令和話題に上がる事はまずないちょっと昔の微妙な知名度のテレビゲームとその音楽の話6「ZERO DIVIDE」シリーズ
まだまだ続くよ微妙なゲームは
ZERO DIVIDEシリーズ
PC向けゲームをメインに開発していたZOOMというゲーム会社から初代プレイステーション向けに発売された3D格闘ゲームです。
私は2D格闘ゲームは結構プレイしてますが、3D格闘ゲームはこれとブシドーブレードしかまともにプレイしていないので他の作品との比較はできません。
ロボット(厳密には違う)同士が壊し合う近未来SF格闘ゲームですが、個人的にこのゲームの凄いところは1995年に昨今のネット社会を予測していた重厚なストーリーだと思っています。
〜1作目『ZERO DIVIDE』のあらすじ〜
ネットワークがかつての電話回線の如く世界中の家庭レベルまで浸透し、社会的空間や秩序も形成され始めていた近未来。
突如"XTAL TOWER"と名乗る謎のデータライブラリの解説告知が大々的に流れた。そこには世界中から集められた各国家の重要機密がコレクションされており、近日一般公開されるという。通常ではアクセス不可能な情報を盗み出した恐るべき技術を持ったハッカー集団の存在に世界は驚愕した。
やがて、各国宛に"XTAL"の名で招待メールが届いた。
「ライブラリ公開前に、我々の作り上げた攻性プログラムユニット(ネット上で組み上げられた擬似生命体。それぞれ違う形と性格を持つと思われる)を使ってゲームをしよう。一定時間内に他のユニットを倒し、我々の元へ辿り着けたら公開は中止、我々も消え去ろう」
そんな彼らの提案は、"XTAL TOWER"内部を舞台に、プログラム同士のバトルという形で実行されたのだった……。
〜2作目『ZERO DIVIDE2 the secret wish』のあらすじ〜
攻性プログラム同士の戦いにより"XTAL TOWER"は崩壊し被害は最小限に抑えられ、やがて世界中に散らばっていたハッカー達も逮捕された。ハッカー達は互いに面識はなく、ネット上でお互いをコードネームで呼び合っていた。
事件はこれで解決と思われたが、ハッカー集団のリーダー"EXE"が取り調べ中に驚くべき事を語り出した。
「俺達はテロだとかには興味はない。ネット上に溢れる知識や情報、そういったモノを永遠に吸収し、存在し続ける者を作る……。そう、『神』のような者か?」
「XTALは只の管理人さ、ヤツらが集めた情報は全て神様に圧縮転送されるって寸法だ。そして必要な情報を蓄えた今、もうすぐ彼女、EVEは起動する。流動的な情報の海に神として君臨する為にね。」
「『彼女』は全てを知っている。全てを見る事が出来る。動き出せば彼女の存在を止める事は不可能だ。起動後は彼女自身が行動を決める。もうどうなるかは俺達でも予測できない。」
「だがチャンスは残してある。攻性プログラム達が自分の意思で生き残る為に、密かに変化を遂げてネットに潜んでいるはずだ。」
「あんた達は彼女に勝たなければならない、人間としてね。」
各国は『彼女』を破壊する為、再びどこかで変化を続けている攻性プログラムへアクセスするのであった……。
というストーリーなんですが、これ、初代『ZERO DIVIDE』の発売が1995年、『ZERO DIVIDE2』の発売が97年ですよ!
何この現代を予測した重厚なストーリー!
95年って電話線を使ったIP接続がようやく始まって画像の通信が出来るか出来ないかでMIDIデータだけで音楽やり取りしてた時代ですよ!
たまごっちすら存在しない程昔ですよ!
音楽をカセットテープに録音してた時代ですよ!
なんでそんな昔に2020年現在みたいな状況予測してるの!?すげえ!僕もネット徘徊する実体持たない生物作りてえ!
ゲームの解説
攻撃は上段、中段、下段、投げ、ダウン攻撃等があり、防御の隙を突いてコンボを繋げて相手のHPを減らしたら勝ちという恐らくオーソドックスなシステムです。
このシリーズの特徴として『ロボット達がロボットならではのやり方で戦う』という物があります。
人型ロボットが肩に着いた四角い何かのパーツ(何のパーツなのか不明)をぶつけたり、四足歩行のサソリロボットが両腕で掴んだ相手を尻尾で串刺しにしたり、果ては何がモチーフなのか分からない形状のロボットが背中向けてドリルを振り回したりと人間同士の格闘ゲームではまず有り得ない対戦が出来ます。
更に、攻撃されるとどんどん各パーツ(腕や頭など)の装甲が剥がれ、骨や脳などが剥き出しになります。
露わになった部位に攻撃すると大ダメージだ!
隠しキャラでドラッキーも出てくるぞ!
個人的な感想ですが、「あの時代のポリゴンはカクカクしてて生物作るとカクカクした化け物になってたけど、ロボットだからカクカクしてても違和感なくていいね」と思います。
あとWILD3というかなり荒っぽい戦い方するロボットの「銃は鈍器」という思考かっこいい。
シリーズ毎の感想
ZERO DIVIDE
初代PS最初期のザラザラポリゴン、更に背景含めて色使いがなんとも言えないせいで画面の中で何が起きているのか全く分かりません。
難しすぎて私はストーリーモードをEASYでクリアするのがやっとでした。友達ゼロの私に対戦相手などいません。
極めれば遊べるという声もありますが、技も少ないし正直ゲームとしてどうなのか……。
と思ってましたが、攻略サイト見たら取説にコマンド表乗ってないだけで技沢山あったし、今PS2で遊び直してみたら普通に画面見えるし難しいけどおもしれえおもしれえ。
いいじゃんZERO DIVIDE。
ZERO DIVIDE2
前作からグラフィックが圧倒的に向上し、描写が60fpsと滑らかになった事でアニメーションも分かりやすくなり、無茶苦茶面白いです。今まで60fpsじゃなかったのか。
ドラッキーが強すぎる点を除けば対戦ツールとしても充分楽しめますし、今でもたまに大会が開かれてるそうです。
不親切だった前作とは打って変わってプレイ中にコマンドの確認が出来ますし、おひとつどうですか?
また、内臓の描写に一番力を入れてるのは今作です。
ZERO DIVIDE3
未プレイなので説明していませんでしたが、セガサターンで発売されたらしい3作目です。
プレイ動画を見るとキャラとステージの絵こそ変わってますが、キャラの動きも音楽もほとんどこれまでの作品からの流用で、推測するにZOOMさんが「ずっとプレステで出してたZERO DIVIDEをセガサターンユーザーにも遊んでもらえるように」と発売したのかな〜と思います。
前書き長くなったけど音楽の話
このゲームの音楽、試合が一瞬で終わるせいで満喫できませんが、シリーズ通してビデオゲーム史上最高傑作のゲーム音楽だと思ってます。
曲調をジャンル分けするとフュージョン、プログレッシブ・ロックに分類されるのでしょうが、音使いが狂ってます。
『1』ではハイテンションなコードと凄まじい音数が重なったオーケストラのようなアンサンブルをバックにギターが自由に弾き散らかし、凄まじい展開を繰り広げ、
『2』ではそれに加えて変拍子、不協和音、つんのめるようなフィルインは当たり前。
誰も思いつかないし思いついても弾かないような異常なメロディを平気でぶち込んできます。取り敢えず聴いて。私は『2』派です。
こちらは2のストーリーモードで最初に戦うTAUステージのテーマのみ。イントロにびびれ。
サントラは意味が分からないくらい高いですが、ソフトそのものは中古で安く買えますし、アーカイブスでも安く売っているようなので結構オススメです。
『2』のサントラへのちょっとした懸念ですが、サントラには僕の好きなラーメンステージ(※)の曲が収録されてないと聞いた覚えがあるのだよフハハハハ!
サントラに収録されていない曲も集めた全曲集。1:57:46からラーメンステージの曲。
※ラーメンステージって、ネット上の仮想空間で殴り合ってる訳だからどこかのインターネットユーザーが撮影したラーメンの写真を元に構成された空間でしょうか
:
trigger1=enemylife>600
trigger2=enemysta
te=stateno
!650
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ver(56);体重は軽いけど体脂肪率が高い歩くマヨネーズ
=null
(゜д゜)
( ゚ω゚)
ここから独り言
対戦格闘ゲームにバランス調整など要らねえ。
確かにザンギエフでガイルやリュウやダルシムに近づくのは難しいが『絶対に勝てない』って事は無いんだ。
バランス調整の度にネットで情報交換してたらキリがねえんじゃねえか?
今度こそ終わり。
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