鈑金塗装でのミスをデントリペアでリカバリー
仕事中に同僚から声がかかりました。
「コレ直せますかね〜😰?」って。
鈑金して塗装が終わり、部品を組み上げているときに発見(鈑金作業時の見落とし)した凸のようです。
クォーターパネル交換での出来事ですね。
なぜこうなってしまったのかは、なんとなくは想像つきますが(笑)
インナーパネルが干渉してる凸のようです。
でもあらためて写真でじっくり見てみると結構な凸だな😅
本来であればクォーター交換する前に新品のパネルに凹みや凸が無いか観て、溶接し終わったあともパネルに変化が無いか最終確認するんですけどね。
鈑金して塗り直しは避けたいので、デントリペアで解決します。
ということで、このような凸はポンチでならします。
はじめは右側の赤い先端。
ゴムっぽいプラスチックかな?で慎重に叩いていきます。
すると凸は徐々に緩やかになってきますが、鋭い突起部分が残ってきたりします。
鋭い突起に合った先の細いポンチに変えて叩いていきます。
鋭い突起を叩き消すと、またなだらかな凸になります。
そうしたらまた、先の太いチップに変えて叩きます。
これを繰り返していきます。
最初よりはマシになったんで「このあたりで勘弁してもらっていいですか?」ってとこでやめます。
叩きだけで終わらせたかったので、あまり攻めすぎても「あそこでやめとけば良かった〜」ってことにもなりかねないですので。
これはまた別のとき、誰かさんがパネルを外す際に工具で出してしまった突起。
こういったのも、ポンチ1〜2撃で無かったことにできました。
クォーターの凸にせよ、このパネルの突起にせよデントリペアの技術が無ければ叩いてパテつけて(パテつけなくても)再塗装だったのかなと。
もしくは傷をつけないよう、慎重に丁寧に叩いたとしても凸凹になっていたのではないでしょうか。
このような会社内でのミスもデントリペアは活躍します。
そしてこちらはミスではないのですが、このようなパターンもありますよ。
傷をともなった凹みのリペアです。
凹みはデントリペアで直しましたがクリアにガッチリ傷が入ってます。
色は無事でしたので、クリアのみを塗装します。
デントリペアで凹みを直すのでパテ、サフを入れませんし色も剥がしません。
クリアだけ塗装するので色は変わらないけど、表面はしっかりキレイになるというハイブリットなリペアかなと思います。
鈑金塗装とデントリペアの良い組み合わせですね。
他にもプーリングのリペアで塗膜が剥がれてしまった場合でも、鈑金塗装に切り替えるということもスムーズにできます。
鈑金塗装とデントリペア、両方できるとリペアの幅が広がりますね。
(僕は鈑金担当なので塗装はできませんが😅)
以上、ありがとうございました。
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