車の新品パネルの凹み(足付けしちゃってるけど)
うちの塗装屋さんが
「新品のパネルが凹んでるんだけどデントで直せる?」と聞いてきました。
いつもはまっさらな手をつけない状態で言ってくれるのですが
今回は足付けしたあとでしたね(笑)
足付けしたあとだと凹みの細かい部分が見づらい😅
新品のパネルでも凹んでる場合があります。
今回は国産車でしたが外車は結構な確率でありますね。
凹んでいるパネルを取り替えてもらうこともできますが
そうすると時間がかかって納期に響いてきます。
ですのでデントリペアで直してしまいます。
今回はプーリングでのリペアです。
僕のプーリングの手順は
1. シリコンオフでパネルとタブの脱脂。
2. パネルが冷たい場合は
接着力を強めるためにドライヤーなどでパネルを温め
パネルを触って温かいなと感じたらじゅうぶん。
ついでにタブも軽く温める。
3. タブにグルーを塗布し凹みにつける。
4. グルーが乾いたらスライドハンマーやリフターで引き出す。
(たいていのグルーはベタつきがなくなるあたりが引き時。)
凹みより少し小さいタブで引き出します。
(僕の好きなやりかたです)
小さいタブを使う理由は
・必要以上に大きく引き出したくない
(引き出しすぎるとリカバリーが大変)
・芯を集中的に引き出したい
・様子見の感じもある
その少し小さいタブで引き出せなかったらタブを大きくしていきます。
引き出せましたが、まだ出しきれていない部分があります。
高い部分をポンチで叩き落としていきますが
また軽く凹んでいくので凸凹にならないようになだらかにポンチングをします。
凹みに合わせてタブの大きさも変えていきます。
これで芯の部分は引き出せました。
ブルーで芯を出すことができ
ポンチングすると1センチくらいの浅い凹みになりましたので
その1センチの凹みを全体的に引き出すためにアイスに変えました。
デッドセンター フィニッシュタブ ブルーは
柔らかい材質でタブの面がしなりながら引き出すようなイメージです。
最初の引きは芯を集中的に出したかったのでブルーを使いました。
デッドセンター フィニッシュタブ アイスは
硬い材質でブルーに比べて面が変形せずに引き出します。
引張強度はブルーより強いです。
で
これをポンチングして完成になります。
厳密にいうと仕上がりは甘いですが
塗装後に確認したら全く分かりませんでしたね。
今回はブルー13mm→ブルー9mm→アイス9mmの引きでした。
3回の引き出しであのくらいの仕上がりは僕にしたらかなり上出来です😅
僕がプーリングで気をつけていることは
・引き出しすぎない
・ポンチで叩きすぎない
デントリペアのガチプロではないですし
たまにしかやりませんので
とにかくミスらないように慎重にってことです(笑)
ところで
僕がよく使うタブなどプーリングのアイテムは
「KECO」というアメリカにあるGPR(グループルリペア)のメーカーです。
GPRに関するツールはほぼここで揃いますし
気のきいたタブなども多いのでとても好きです。
そして
「KECO」の商品を日本で買えるのは
「日本デントショップツールズ」です。
「KECO」以外にも
いろいろなデントツールメーカーの商品を取り扱っています。
基本的にツール類は高額です。
だいたいはアメリカから輸入しているので
最近は円安でさらに金額が上昇してますね😅
金額が高いツールですけども
僕は最高のポテンシャルを持っているであろう本物がいいと思ってます。
ツールに不備がないので自分の腕だけに集中できるからです。
Amazonとかでも安いツール類が売ってますよね。
形は似てたりしますが材質や使い勝手、耐久性がどうなのか?
僕は買って使う予定はないので本物との違いを検証できませんが😅
以上、ありがとうございました。