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曲がりのあるラインには「KECOのカーブ タブ」


今回は車のクォーターパネルのリペアです。

まぁまぁ広い範囲の損傷ですね。



クォーターとガーニッシュの間にスキマが空いてしまってます。


全体に湾曲していますね。



KECO センチピード カーブ 12.5×150mm ブルー フレキシブル クリース タブ


今回、1番のポイントはこの「KECOのセンチピード カーブ タブ」です。

このタブはその名の通り曲がっているタブですね。

プレスラインの曲がりに沿ってタブをつけることができ

引き出したい形状にバッチリ合っていますので無駄なく引き出せます。


センチピード カーブ タブにはフレキシブルリジットがあります。

フレキシブルはタブが柔軟に曲がりますので

凹みの深さに沿ってつけることができます。


左がフレキシブルで右がリジット
フレキシブルはぐんにゃりと


リジットは曲がりません。

ですので深い凹みに沿ってつけることはできませんが

リジットのメリットは硬く曲がらないので引張強度が高いです。




KECOではないタブ

凹みをスライドハンマーで引き出し。

KECOのタブ

凹みの形状に合ったタブに変えながら引き出し

高いところを叩いてを何度も繰り返します。


プーリング(グルーでの引き出し)のみで完結できるかなと思いましたが

こまかい部分をしっかり出し切るにはプーリングではじれったかったので

最後の詰めはツール(鉄の棒)を使って仕上げます。

ツールはクォーターのトリムを外してのアクセスです。

作業の割合はプーリング8割、ツール2割ってとこでしょうか。


完成


ガーニッシュをつけてスキマを確認してからの塗装屋さんにパスです


今回のリペアはセンチピード カーブ タブがいい仕事をしてくれました。

カーブ タブを使うことで

広い範囲の湾曲したパネルを一気に引き出せます。

大まかな凹みを元の位置に持って来るので

あとは残った小さな凹みを直すだけなので楽です。


スタッド溶接やハンダは「線」で引き出すのに比べて

グルーは広い範囲を「面」で柔らかく引き出せるので

パネルをあまり変形させずに復元させることができます。

グルーをつけて使うタブもいろいろな形がありますので

凹みにあったタブを選択すればキレイに引き出せます。


慣れるのにコツがいるかもしれませんし

鋭い凹みや、めちゃくちゃ硬い部分には厳しいですかね。

全ての損傷に対応できるわけではありませんが

今回の凹みのような場合はグルーでのリペアが最適です。


僕が使っている「KECO」はアメリカのメーカー


日本で「KECO」を取り扱っているのは「日本デントショップツールズ」



以上、ありがとうございました。




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