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財務報告の体制整備

 「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」は特に「業務の有効性と効率性」を基軸にした「内部統制」の有効性を診断する評価基準です。この評価基準を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、具体的に仕組みに落とし込んでいく方法をとっています。

 内部統制評価基準の8つのカテゴリーの3つ目は
4.経営管理の実践、改善
です。

 財務報告の信頼性を確保するための、財務報告の体制整備について確認します。

4.(9)財務報告の体制整備
 会社の会計、財務、税務、決算書作成等の業務を担当する専門部署等の整備(人財の確保と配置、有効な業務牽制、正確性の確保と粉飾防止のための自己チェック機能の充実等)は行われ、有効に機能していますか。

 「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」はCOSOの示す「業務の有効性と効率性」、「財務報告の信頼性」、「関連法規の遵守」の3つの目的(+資産の保全:J-SOX要求事項)の中で特に「業務の有効性と効率性」を基軸にしていますが、ここでは「財務報告の信頼性」に焦点を当てています。

 経営者は、実態に即した会計処理を行うことの重要性を十分に理解し、経営方針や事業計画は、実態に即した会計情報を踏まえて作成します。
 会計情報は税法基準によることなく、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に従って作成します。

 そのために、会計、財務業務に求められるスキルが明確にされ、必要な人財が確保します。また、会計、財務業務のスキルアップのための教育・研修を実施します。

 正確性確保とけん制機能を有効とするため、自己チェック機能の充実に加えて、記帳業務等については定期的に担当者以外の責任者によって確認します。
 また、決算書、法人税等申告書等の書類が、会社法、法人税法等の法令・ルール等に準拠して作成されていることを確認します。

 財務報告の仕組み・体制等については、定期的な見直しを行い、必要に応じて改善していくことも重要です。

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 内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご覧ください。

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。
 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。




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