イノベーションを生み出す組織に必要な8つのことを深掘りする
イノベーションを生み出す組織に必要な8つのこととして、組織の基盤となる内部統制の仕組み8つのカテゴリーの目指す姿を挙げました。
8つのカテゴリーは
1.顧客・社会との関係維持
2.経営資源の確保・維持
3.個人・組織の学習の仕組み
4.経営管理の実践・改善
5.知の経営の実現
6.情報セキュリティ
7.環境変化に合わせたイノベーションの実現
8.法務・コンプライアンス
であり、それぞれの目指す姿は次の通りです。
8つのカテゴリーはもともと内部統制のフレームワークであるCOSOフレームワークから派生したものです。
内部統制のフレームワークとしては、「COSOのフレームワーク」が広く採用されています。COSOのフレームワークは、「業務の有効性と効率性」、「財務報告の信頼性」、「関連法規の遵守」の3つを目的としていますが、それをもとに制定された日本版SOX法(金融商品取引法)では、COSOの3つの目的に「資産の保全」を加えて4つの目的としています。
「財務報告の信頼性」については、すべて組織に求められるもので、その仕組みは確立されています。このため、NPO法人 内部統制評価機構では、このうち特に、組織の「業務の有効性と効率性」と「関連法規の順守」に焦点を当てた評価項目を設計しました。
これらを8つの側面(カテゴリー)に分け、それぞれをさらに10項目に分けて、それぞれの要求事項を明確にしました。全体で80項目の要求事項があります。
それをもとに「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」(内部統制評価機構発行)が出来ています。
この基準をボルドリッジに関連付けて、ボルドリッジが求める組織の基盤づくりに活用することを目指して、80項目をマガジン「800のポイントからのボルドリッジアプローチ」で一通り見てきました。
1項目・1記事が基本ですが、複数項目を束ねたもの、逆に、1項目を複数に分けたものもあります。
まだまだ推敲の余地がありますが、全体をざっとご覧いただけるようになりました。
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内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご覧ください。
ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。
筆者らが翻訳した、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。