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完全に包括的な職場にどれだけ近づいているかを尋ねます

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは質問集です。質問に答え、その回答を評価し、改善に結びつけます。そして組織の将来の成功を確実なものにしていきます。
 結果のカテゴリーでは、経営における主要な領域 を5つのアイテムに分けて、それぞれについて、組織のパフォーマンスと改善状況について尋ねます。

 3つ目は、7.3働き手の結果です。この項目は、働き手に焦点を合わせたパフォーマンスの結果について尋ねます。これは、働き手のすべてのメンバーに対して、生産的で、気遣いがあり、人を惹きつけ、学習を促す職場環境を、いかにうまく構築し維持しているかを示しています。

 働き手の風土に関する結果を尋ねます。

(2)働き手の風土の結果は何ですか?
(Baldrige Excellence Builder 2021-2022より引用。翻訳筆者)

 働き手の健康、安全(security)、アクセシビリティ、サービスと福利厚生(services and benefits)など、働き手の風土の主要な評価指標や尺度に対する結果を示します。
 これらの結果が、働き手の多様性、働き手グループや区分によって異なっているようであれば、主要な働き手グループごとや働き手の区分ごとにそれを示します。

 5.1働き手の環境の中で、働き手の風土を形成するプロセスとして
(1)職場環境:
・職場の健康、安心(security)、および、アクセシビリティをどのように確保しているか
・職場の環境要因に対するパフォーマンス指標と改善目標は何か
(2)働き手の福利厚生と施策:
・サービス、福利厚生、および施策(policies)を通じて働き手をどのようにサポートしているか
・これらを多様な働き手と様々な働き手グループや区分のニーズにどのように合わせているか
を尋ねています。

 ここでは、その結果を示します。

 ここで職場のアクセシビリティとは、障害を持つ人々がその能力を発揮するのを妨げる可能性のある障壁を取り除くことにより、生産性を最大化するものですが、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク2021-2022年版では、「公平性(エクイティ)」「包括性(インクルージョン)」の概念が重視されるようになり、範囲が「障害を持つ人々」から、何らかの形で制約を受ける可能性のある「多様な働き手」に拡大されています。
 物理的にも、技術的にも、そして態度的にも働きやすい(アクセシブル)、「完全に包括的な職場」が目指すところです。

 そこにどれだけ近づいているかを結果として示します。

★★

 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


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