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働き手とリーダーの認識をチェックする

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。

 ボルドリッジに取り組むにあたって、働き手とリーダーそれぞれの観点から、組織の状態をチェックするツールが提供されています。
 組織では、働き手やリーダーシップチームの認識を以下のツールで確認します。

 私たちは進歩していますか?
 
Are we making progress?
 
Are we making progress as leaders?

 これらが改訂されたことが、ボルドリッジのブログに紹介されていました。2016年以来の改訂です。

 2022年の改訂のポイントを拾ってみます。

計画することより備えることにより重点を置く

 計画された変化と計画外の変化の両方がいつでも起こりうることを理解して、計画立案よりも準備に意図的に焦点を当てています。
 
たとえば、「戦略」セクションでは、動詞「計画する」が意図的に「準備する(備える)」に変更されています。
 同様に、組織が、緊急事態に対処する準備ができており、突然の災害や新しいアイデアに対処するかどうかについて、新しく追加されました。また、組織が計画外の変更を行ったときに、働き手の一人ひとりが彼らの作業に変更を加えるために必要なすべての重要な情報を受け取ることができているかどうかを確認します。

多様性、公平性、包括性(DEI)

 「組織はすべての顧客を公正(fairly)に扱っている」および「組織はさまざまな背景を持つ人々を受け入れ、すべての人を公正に扱うことにコミットしている」と言えるかどうかをチェックします。
 また、「組織はすべての働き手にとって働きやすい場所である」といえるかどうかのテストもあります。

コミュニケーション

 例えば、業務グループが組織の計画にどのように組み込まれているかに関する情報を働き手が受け取っているかどうかを重視しています。
 また、上司が部下をサポートし、リーダーシップチームのメンバーが互いにサポートし合っているかどうかもチェックされます。

継続的改善と資産・データ・情報の保護

 継続的な改善の重要性は、プロセスを定期的に見直して改善し、重要な資産(財産)、データ、情報(セキュリティとサイバーセキュリティ)を保護しているかどうかをチェックする質問に表れています。

 具体的に、どのようにこれらのツールの中身が変わったか、すこし深掘りしてみたいと思います。

★★

 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。



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