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GPPの2020 下半期ベストソング25(邦楽編)

こんばんわ
誰にも似てない夢の背中を
追いかけて 追いかけてく
夜明けを呼び覚ますような燃えるキモチ
アトサキなんて今は知らない
退屈な時間よりも
ドラマティック 手に入れるまで Belive In Wonderland!
何かと気持ちはONE PIECE・アラバスタ編なGPPだ
ここ最近は色々な機能を駆使して、Twitterを極力見ない生活をしている
何故なら、Twitterはごみ処理施設だからだ
あんなに負のオーラが詰まったオモチャ箱、他に探したって見つからない
なので、ツイートは予約機能を使い、いけ好かないアカウントは全部ミュートにしている
ハッキリ言って、ここまでしてTwitterをやる意味なんかはない
歯が痛くなってから、慌てて歯磨きをすることぐらい意味がない
だけど、このブログをTwitterにシェアしていたり、音楽活動をしている手前…やめられない
もう、親指をエンコ詰めしてフリック入力出来なくするしか方法はない
ドス持ってこんかい! でさぁーねー
それにしても、なーんも楽しいことないよね
毎日、お風呂入るときに入浴剤のバブが溶けていくのをひたすら眺めるぐらいしか楽しいことがない いっそのこと星になりたい
あ、でも待てヨンジュン あ、ペ・ヨンジュン
あるじゃないか!楽しいこと!
はい それこそが、今回執筆致したGPPの2020 下半期ベストソング25の邦楽編になります 前回は海外編でしたね
メチャクチャ苦労して書いたのに、海外編は案の定なリアクションでキレ狂ったんだけど…
どーせ、みんな邦楽ばっか聴いてるんだろ?
じゃあ、今回のブログ見逃せないね
と言うことで、2020年の下半期にリリースされた邦楽の楽曲の中で厳選した、25曲を紹介していきます
ペンとメモのご用意を ではでは、スターツ
と言いたいところだが…前回の海外編と同様にこのブログの作成ルールや特色などを説明したヤーツを記述してから始めます れつごー










・下半期の基準
 これは簡単で2020年7月〜12月の間に
 リリースされた楽曲全てとなります
 いくら良曲で、無理矢理捻じ込みたくても
 リリースが2020年6月だったら有無を
 言わさず除外
 冷徹なGPPならではのストイックスタイル
「あれ?あの曲紹介してねぇじゃん、ったく蓄
 膿症がよ」と思ったら、そう言う理由だと
 察してください ここは厳密にいきます
 と言うかその場合は上半期ベストソングの方
 のブログに載ってるかもしれない
 あと、蓄膿症の方すいません 
 共に治療していきましょう
 その代わり、リリースの媒体は問わない形で
 選ばせて頂きました
 フィジカル・サブスク・Bandcampなどなど
 まあ、要するに下半期に世に放たれた曲の
 中で厳選した25曲を紹介していく
 上半期と変わらず、ただそれだけです
 何故、25曲なのかと言うと…何となくです













・ベストソング25です
 何が言いたいのかと言うと、ベストアルバム
 の紹介ではありません
 なので、とても今年の下半期にグッときた
 25曲を紹介していきます
 と言うのも、サブスク文化にどっぷり浸かっ
 てしまった可愛い可愛いGPP君は"新譜"に関
 して、アルバム単位で聴くことが少なくなっ
 ています あくまで、"新譜"の話です
 "旧譜"に関しては自称・Diger(ディガー)なの
 でCDやレコードを常にホリホリします
 新譜はサブスクで聴いちゃうので、どうして
 もテンポ感と1日に与えられた時間的に一曲
 単位でポンポン聴いちゃいます
 なので、今回は"この曲がカッコ良かった 
 よ"と言う目線です
 つまり、必ずしもその曲が収録されているア   
 ルバム全体を推してるわけではありません
 なので"ベストソング25"です
 ※他の音楽ブログでベストトラックなんて
 カッコつけた言い方してることあるけど
 ザ・ベストテン的なノリの方が好きなので
 ソングでタイトルを付けました
 いや、自分でも何言ってるか分からない











・画像や動画埋め込みありの奇跡ブログ
 僕のブログとしては、稀な画像や動画ありの
 楽しい楽しい記事となっている
 僕は基本的に、著作権の犬でお馴染みなので
 得体の知れない画像だの写真は勝手に載せな
 い主義だが、今回は…
 ネットからの拾い画ではないですが
 サクブスをスクショしたものを
 我慢できないので載せまくって見やすくして
 ます やったね
 ※MVが存在する楽曲は動画を貼付
  ない曲はサブスクの一部を載せます










・海外編と邦楽編で分ける理由について
 これは海外と国内の音楽を全て一緒くたに
 してしまうことは個人的には出来ないから
 です
 例えば、アメリカでBON JOVIの新曲が今年 
 の下半期に出たとして、それが結構良かった
 とします
 その一方、国内では山下達郎の新曲が仮にリ
 リースされたとします
 やっぱり一緒にベスト50としては紹介出来な
 いです
 ベストの意味合いが全く違いますし、並ばせ
 られない
 日本の音楽は別でまとめた方がしっくり来る
 あと、合体させると読む側もボリューミー過
 ぎてダレます
 ちゃんと分けて書いたほうが読む側も楽です
 し、ベスト100とか平気で出しちゃうとそれ
 は僕のオナニーでしかないような気もして…
 なので、ちゃんと海外編(欧米・アジア諸国・
 アフリカ等)と邦楽編に分けて
 読みやすくしてるんです
 僕が個人的に聴く分には邦洋混ぜて、サイケ
 デリックな感じにしてますが
 ブログでそこまでする必要はないと
 そう言う判断をしています









・他の下半期ベスト系ブログとの違い
 先程も申しあげたように、腐るほどこの類
 のブログはこの時期、量産されます
 なので、同じようなこと書いてても読んでて
 つまらないですし正直、飽きます
 そこで、このGPPが書く下半期ブログの色は
 まず、基本的にオールジャンルであること
 決してHipHopのみに焦点を当てたりはしま
 せん そこは、悪しからず
 そして、プロアマ・メジャーインディー不問
 本当に身近な音楽から大舞台で流れる音楽ま
 で、幅広く扱います
 上半期ベストソングの方でも実際に
 知り合いのミュージシャンの配信限定
 シングル等をリコメンドしています
 今年の下半期リリースであれば、後は…
 異種格闘技戦です









・しかし、それでも多少は被ります
 他の下半期系ブログで紹介されている楽曲と
 そりゃあ、僕がこれから書くベストソングも
 多少はそれらと被ります
 当たり前よね 音楽好きがこぞって、この手
 のブログを書く訳だからね
 Twitterとかでもハッシュタグ付けて似たよう
 な内容がツイートされたりもするしね
 あんまり、そこは詰めないで
 そんなとこかな

つーことで!いよいよ、開幕です!
お送りするのは私、GPPです!

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No.1「Lonely Dance Club/Rei & SOIL &“PIMP” SESSIONS」

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まず、一番最初にご紹介するのはRei & SOIL &“PIMP” SESSIONSでLonely Dance Clubでございます
Reiは卓越したギタープレイと流暢な英語力を武器にブルースやクラシックロックの世界で腕を鳴らす27歳の女性シンガーソングライター
幼少期の頃をフランスとアメリカで過ごした彼女は日本人離れしたセンスを持つ
東京事変の長岡亮介のプロデュースによって見出されたReiはどの作品もエッジが効いている
そして、上半期のベストソングのブログでもノミネートさせたけど、今回はあの日本を代表するジャズバンド「SOIL &“PIMP” SESSIONS」とのコラボ曲を選出
Reiは同曲について「誰もが、秘密を抱えている 誰にも言えない自分がいる」とコメントしており、彼女初のコラボソングとしては高い完成度に仕上がっている
獰猛なダンスチューンになっていて、SOILのJazzyな演奏力もReiのギターと歌声を支えている 個人的には秋田ゴールドマンのベースが最高 勿論、Reiの唸るようなDirty Guitarとアダルトなスケールワークにも胸を打たれた
まず、一発目はLonely Dance Club
これを聴いて、1人孤独に踊り狂って欲しい













No.2「Good! Morning/松任谷由実」

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続いては、松任谷由実でGood! Morning
誰もがご存知の松任谷由実が12月にニューアルバムをリリース
その名も深海の海
その中から、今回はGood! Morningをご紹介
実はこの曲、テレビ朝日の朝の情報番組「グッド!モーニング」のテーマ曲として書き下ろしたタイアップソング
当曲は様々な出来事が繰り返される日常の中で、一日のはじまりを新鮮な気持ちで迎えられるような、ポジティブで軽快なポップソングとなっている
Good! morning
どんな天気でも かならず朝はやって来る
Good! morning
忘れていたってかならず今日は過去になる

憂鬱な朝には持ってこいの歌詞とCity PopなGuitarとエレピの抜群が相性
80年代風のグルーヴ感とコーラスが自然と心をHappyにしてくれることは間違いない
歌謡曲の世界ではレジェンドと化してしまった彼女がまるで荒井由実時代にタイムスリップしたかのようなサウンドを今回のGood!Morningで再現している
みんなもこの曲で素敵な朝を迎えて欲しい













No.3「Heaven/崎山蒼志」

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どんどん紹介していきます
下半期ベストソング25 邦楽編 No.3は
崎山蒼志の「Heaven」です
パチパチパチパチ はーい
そんな、リストラサラリーマンみたいな顔をするなよ まだまだ、先は長いぞ
えーとですね、説明をします
崎山 蒼志くんは2018年、AbemaTVで放送された、「バラエティ開拓バラエティ 日村がゆく」での企画「高校生フォークソングGP」で第3回グランプリを獲得
この様子がSNSで拡散され、一躍人気に火がついたシンガーソングライター
来年にはソニーからメジャーデビューを果たすことが決定したりと順風満帆な崎山くんはなんと、2002年生まれの18歳
僕の弟よりも年下 恐ろしい
そんな彼の最新曲・HeavenはアレンジャーにLiSAの紅蓮華などの編曲を務める江口亮を迎え、10代の葛藤が表現された楽曲となっている
この曲は彼が中2の時に作った曲と言うのだから驚きだが、骨太なバントサウンドにしっかりと仕上がっていて悔しいぐらいイカしている
とにかく、この曲に関して個人的にグッと来たのは歌詞 とにかく表現力がエグい
ハイタッチして割れる毎日で
太陽を体内の内臓まで燃やして
ジャンプしてんだずっと
嫌いなものから
探している魔法など
全てから脱皮したい12月の夜

比喩が素晴らしい 僕が大好きなHASAMI group(後に紹介します)と言うアーティストにも通ずるテクニックと情景描写には心を掴まれた
これはサビだけど、AメロやBメロの言葉の使い方にも感動出来るので、良かったら是非
日本の未来は少し明るいかもね
















No.4「午前0時のシンパシー/Negicco」

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ここで新潟の3人娘でも紹介しますか
続いてはNegiccoで午前0時のシンパシー
って、はい ザワザワしない
たかの友梨は新潟出身だよね!じゃねえんだよ
人の話を聞けよ あと、21曲あんだぞ
あ、ちゃんと聞いてた? ごめんなさぁーい
えーと、Negiccoは新潟県を活動拠点とする日本の3人組女性アイドルグループ
2003年7月に地元ネギPRのため結成、2018年で15周年を迎えた
「にいがた観光特使」を務めており、ご当地アイドルの先駆者としても知られる
だがしかし!ただのご当地アイドルと侮るなかれ 楽曲はそこそこ良い
何を偉そうにって思うでしょうけど、音楽好きにも好まれそうなナンバーが多めなんですよ
勿論、好みは人それぞれあるし、アイドルってだけで拒絶反応が出ちゃう場合もあるから何ともは言えないが、この「午前0時のシンパシー」はその問題をクリアしている気がする
作曲と編曲はtofubeatsのRemixなども行うビートメイカーのPARKGOLFが担当しており、深夜に揺れ動く恋心を描いた新境地と言える楽曲となっている
昭和歌謡リバイバルブームが到来している昨今の邦楽シーンでこのCity Popなサウンドにはハマる音楽好き続出かもしれない
所詮はアイドルだから、限界はあるのかもしれないけど彼女たちがそのイメージを払拭してくれることを期待したい














No.5
「Sundown feat. KID FRESINO/C.O.S.A.」

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次はラッパーである僕の1番の守備範囲とも言えるジャンル・HipHopから一曲お届けします
その名もC.O.S.A.でSundown feat. KID FRESINOです 
ついに、C.O.S.A.を紹介出来る日が来るとは…
ドラえもんの映画で安易に泣くヤツより泣いてやる自信がある
C.O.S.A.は愛知県知立市出身の日本語ラップを代表するレーベル・SUMMITで活躍するラッパー兼プロデューサー
彼は僕が大好きなラッパーの1人で、J-HipHopの世界では個人的に5本の指に入る男だ
毎作品、繊細かつ大胆なラップスキルとワードプレイには驚かされるばかりだ
そして、このSundownは2020年、この取り巻く世界と現状への不満と苛立ちが如実に溢れ出した一曲となっている
客演には盟友のKID FRESINOを迎え、英詞も織り交ぜたスタイリッシュなラップを堪能出来ると同時にドイツ人プロデューサーのRascalが手がけたハードなビートも楽しめるHipHopとなっている
以前から大注目していた彼の大躍進を遂げた象徴とも言えるこの曲を聴かずして、ヘッズたちは2021年を迎えられない













No.6「Deep Down ft. AAAMYYY/Sen Morimoto」

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次に紹介する楽曲を邦楽編なんて言うショボくれたジャンルにカテゴライズするのは如何なものかと自問自答の末結論した
Oh!! 胸を張って
だから、胸を張ってさ だから胸を張ってそうさ
じゃないですよね このエレカシネタ通じてる?
えーと、何で色んなこと考えてたかと言うと、このSen Morimotoこと森本仙は京都生まれでアメリカ、マサチューセッツ育ち、現在はシカゴを拠点に活動するマルチインストメンタリスト、シンガーなのだ
そして、88risingと言う海外編でBeabadoobeeを紹介した時にも話題に出たアジアのエンターテイメント集団にもフックアップされている
なので、本来であれば海外編で紹介するべきアーティストだったのだがSen Morimoto自身は日本人だし、この曲に関して言うとfeaturingしているのはTempalayと言う日本のバンドでシンセサイザーを担当する日本人のAAAMYYY
さらに、日本語詞で歌うパートも存在する
ごめん!邦楽編で紹介させてくれ!
非常にこう言う類の人たちの分類は迷うんだよね 話は長くなったが肝心な曲について話していきます…この曲は10月23日にリリースされる2ndアルバム「Sen Morimoto」の収録曲で、アメリカ・シカゴ在住のモリモトと東京在住のAAAMYYYがリモートで音源を交換しながら完成させたもので、AAAMYYYのドリーミーなエレクトロポップシンセとモリモトのシカゴサウンドがうまく混ざり合った作品となっている 若きアジアの逸材が光り輝く一曲
今後の彼の動向から目が離せない













No.7「Monster/藤原さくら」

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まだまだ、下半期・邦楽編の旅は続きます
お次は藤原さくらでMonsterです
フュー サクラー イェーイ サクラー
俺だけじゃなくてお前らもやれや
はい 藤原さくらは大手芸能事務所・アミューズに所属するシンガーソングライターで、僕と全く同い年 24歳頑張ってます
かつて存在した人気バンドオーディション番組・イカ天に出演したこともあるベーシストの父、藤原宏二の影響もあってか幅広い音楽ジャンルを扱うセンスを持ち合わせている
そして、フジテレビの月9ドラマ・「ラブソング」で福山雅治と共演したことをきっかけにメディア露出も増えていった
そんな藤原さくらが今回のニューアルバム・SUPERMARKETでそのイメージから脱皮した
特にこのMonsterはズル剥けな一曲だ
あ、いや 違う違う 変な意味じゃない
作詞・作曲・トラックは藤原さくら、サウンドプロデュース・アレンジは冨田ラボこと冨田恵一が担当し、また英詞と言うこともあり南カルフォニア育ちの日本人シンガーソングライター、Michael Kanekoも作詞に参加
とりあえず磐石の布陣で挑んでいるわけだが、楽曲としても「落ち着いた雰囲気だけどアッパー」というような矛盾した合わせ技も決まっていて、ハスキーな彼女の声質もそれによくマッチしている
Monster、タイトルもシンプルで怪しいけど良い香りがする では、どうぞ














No.8「不可思議のカルテ/fox capture plan」

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さぁ、Jazzでも聴きましょうか
fox capture planの不可思議のカルテって言うジャズがあるから寄ってきな
安くないよ 高くもないよ
寄ってきてな 寄ってきな
はい fox capture planは日本の3人組のインストゥルメンタルジャズバンドです
インストゥルメンタルジャズバンドって言いにくいし長いよね
面倒くさいから、BEAMSで店員やってそうなヤツらにしとこうかな
2011年あたりから「現代版ジャズロック」をコンセプトとして活動を始め、口コミで評判が広がったfcp
純粋なモダンジャズなどと比較したら、そりゃあ相当聴きやすくしてくれてはいる
だけど、今回リコメンドしたい不思議のカルテはそんなことどうでも良くなるほどWonderfulなナンバーとなっている
この曲は厳密に言えば、アニソンでもあってTVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」エンディングテーマとしても起用されている まあ、それのInstrumental.ver
アニソン好きには申し訳ないが、アニソンにするには勿体無いぐらい…ど直球Jazzでビックリ
モードなフォーンセクションと美しいピアノの旋律が混ざり合い、耳が幸せになる
この不思議なカルテが収録されている8th アルバム「DISCOVERY」も充実した一枚なので是非、聴いてみて欲しい
あ、僕のカルテは破棄してください
もう、耳鼻科には行かなくて済んだからな
はいはい 分かりました 次行きます












No.9「火傷に雨/君島大空」

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おい まだ半分にも到達していないぞ
ピッチ上げてこーぜ
続いてはお待ちかねの君島大空で火傷に雨だ
この曲は他の下半期ベストトラック系ブログで沢山取り上げられていたので、ピックアップしようか迷ったが…普通に良かったので紹介する
君島大空は1995年生まれのシンガーソングライターで、2014年から活動を始め、同年からSoundCloudに自身で作詞/作曲/編曲/演奏/歌唱をし、多重録音で制作した音源の公開したことがきっかけで音楽業界から注目を集める
そこで、劇伴、楽曲提供など様々な分野でも活動中の君島ちゃんが新曲を今年の7月にリリースしたのだ
その名も「火傷に雨」
ライブではすでに披露されている楽曲で、新型コロナウィルス感染拡大防止のための自粛期間を終えたタイミングで、バンド編成時のメンバーと共にゆかりのあるカフェの地下室を借りてドラムが録音された
特徴的なのは言葉とサウンドデザイン
滲んだ上モノが幾つもダビングされたトラックと彼の神秘的な歌声が絡みつく
夢見てたんだよ、これからもそうだよ
その気持ち…分かるよと思わず頷きたくなる言葉遣いには心が洗われてしまう
崎山氏も紹介して、彼のことも紹介するとなんだか量産型音楽ヲタクに見られそうで怖いけど自分に嘘はつけない
ここ最近、僕と同い年ぐらいの若き才能が瞬いているが…これから日本の音楽どうなっちゃうの?!とワクワクが止まらない










No.10「夢追人 feat. KREVA/PUNPEE」

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もう、この曲を紹介したいが為にこの邦楽編のブログを書いたと言ってもいい
ヘッズのみなさん、お待たせしました
Ladies and gentlemen
Boys and Girls
お次に紹介するのはPUNPEEで夢追人 feat. KREVAです
テーテテ テテテ テー
イェーーーイ! アゲテケ!
えーとですね、我らがDr.Kこと畠山 貴志
通称・KREVAがなんと板橋のキングオブヘッズ、PUNPEEに客演を致しました
僕にとっては2人とも大好きなラッパーだ
日本を代表するHipHopグループ「KICK THE CAN CREW」のMCでもあり、ソロでも活躍する大御所ラッパーのKREVAと実弟も5lackと言うラッパーで活躍をし、国内名門HipHopレーベル・SUMMITの顔とも言えるラッパー、PUNPEEとの夢のコラボが実現
まず、トラックが何かと熱い
KREVAの名曲・瞬間speechlessの掛け声がサンプリングされていて、彼の古参ファンも胸熱な仕様となっている
MVは、2037年を舞台設定とした物語仕立てとなっていて、未来のヘッズが昔の2人の音楽やラップの映像を見ているシーンから始まる
綴られるリリックもパンチラインに溢れている
夢に夢見てる 常に上見てる
いけるに千点掛ける 現時点
2020年代
いつまでも挑戦してる自分でいたい
MPC買ってから四半世紀
でもマインドはいまだに未完成品
追い続けてる 本当に本当
ずっと 生み続けている初期衝動

このKREVAのラインには食らった
夢に、常に、上見、千点、現時点…どんだけ踏むんだよって言うライミングスキルは勿論のこと、彼が書くから刺さる言葉に溢れている
PUNPEEの「悪いが太鼓持ちに叩かすドラムはない」も面白くて、機嫌を取って人にへつらう者を否定していると同時に売れることだけを考えて曲を作るラッパーたちを”太鼓持ち”と揶揄し、そんな彼らには”ドラムを叩く”資格はないと言ってる気もする
その他にも2人のHipHopを象徴するようなverseが沢山あって、聴く側を飽きさせないしKREVAが好きな人もPUNPEEが好きな人もHands Up!出来る作品となっている
ありそうでなかったコラボ 体感して欲しい














No.11「青空/突然少年」

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2020年はコイツらが存在したから、パンクな一年であれたと思う
脳内モッシュ、始めましょうか
続いては、突然少年で青空をお届けします
まず、みなさん突然少年をご存知でしょうか
突然少年は、Vo&Gtの大武茜一郎、Gtのカニユウヤ、Baのとだげんいちろうからなる3ピースロックバンド
西東京にて2012年に結成され、当時は4人で活動していたが2019年10月にDrの良原涼太が脱退 以降はサポートドラムを迎え、ライブ活動や音源制作に取り組んでいる通称・「平成最後のロックバンド」である
若手ミュージシャンの登竜門としても知られる「閃光ライオット」に出場すると、グランプリを受賞 2018年にはFUJI ROCK FESTIVALのニューカマーステージ・ROOKIE A GO-GOに出演を果たすなどの好成績を叩き出す
そして、またしてもメンバーが僕と同い年
なんか、怖くなってきた こわぁぁぁぁいぃぃ
ママァァァァ きゃぁぁぁぁぁ
はい そこで、今回紹介するのは新ドラマー、若干21歳の岩本斗尉を正式メンバーに迎えた初のフルアルバム「心の中の怪獣たちよ」に収録されているオープニング曲、青空
この曲の魅力は恐ろしいほど清々しい疾走感と嘘偽りのない言葉の羅列である
とめどなく荒削りな2ビートと歪みまくったベースのダウンピッキングが最高のコンビネーションを生んでいる
カニユウヤもNUMBER GIRLの田渕ひさ子を彷彿させるような覚醒っぷり
そして、大武茜一郎が綴る歌詞が純粋で赤裸々で胸を鷲掴みにしてくる
普通の感性 普通の性欲
普通の価値観 普通の生活
普通の幸せ 普通の将来
普通の歌詞 普通の歌声
衝撃が走りました 雷が落ちたようでした
物語の主人公は 確かに僕だったはずなのに
父さん母さん 僕は今 言いようのない
悲しみの中で 優しさに 暖かさに
まだ打たれていたいのです

自分から湧き出る言葉だけを綴ったリリック
まだ青い彼らだからこそ生み出せる青春を越えたワードの羅列が大きなパワーとなって心臓を包んでくる
青春パンクなのか、ロックンロールなのか
そんなことはどうでもいい
今、突然少年が突然暴れ出している
これを見逃すわけにはいかない
ロックの衝撃がここにある













No.12「More Light/ラブリーサマーちゃん」

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そろそろ中間地点に突入ですかね
では、みなさんご一緒に
せーの ラブリーサマーちゃーん
なーに? はい ありがとうございました
こう言うね、TokyoDomeCityのスカイシアター的なくだりを挟むと和むから
なに?いちいち脱線するなって?
和むからやっといたの それ以上、聞くな
えー、続いてはラブリーサマーちゃんでMore Lightでございます
今泉 愛夏ことラブリーサマーちゃんは東京都出身の女性シンガーソングライターで、キャッチコピーは「可愛くてかっこいいピチピチロックギャル」 この段階でパンチあるよね
てか、ラブサマ…僕の一個上か 
また歳が近い逸材が現れたなって感じです
中学三年生の夏に家にあったアコースティック・ギターを弾くようになったことがきっかけで音楽に傾倒していき、高校生の時の誕生日プレゼントとして貰ったMTRで宅録を始め、バンドメンバーを探す目的でSoundCloudに音源のアップロードを始めるようになる
その後、日大の芸術学部を卒業すると同時にメジャーデビューと言った形だ
そして、何と言ってもお爺ちゃんが見上げてごらん夜の星をや、手のひらを太陽になどの作曲で知られる、あの「いずみたく」って言うんだから驚きだ
音楽エリート一家だったんだな 
ウチとは大違い
そんな彼女は元々アンニュイな要素が詰まったサブカル女子がハァハァするアコースティックな楽曲が多かったのだが、今回リリースされたニューアルバム・THE THIRD SUMMER OF LOVEは今までの作品と打って変わってUKロックリスペクトを感じるガツガツのバンドサウンドとなっている
そして、GPPはその中から2曲目のMore Lightをリコメンドしたいって魂胆だ
この曲は一言で言えばUKロック×the brilliant greenである
聴けば分かる モロ歌い方が川瀬智子
なんか気怠いんだけど、芯もちゃんとあるようなロックな歌唱法は00sに活躍したブリグリの時のTommyにそっくり 
だけど、サウンドはブリティッシュのコーティングがされていてThe Smithsを連想させるような編曲は個人的にツボを押してくる 
チャキチャキのギターのカッティングとクラッシュのフィル多めの跳ねるようなドラムは聴いてて中毒性があり、下半期に鬼リピした一曲でしたね
ジャケのセンスも抜群だし、これに関してはアルバムごと良かったです
来年もラブリーサマーちゃんに踊らされよう













No.13「scapegoat/雨のパレード」

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ファイトー!一発!
指が千切れそうな勢いでフリック入力しております!noteはパソコンでも書きますが…やはりスマホのサクサク感には敵わない
はい 13曲目は雨のパレードでscapegoat
雨のパレードは、日本の3人組ロックバンドでポストダブステップ、インディーR&B、エレクトロハウス、アンビエントなどの様々なジャンルを超えたその音楽性がコアな音楽ヲタクから評価を受けている
メンバーの脱退などの苦悩も乗り越えて、活動を続ける彼らが今年の12月にセルフプロデュースによる待望の5thアルバム「Face to Face」をリリース
今回はその中からscapegoatをご紹介
この曲はSNSの誹謗中傷問題をテーマにしており、サウンド面においては、90年代のポップスと2010年代以降のHipHopをねこまんまにした感じですかね
僕が大好きなインディーエレクトロ界を支える男・SOHNに近しいトラックとなっていて、サイドチェインなどのエフェクターも上手く活用している
フロントマン・福永浩平のアイデアが満載と言っていい楽曲に仕上がっていてGPPも大満足
僕にとってのアイドル・ドラマーの大澤実音穂もテクニックは健在で、トリガーの使い方も絶妙な上にキックの低音も実音穂音質となっているところもGood
そして、歌詞がまた風刺的で良い
画面越しのやつは知らない
加減できる言葉 言えない
唖然とするようなことを打つけて
破片を拾い楽しんでる
思わず、襟を正したくなる
みなさんも、SNSはほどほどにね
でも、雨パレは聴き過ぎるぐらいが丁度良いのかもしれません
素敵な作品に出会えたことに感謝、般若












No.14「夜明けの唄/T字路s」

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ガンガン行きます
ここらへんでブルースも齧ってみる?
と言うことでNextはT字路sで夜明けの唄です
T字路sは2010年に結成されたVo&Gtの伊東妙子とBaの篠田智仁によるブルースデュオ
2011年のFUJI ROCK FESTIVALでは苗場食堂でサプライズライブを披露し、話題に
2015年には細野晴臣「恋は桃色」や中島みゆき「ホームにて」、THE BLUE HEARTS「夕暮れ」、エディット・ピアフ「愛の讃歌」など古今東西の名曲をカバーしたアルバム「Tの讃歌」をリリースするなど活動は多岐にわたる
そんなT字路sが再びブルースを奏でてくれた
その名も夜明けの唄
ニューアルバム「BRAND NEW CARAVAN」の一曲目に収録されていおり、「光も影も 抱いて進もう」と謳う、これからのT字路sの代表曲になりうる人生の応援歌となっている
しゃがれた歌声で人の背中を押している伊東妙子にもグッと来るし、どこか優しく包んでくれるようなギターには常に不安な心の栄養剤になってくれること間違いなしだ
僕は普段、夜勤もある仕事をしているんだが、明け方の休憩時間にこの曲を聴くと涙が出てきそうになる
みんなが寝ている間に一生懸命汗水流して働いている人たちがいることをこの曲と同時に覚えて帰ってもらえたら嬉しい
音楽好きが挙って名前をあげがちなアーティストではあるが、そんな枠はとっくにはみ出していて、人々の日常に寄り添った音楽を展開してくれている 素敵やん
そりゃ、島田GPP助の素敵やんも出ちゃいます
そして、ブルースって難しそうと思っている人にも是非、聴いてもらいたい一曲でもある
しかし、アルバム全体はまだ通して聴けていないので…後からじっくり味わいます
みんなはT字路を曲がったら、何が待っているのかな? 暗闇?夢?
いや、どれが待ってたっていいじゃない
夜明けの唄があるのだから
















No.15「Dbp(Track)/DE DE MOUSE」

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ここまで、RockやHipHop、Jazzに触れてきましたが…このジャンルも嗜んで欲しい
それこそがEDMです
Party rock is in the house tonight
Everybody just have a good time
お、僕が歌ったらみんな踊り出したぞ
LMFAO、懐かしいよな
そんなことは置いといて、DE DE MOUSEです
DE DE MOUSEは遠藤大介によるソロプロジェクトで、ポップで計算されたメロディと、民族音楽を基調とした不思議なエレクトリックボイスが話題となり、インストゥルメンタルの新人としては異例の大ヒットを遂げる
そんな、エレクトロ界の異端児とも言える彼が新作を発表した 
それがDemonstration1-EPである 
たった4曲しか収録されていないのだが、どのトラックもバキバキの刃牙
その中からDbp(Track)をセレクトしました
1990年代のハードコアテクノをベースにドラムンベースが打ち込まれていて、聴いてて楽しくて仕方がない 快♡感♡
とにかく彼特有のサンプリングボイスの再構築が今回も良い味を出している
もはや、代名詞となったこの手法でどこまで人を踊り狂わせられるかを追求したかのようなinstrumentalで聴いてて爽快感に満たされる
まるで、Skrillexにスラッシュアックスで戦いに挑んでいるかのようなサウンド
まさに怒りのダブステップ
鳩尾を殴ってくるようなシンセベースは非常に攻撃的で、聴くものを圧倒するギミックの1つとなっている
彼の攻めの姿勢に思わずガードしてしまうような感覚に陥ったのは僕だけじゃないはず
EDMも少し2010年代に比べると支持率が落ちた気がするんだけど、まだ良い意味で根は深い
そして、どうしても国内EDMは海外勢の規模、実力に劣ってしまうことがしばしば
しかし、今回の彼の新作を聴いて安心してしまったのは僕だけじゃないはず
みんな、お家をクラブにしてステップ踏んじゃおうぜ














No.16「Harder/Takara Araki」

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はぁ…はぁ…なげぇ…
このブログなげぇ… あきらめ…
いや、諦めたらそこで試合が何とかだ
続いては、Takara Araki氏でHarderです
この曲は他の自称・音楽ブロガーは絶対取り上げてないでしょ
やっぱり、GPPのブログは一味違うね
って自分で言うのかよ いや、言うわ
自己肯定していかないと人間やってけないよ?
えーとですね、かっばえびせんことTakara Araki氏です
何のこっちゃって人は過去のブログ読んでね
アラーキーのことをフォーカスして書いてます
まあ、やめられない止まらないってことよ
はい Takara Araki氏は1994年生まれ、
神奈川県在住の女性シンガーソングライター
メディア露出もなく、ライブをする回数も極端に少ないのでこのブログで初めて知った方も多いのでないだろうか
僕はSNSもチェックしておるのですが、その前から僕は女帝・アラーキーのファンでして、僕が専門学校卒業するかしないか辺りに下北沢モナレコードと言うレーベルのコンピアルバムが出まして、それにAraki氏が「女優」参加していたんだよね
相棒の六角精児を遺伝子分解したような見た目の音楽が好きな友達に教えてもらって、そこから新譜はチェックさせてもらってます
しかし、なんせ僕はファンであればあるほど良い意味で遠くから応援したい系男子なので…
こんな感じでブログとして下半期にリリースされた彼女の新曲を紹介します
タイトルはHarder
重厚感のあるchorusと相変わらず男の子が目玉をひん剥きそうなクールかつ大胆なリズム隊
これにはまた本人自身が本人を更新したんだなと勝手に納得してしまった
偉そうなことを相変わらず言っているGPPですが、マジでそう思ったし、何度か聴いていくうちにサイバーパンクの異空間に引きずり込まれてしまうような…そんな感覚が皮膚に伝わる
歌詞としては「なつっこく笑う」って表現が僕の心を豊かにしてくれたかな
あとは、何か分かんないけどカッコいい
今まで書いたことは流してもらって良い
自分で書いててもしっくりきてない
あ、お前は音楽ブログを書く身としてその語彙力は物書き失格だ!とか思ってんだろ?
マジで「何か魅力的で、何かカッコいいんだよ」 それの何が悪いんだよ!って感じになる
音楽的に僕が語れることは上記のことぐらいで、後は五感で感じ取って欲しい
ただ、どうしても音楽好きってマイナーなモノやコアなモノを掘っているつもりで、客観視してみると雑誌・Quick Japanとかの受け売りだったりするもんなんですよ
そこで、音楽好きこそ、着々と音楽をコンスタントに作り続けているインディペンデントのアーティストに目を向けてやるべきなんではないかと…そう思うダワサ
また、素晴らしい作品を落としてくれて
ありがとうの一言だけ溢したいです
お、みんなも早速聴き始めているみたいだね
さぁ 抽象と具体の狭間の旅へ 
いってらっしゃい














No.17「GMC/Ryohu」

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やばい おっぱいって連呼したい
それぐらい疲れてきた 誰か慰めて
わ、わかった!ビンタしようとするな!
はい!No.17はRyohuでGMCです!
Ryohu(呂布)はHipHop界のニューカマーとも言えるラッパーであり、世田谷レペゼンのKANDYTOWNというCrewに所属している
彼個人名義のアルバムをリリースするなど精力的に活動しており、Suchmosとコラボレーションするなど全音楽ファンにとって注目のアーティストでもある
そんな彼がDEBUTと言う冨田ラボ、TENDRE、AAAMYYY、starRo、Giorgio Blaise Givvn、荒田洸(WONK)など、ヒップホップの枠を超え、 親交の深いアーティストらで作り上げた真っ赤な1st ALBUMをリリース
その中から、今回はGMCと言う楽曲をご紹介
オレの目に写ってた
親父の背中外の景色が
月曜になれば繰り出すのさ
バックシートに座ればまるでスター
この車にこの街は狭すぎる
裏道通りビルすり抜ける
変わった街を今でも横目に
走らす車の名は GMC
車内で盛り上がる PS2

と言うリリックが印象的な一曲
GMCとは、アメリカの自動車メーカー、GMが北米および中東地域で展開している商用車およびライトトラック部門およびそのブランドのことである
そのGMCを乗り回しているRyohuが見た、スタイリッシュな景色や映像をそのまま真空パックにした都会的なHipHopナンバーと言っていい ラップスキルも文句の付けようがなく、ライムの多さも下品過ぎずない丁度良い量で個人的には大満足
"角曲がって"・"あと少しだけ"・"家に着くまで"・"思い出"と脚韻でサラッと畳たけるところも星3つを付けたい
ビートもファンキーで、生バンド感を意識したサウンドになっていて、様々なフロウを乗りこなすことが可能
君もこのGMCを聴きながら、GMCを乗り倒して欲しい
僕はまず、免許を取るところから始めます
って、めんどくせーなー あ、次次












No.18
「わ道(DJ Mitsu the Beats Remix)/HUNGER」

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Ryohuの次は日本語ラップ界のレジェンドから一曲ご紹介
その名も「わ道(DJ Mitsu the Beats Remix)/HUNGER」
これは、8月にリリースされた太鼓に乗せてHUNGERがラップした作品「舌鼓」に収録されている楽曲でリミックス作品は全て和太鼓のサウンドを軸とするビートをHipHop Beatに戻すという趣旨で制作されたもので、7人の実力派プロデューサー / ビートメイカーが参加した
勿論、この わ道と言う曲は様々なビートメイカーやプロデューサーがリミックスを手掛けているのだが、一番GPP的にグラっと来たのがDJ Mitsu the Beats Ver
DJ Mitsu the BeatsとHUNGERは実の兄弟であり、仙台出身のHipHop Group「GAGLE」のメンバーでもある
音楽好きやヘッズからは熱い支持を受けているプロデューサーの1人である彼の作り出すビートはどれもJazzyでDOPEなモノばかりだが、今回のリミックスはまた別の角度からエグりにかかっているイメージが強かった
和太鼓独特の“ 間" が活きたトラックをDJ Mitsu the BeatがHipHopとして調理していく
そこに、HUNGERのフロウも滑らかに律動を刻んでいき、快感に達していく
さらに、言葉選びも秀逸でHUNGERのIQの高さを感じる面白いラップで溢れている
俺は今、ドラムじゃなく太鼓を選んだ それには理由がある 俺たちのハートビートだ
と言う、この冒頭のラインは心を掴まれて離してはくれなかった
他にも"生身のリズム・鋼のリズム・太古のリズム"や"単身飛び込むステージ"・"乗り込むステージ"などタイトな韻が仕込まれていて、ラッパーとしても楽しめるナンバーだ
太鼓に乗せたら面白そう
そんな瞬間的なひらめきをきっかけに始動したHUNGER のセカンド・ソロアルバムの中に混ぜられた「わ道」
エネルギッシュな打ち込みに呼応するHUNGER のラップが予想以上に爆ぜまくる、この曲を聴いてHipHopを感じて欲しい













No.19「ヒマワリ/The Birthday」

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秋に結成15周年を迎える90年代のジャパニーズロックシーンを支えた、元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケを中心に誕生したロックバンド・The Birthdayが1年9ヶ月ぶりのシングル「ヒマワリ/オルゴール」をリリースした
さらに、The Birthday史上初となる両A面シングルとなっている
ライブを年間100本以上行なっていたThe Birthdayが、ライブができない時を生きる中、あふれる想いやエネルギーが濃縮され生まれた、彼らがバンドとして「今」本当に歌いたい2曲が完成と言った感じだろうか
そして、破壊と再生がテーマとなっているヒマワリの方を今回はここに記していきたい
ヒマワリがさぁ 折れちゃってさぁ
夏が終わるって言ってたのかな
蛇の瞳に 俺映って
2つに割れたベロにKISS

この歌詞で始まる当曲はROCKなオヤジたちの落ち着いた感情を楽しむことが出来るし、改めてチバが詩人であることを感じることが可能
荒々しいフジイケンジのテレキャスターの轟音が味わい深いし、クハラカズユキのシンプルなドラムも90s年代感満載である
そして、ジャパニーズガレージロックのドンとも言えるThe Birthdayの激しくて、切ないR&Rを血液に流すことが出来るこのヒマワリに出会えたことに感謝をしたい
チバの嗄れた歌声と哀愁漂うMVも最高で、貫禄あるロックと円熟の極みを見せてくれる
様々なロックジャンルを往来して切れ味鋭いサウンドに仕上がった今作
さらに、このリリックで僕はパンチを一発食らった気がする
エッセンスの何かで俺は酔ってて
革命の夜に お前酔ってた
世界を知りたくて 未来を見たくて
だからヒマワリは だからヒマワリは

みんな、革命の夜に酔ったことがあるだろうか?
なかなか、そんな人いないはずだ
でも、チバはそんな夜を体験したんだと思う
満開に咲き切って、枯れかけているヒマワリを抽象的にキャッチーに描いている
枯れようが、折れようが、笑ったリスに食われた時点で自分も、無理してライヴ行かずに、
「来年360度のヒマワリの一つに成るか」となんか色々回って、納得出来る音源だ
激しいヘビィロックから疾走感あるポップチューン、じっくり聴かせるバラード調のナンバーまで幅広い音楽性で魅了するThe Birthday
ダンディズムを凌駕した4人組の真髄を2020年下半期に確認出来ました
日本のロックは死んでない













No.20「Protect You/環ROY」

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あと、残り5曲になりました
続いては、環ROYでProtect Youです
環ROYは宮城県・仙台出身のラッパー兼ビートメイカーでラジオ放送で耳にしたBUDDHA BRANDの影響を受けHipHop Musicへ傾倒、2003年頃からラッパーとして活動を開始する
フリースタイルシーンにおいて影響力を誇り、ソロを始め幅広く活動している鎮座DOPENESSとのスペシャルユニット・KAKATOも業界内では高い評価を受けている
そんな鬼才ラッパー・環ROYが3年5ヶ月ぶりとなるニューアルバム「Anyways」をリリース
全曲ラップ、トラックメイキングも全て自身で行った完全セルフ・プロデュース作品である
その中から今回はラップは勿論、トラックメイキングも全て自身で行った完全セルフ・プロデュース楽曲・Protect Youをご紹介
ビートは非常に都心を感じさせる優雅だけどモダンな構成になっていて、スネアの一音一音が気持ち良い
近年あまり見せてこなかったアグレッシブなフロウが印象的なラップは聴いてて心地良い
とあるインタビューで彼は「(音と言葉は)常にアンヴィバレントになっているものだと思います 必ずコンフリクトしている
それはもう、そこら中のシンガーソングライターが曲先で後から詞を当てていく方法が定型化していることの理由なんじゃないですかね」と語っている
その思いが今回のProtect Youのリリックにも反映されている
俺ら気分はもう戦争
ほとんど占領された街の喧騒
お前を守るだけ
俺ら気分はもう戦争
いまだ返答できない街で生存
お前を守るだけ

韻も固いことはさることながら、今年の一年を風刺するようなメッセージ性までぶつけてきている
他にもあっという間 経つ数時間
時間は弓矢 ふと振り向いた
陽は傾いた 西日と都庁
システムをロード 俺らは歩く道路
暴動 起きる気配はまるでないマジックアワー

コロナによる様々な対策によって街がコントロールされていく様を描いている歌詞にも受け取れる
今までは彼の存在にすら気が付かなかったヘッズがいるとするならば、それは今まで大きな損をしていたことになる
でも、大丈夫
この作品を通して、これから彼の活動にも是非、目を向けて欲しい それだけなんだ
ここまで、読んでくれてありがとう
そして、環ROY…悪くないだろう













No.21「EVERYDAY/HASAMI group」

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HASAMI groupを愛し続けて、早4年が経とうとしている
ブログでお馴染みのキャラ、専門時代のS君に直接教えてもらい
そこからズブハマりしている、ほぼ素人の鬼才クリエイター集団・HASAMI group
バンドでもなく、正体すら明かさない彼らはsakura noise recordと言う自主レーベルを立ち上げて、フリーダウンロードとYotube、Bandcampのみで曲を世に放り込んでいる
首謀者は青木龍一郎と言う男で、彼が作詞作曲アレンジまでこなしている
ノイズが主体のパンクな一曲から、メロウでアンニュイな昭和歌謡的バラードまで
幅は広く、ハウス系のインストまで作り上げる始末で、もうメチャクチャ
ライブも二、三年に一回のレベルでしかやらず、完全に音源主義のHASAMI
遥か昔はCDもわざわざプレスして流通させていたらしいが、今は一切それらの面倒臭いことには手をつけていない
どうやら中野ブロードウェイで売られていたことがあるらしい
持っている人は結構レアだから、僕がいくらでもいいから買い取るよ
にしても、なんでこんな名曲量産機とも言えるインディペンデントのグループが
日の目を浴びないのか不思議だし、日本はつくづく狂ってるよな
そんな彼らが今年の10月に20th album「DOITORA」をリリースした
その中から今回はEVERYDAYをリコメンドしたい MVは僕が大嫌いな「アニメを繋げたMAD」になっているんだが、楽曲が良過ぎて、そこは無視しても良いと思えてしまう
まあ、アニメの使い方も80年代のモノとかじゃなくて2000年代の作品を扱っていてベクトルは若干違うから個人的に大嫌いな流行には乗ってないか
肝心な楽曲に関してだが、やはり歌詞が今回も良い 裏切らない魅力に溢れている
いつまでも僕らは このままでいいのか
先週も食べてた 弁当を買うのか
立ち止まってるように思えた この日常が
何も変わらないまま伝説の鍵となる

立ち止まってるように思えた この日常が
何も変わらないまま伝説の鍵となる…
こんな歌詞、僕なら絶対に思いつかない
相変わらず淡くて溶けそうなトラックも癖になるのは例年通りと言った感じだろうか
美メロのピアノとデッドなドラムに青木龍一郎の言葉の羅列が混ざった時が堪らない
みんなも、是非HASAMI groupを聴いて欲しい そうしたら、来年はきっと良い年になる














No.22
「ブッダのように私は死んだ/坂本冬美」

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はい そろそろグランドフィナーレです
ここらへんで演歌をちゃんと聴きましょう
日本の古き良き文化、演歌ですよ
次は坂本冬美で「ブッダのように私は死んだ」です
自身の50作目のシングルとして、今年の11月にリリースされた今作はサザンオールスターズの桑田佳祐が楽曲提供をしたことでも話題になった
ちなみに、桑田佳祐が他の歌手に楽曲を提供するのは、早川義夫の「アメンボの唄」以来で約23年ぶりとなる
きっかけは2018年のNHK紅白歌合戦にて、かねてからサザンオールスターズのファンであった坂本と桑田が初めて共演し、坂本がサザンのパフォーマンスを目の当たりにし感極まり、2019年初春に桑田に楽曲制作の依頼の手紙を送ったことから本作の制作が始まった
この曲を僕が知ったきっかけは、歌謡ポップスチャンネルと言う演歌をメインとした専門チャンネル このチャンネルを仕事中に視聴していた時に、たまたまこの曲のMVが流れたんですよ その時、グッと来たんですよね
今作は、まるで「歌謡サスペンス劇場」とでも呼びたくなるような世界観が広がる、美しくも不埒な大人の愛の歌
歌詞は坂本冬美本人を主人公に見立てて書き下ろされたそうだが、歌唱の面はもちろん、衝撃的な仕上がりとなった映像の面においても「坂本冬美」の新たな魅力を惜しみなく引き出すこととなり、早くも大きな反響を呼んでいる
悪い男だと知りながら
所帯持つことを夢見た
あんなに尽くした私が
邪魔になったのね
あれは魔が差したと言うのですか?

日本人で良かったと思わされる歌詞
演歌にぴったりな言葉選び
桑田マジック炸裂と言ったとこだろうか
そして、この曲は今まで坂本冬美の名前は知っていたが、楽曲をちゃんと聴いたことのなかった人にこそ届けたいナンバーと言って良い
今、坂本冬美の歌声に後光が刺す














No.23
「Mirrors(feat . SUMIN, Daichi Yamamoto & 鎮座DOPENESS)/STUTS」

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STUTSが9月にリリースした新作ミニ・アルバム「Contrast」より、韓国のSSW・SUMIN、Daichi Yamamoto、鎮座DOPENESSを客演に迎えた「Mirrors」をオススメしたい
STUTSは日本のトラックメーカー、音楽プロデューサー、MPCプレイヤー
国内外でのライブ活動を中心に、自身の作品や楽曲プロデュース、CM音楽制作等の楽曲制作を行っている
今では星野源のバックでMPCを叩くまでの成長を見せているSTUTS
彼は吃音症であり、人と喋ることが苦手であるのだが、元々同じ病気で苦しんだ僕からすると凄く親近感の湧くアーティストの1人だ
1989年世代の国内トラックメイカーとしては顔とも言える存在でもある
そして、そんな彼が生み出すこのMirrorsと言う楽曲が何かと素晴らしい
シーケンスを使わずにMPCを叩くことで生み出される独特のグルーヴをもつトラックはソウルフルでファンキー
HipHopを主軸に置きながら前作よりも幅広い音楽性が体現されている
この曲が収録されているアルバムの他のインストゥルメンタル楽曲ではMIXも手掛けていることもあってか、ボーカル楽曲でのMIXやマスタリングも今まで以上にこだわり抜いてる感があるように感じた
Mirrorsに関してはエンジニアに2010年以降のEXILEの楽曲をほぼ手がけているD.O.I.を迎えており、隙がない
客演のラッパーも日本人の父とジャマイカ人の母を持つ京都生まれのMC、Daichi YamamotoとMCバトル等で話題をかっさらったフロウの王様とも言える個性派ラッパー・鎮座DOPENESSが参加していて卓越したラップスキルをカマし合っている
改札口拔け足跡
殘すこのステップは Quasimoto
みたいに2つの YAMAMOTO
する暇ないよ嫌な事
前の事やお前の事

Daichi Yamamotoの先制攻撃とも言えるこのリリックは自然と踊りたくなる譜割りで最高
噓は孤獨 
濁る心 何が本當
見えなくする 高くなる
壁 まるでバベル

この鎮座のラップの間を意識した歌詞も緩くて柔らかい印象
さらに、ボーカルを担当する韓国の女性シンガーソングライター・SUMINも韓国語で美しい美声を靡かせている
英語を使いこなすDaichiのラップと一貫して日本語ラップで挑んでくる鎮座、母国語で勝負するSUMINと言うThree Languageの名曲が誕生してしまった
これをチェックし逃すと、GPP的には色々とオコだぞ プンプン よろしく頼むな













No.24
「CLOSE EYE feat.Kamui/Age Factory」

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あと、残り2つ!
ついに、終わりが見えてきた
24曲目にリコメンドしたいのはAge FactoryでCLOSE EYE feat.Kamui
Age Factoryは上半期のベストソングブログでも紹介しましたが、下半期も入れちゃいました
Age FactoryはVo&Gt清水エイスケ、Ba&Choの西口直人、Drの増子央人からなる奈良県出身の日本の男性3人組オルタナティヴロックバンドで“戦う人間のために音楽を”というメッセージを掲げ、2010年4月の結成以来、年間100本近くのライヴを全国各地で展開している
とにかく、轟音で荒々しくて…でも繊細な彼らがラッパーのKamuiを迎えて自身の楽曲「CLOSE EYE」をリメイクした「CLOSE EYE feat.Kamui」をリリースした
フロントマンの清水はこの楽曲に関して、以下のコメントしている
「既に完成している「CLOSE EYE」だが制作時点からfeat をしたいとは思っていた
色々な可能性を秘めていてまるで未完のように思っていた
自分なりにヒップホップから影響を受けた曲だ
そして、自分達の世界観と共通項を感じるKamuiを招いた
彼自身からはパンクを感じる
そしてどこか似通った部分を感じる
とても好きなラッパーの1人だ
デモを送り返答をもらってすぐ歌入れしてもらった
僕らならではの新しいミクスチャーの形を作り出したことに興奮したし、制作から思い描いていたことが現実なった」
まさに、このコメント通りとなった当曲はディストーションがきいた燃えるようなギターとナンバガの中尾憲太郎増し増しと言った感じのゴリゴリの太めなベース、アグレッシブなドラムが三位一体となり、リスナーに襲いかかってくるのだ さらに、kamuiのラップも冴え渡る
止められない
riding like a ワイスピ
カルマ 雨
弾き出すワイパー
眠れない毎晩
頭おかしい
ぶっ壊れたブレーキー
俺ら羨ましい?

正直、羨ましいぜ
そう言う感想が相応しいリリックだ
このコロナ禍でこのリメイクがヘビィメタルな形で世に落とされるのは気持ちいい
今もドキドキしている
どんどん聴いていくうちに、鼓動が速くなる…これを誰にも抑えられない
言語化できない衝撃がここにある














No.25「あいまいでいいよ/羊文学」

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ついに最後になります
ここまで、本当にお疲れ様でした!
25曲目は羊文学で「あいまいでいいよ」です
羊文学は2012年から活動する男女混合の3ピースロックバンド
この羊文学も上半期で紹介していたが、下半期でも我慢できないのでリコメンドさせてください よろしくお願いします
柔らかくも鋭い感性で心に寄り添い突き刺さる歌を繊細で重厚なサウンドにのせ、美しさを纏った音楽を奏でる3人が12月9日にメジャーデビューアルバム「POWERS」をリリースした
その中から、リード曲・あいまいでいいよを…聴いて欲しい…
今までの曲に比べて、キャッチーな内容となっていて、メジャーの匂いが微かにする
でも、それは微かであってインディーズ時代の良い具合の流れが底に溶け込んでいる
滲むような6弦とどこか懐かしい4弦、淡い3点が、ただただ直進していく
そして、塩塚モエカが歌詞で描くストーリーもこれまた素晴らしい
"恋人たちは今もまだ
お互いの気も知らないで
よくある歌のロマンスの影
追いかけるようにしてすれ違う

それでも春は今もまだ
遠くの街でうず高く
吹き抜ける風、掴めぬ香り
のんびりと留まって待ちくたびれる

あいまいでいいよ
本当のことは後回し
"
ここまでもラブソングが飾らない形で表現されてると泣くしかない
恋なんかあいまいでいいんだ
本当に大事なことは後回しで良い
非常に国語的に美しい歌詞だ
楽曲全体もSigur Rósを板前が調理したような和風ポストロックと言わんばかりの形に仕上がっていて、心が豊かになる
あいまいでいいよ
音楽の聴き方もそんな感じでいいかもしれない
サブカルチャーなんて、使い古された言葉で括れないバンドサウンドを体感できました
色々とありがとうございましたって感じっす
終わろうか
イェーーーーーイ!!!

















【お疲れ様でした】
本当にここまで読んでくれて
ありがとうございます サンキュー
いや、これでそんなに読まれてなかったら道頓堀に飛び込んでも良いレベルのボリュームでしたねぇ この手の上半期下半期ベストアルバム・ソング系の記事ってのは量にもよるけど大変なんですよね
誰に頼まれるわけでもなく書いてんですから僕も立派なドMですよ
しみけんも倒せちゃうほどのドMだ
でもね、他のnote利用者の書いている年間ベストなんてもんより濃い内容を書き終えた自信はありますよ
また他の自称・物書きを敵に回してしまった
トレッキングでもしたのかってレベルの疲労感ですが…音楽は楽しい!これは2020年も感じられたので良かったです
コロナで大変な一年でしたが、音楽はピンピンしてますからお家で沢山のジャンルの楽曲を聴いて、この年始を過ごしてください
他にも紹介したい楽曲もあって、書き切れないのが悔しいけどね
はい ここまでのお相手は前歯の歯並びが綺麗な男、GPPでした
じゃあね、バーイ










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