ドアのデントリペア(無塗装の仕上がり)
リアドアにある4センチの凹み。
デントリペアという技術で裏から押し出し無塗装で直します。
横に擦ったような、傷も伴った凹みですね。
エッジの1センチくらい内側に縦のラインが出ています。
凹みができる際、裏のインナーパネルに干渉して折れたようですね。
凹みの裏にはスペースがありツールアクセスは良いなと思ったのですが
パネルの端の方にある凹みですので、張りがあってけっこー硬いんですよね。
力を入れて押し出すので、ズレずに安定してしっかりと力を伝えれるツールが必要になります。
しかし見つけるのに時間がかかりました。
僕はしょっちゅうデントリペアをやっている訳ではないので経験不足です。
凹みを直す技術は持っている(と思っている😅)が、その経験不足のせいで
どのツールがベストなのか探し当てるのに時間がかかってしまいます。
ツールのちょっとした角度の違いなどでうまく力を伝えれなかったりしますし
最悪なのは押し出している際に、滑って凹みと関係ないところに突起を作ってしまう恐れもあります。
力が入っているので、滑ったらその勢いで突起を出しますからね(笑)
ま、実際に滑って突起を出してしまいましたがリカバリー可能なくらいでしたのでセーフでした😅
と、そんな感じで「あーでもないこーでもない」とツールを10本くらいとっかえひっかえして最終的に使用したのがこの4本。
手前から、ロッドとその先端に付けるチップ
その上がブレード
その上のブルーの柄がホエールテール
1番上のオレンジとグレーの柄が幅細のホエールテール
ロッドには合成樹脂のチップを付け替えながら使用します。
このブレードは狭い隙間に差し込みます。
ブルーの柄のホエールテールはさらに隙間がない部分に差し込みます。
オレンジ/グレーの柄のホエールテール(幅細)は、さらによりギリギリを攻めれます。
あといつものポンチ。
スペースがある部分はロッド、ロッドが入らない部分はブレード、ブレードが入らない部分はホエールテール。
さらに1番端のスペースがほとんど無いような部分にはオレンジ/グレーの柄のホエールテール(幅細)です。
ポンチは凹みを出しやすくするために塑性変形部分を叩きます。
芯の回りをポンチングして凹みをなだらかにするイメージです。
塑性変形で硬くなっている部分をほぐして押し出しやすくします。
そしてツールで裏から押し出し、高くなりすぎた部分もポンチで叩きならします。
と、そんなこんなで完成
なんとかなりました〜😅
エッジ部分の縦のラインは完全には消し切れてはいませんが、舐めまわして見ない限りは気にならないレベルだと思います。
それと金額の話。
デントリペアなら4センチなので19800円くらいですかね。
鈑金塗装なら80000〜100000円前後でしょうか(お店によって金額は違うと思いますが)
色がスリーコートパールということと、ドアの端のリペアですから
クォーターパネルに色をボカすと思いますのでこのくらいの金額になってしまいますね😅
ですので、このくらいの凹みならば鈑金塗装よりデントリペアの方がいいのではないかと。
今回はドアの凹みのデントリペアでした。
凹みの裏にはスペースがありましたが、パネルの端ということもあってか思っていたよりやりづらかったです。
凹みを直す技術がまず第一に重要ですが、いろいろな場所に対応できるようツールを揃えておくということも大事ですね。
僕はデントスクールに通ったわけでもないですので、ツールは自力で調べながら買い揃えました。
少し面倒でしたが楽しかったですね😊
以上、ありがとうございました。