課題です。
基本はムダとりです。業務プロセスを見直し、ムダを省くことによって効率的になりコストも削減できます。一つひとつは小さな改善、ムダとりであっても、それを積み重ねることで、結果として大きな改善になります。そしてそれが競合組織との差別化、競争優位につながります。
ボルドリッジにおいても、継続的改善が大切とされる理由です。
業務プロセスの改善を推進する取り組みとしては、
・リーダーは、業務の効率化やコスト削減の重要性を、社内報・メールその他を通じて継続的に伝達する
・業務の効率化やコスト削減等業務プロセス改善の提案制度をもつ
・業務の効率化・コスト削減のノウハウ等について、適切に文書化されている
・業務の効率化やコスト削減のための教育・研修を実施する
・業務の効率化やコスト削減を評価する指標が設定され、結果を見える化かする
・業務の効率化やコスト削減等業務プロセスの改善について積極的な従業員を評価する
などが挙げられます。
リーダーや従業員が、コスト削減、経営の効率化のため、業務プロセス改善の重要性を認識しており、日々の活動を通じて得た気付きを業務プロセスの改善に役立てている状態が望まれる姿です。
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内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご覧ください。
ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。
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