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契約法務

 「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」は特に「業務の有効性と効率性」を基軸にした「内部統制」の有効性を診断する評価基準です。この評価基準を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、具体的に仕組みに落とし込んでいく方法をとっています。

 内部統制評価基準の8つのカテゴリーの8つ目は
8.法務・コンプライアンス
です。

 契約法務の実践について確認します。

8.(1)契約法務
 会社は契約法務の重要性を認識し、適切に実践していますか。

 契約法務では、会社が行う取引において、取引の内容を明確にすること、および、取引上存在するリスクを極力排除することが重要です。

 この観点から、契約の締結においては、
・取引関係において必要な契約書を作成する
・契約書の内容について、原則として締結前に法務担当者(法務部門)のチェックを経る体制を確立する
・契約内容等について、必要に応じて弁護士等、外部専門家に確認を依頼する
・知財関係の契約書については知財部門の担当者にも連携するなど、社内関連部署との連携を行う
などがポイントとなります。

 契約書のチェックに関しては、
・数多くの契約書を確実にチェックできるようにするために、法務担当者(法務部門)において、定型的な契約書に関するチェックリストを作成するなど、効率的にチェックが行える体制とする
・海外契約においては、準拠法、紛争解決機関等海外契約特有の問題点について、確認を行う
・適法に契約締結を行うための前提が満たされていることを確認する(契約書の記名押印者の契約締結権限,収入印紙の貼付,契約相手方の適法性・信頼性など)
などがポイントとなります。

 契約書の管理については、締結済みの契約書原本について、管理責任者や管理期限などを適正に定めるなど、管理体制を確立します。

 契約の履行については、契約が締結されたとおりに適切に履行されているか、また、契約終了後に必要な措置(物品の返還や秘密情報の破棄など)がとられたかについて、確認する体制を確立します。

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 内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご覧ください。

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。
 筆者らが翻訳した、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。





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