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【イベントレポート】「アンコンシャス・バイアス」ワークショップ

こんにちは!グロービス・ワーキングペアレンツ・クラブ(GPC)幹事のりえぽん(2020期仙台校)です。今回は、「アンコンシャス・バイアス」のワークショップイベントについてレポートします!

今回のイベントは、メルカリのHPで公開されているワークショップの資料を用いて、アンコンシャス・バイアスの概要について学んだあと、ブレイク・アウト・セッションでテーマごとにディスカッションする形で行いました。
(資料出典はこちらです→https://careers.mercari.com/jp/diversity/

1.ワークショップで学ぶ前提


私たちの「無意識バイアス」(無意識の偏見)について理解し、それを意識する習慣をつくることで、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進すること。バイアスすべてをなくすことを目的とするのではなく、逆に全てなくすことは不可能であることを理解すること。その上で、このワークショップでは、無意識バイアスによって自分の判断やコミュニケーションの取り方にどんな影響が出るかを振り返ることを目的とすることを確認しました。
 

2.ワークショップのゴール


①Knowledge(無意識バイアスを理解する)
②Awareness(自分の無意識バイアスを意識する)
③Skills(自分と他社に存在する無意識バイアスを意識する習慣をつける)

3.無意識バイアスとは


可視的・不可視的に、フィルターをかけた状態でものごとを無意識に判断してしまうこと。

4.よくある無意識バイアスとは


・過剰な一般化:限られたサンプルをもとに、すべての同じ属性の人に対して「一般化」すること
・確証バイアス:自分の価値観や考え方に都合のいいような情報だけに目を向けてしまうこと
・パフォーマンスバイアス:ジェンダー・人種・年齢などの属性を無意識に「能力」に結びつけること
・内的帰属・外的帰属:ある行動や出来事の原因を説明する際に、人の内的な特徴(能力・性格など)で解釈したり、外の状況や環境で解釈したりすること
・帰属バイアス:ジェンダー・人種・国籍・年齢などの属性により、結果への結び付け方を無意識に変えてしまうこと
・親和性バイアス:自分と似た人のほうが親しみを感じやすい、また好感を持ちやすいという無意識の傾向のこと
・家庭内性別役割バイアス:家事や育児は「女性の役割」という無意識バイアスのこと
・マイクロアグレッション:特定の集団に対して、偏見が伝わるような日常の言動(言語・非言語)

5.無意識バイアスに気づくには?セルフチェック


①「事実」か「推測」か、確認すること
②What if… クエスチョンをすること
③視点を使い分ける(切り取らない/相手中心の視点で)
→自分に問いかけてみること、問いかける習慣をつけると気づきやすくなることがわかりました。気づかなければ、無意識的にバイアスをかけてものごとを見たり判断したりしたことを修正もできないし、相手に謝ることすらできない、それは恐ろしいことではないかということを共有しました。
今日からできることとして、上記3つのセルフチェックをし、その反省・気づきを発信すること、周囲からフィードバックや指摘を求めること、無意識バイアスに気づくための学びの機会をチームで作っていくことなどがありました。

6.ブレイク・アウト・セッション


テーマ1:あなたの周囲でアンコンシャス・バイアスかもしれない?と思って事例はありますか。その時あなたはどう感じましたか>
テーマ2:自分へのバイアスに気づいたことはありますか?気づくために普段意識していることはありますか。

1回目も2回目も、大変活発な議論が交わされました。
例えば、アンコンシャス・バイアスの事例として、出産後の女性社員に海外出張などを打診するのを躊躇する、打診しないということが出ました。実はそれは、善意・配慮だと思ってなされているという意見があり、配慮とアンコンシャス・バイアスの境界線の難しさを確認しました。だからこそ、「こうかもしれない」と決めつけるのではなく、本人に聞いて、選択肢を提示することが重要であることを学びました。
 さらに、「無意識バイアスと配慮の違いについては、それにより相手の選択肢を狭めているか広げているかだと思った」というコメントも出て、より深い気づきを得ることができました。
 また、家族・地域・文化など一定の価値観が強く根付いているコミュニティにおけるアンコンシャス・バイアスについて、様々な意見・事例が出ました。ビジネスにおいては、アンコンシャス・バイアスに気を付けていても、家族・地域に戻ると無意識的にバイアスをもって生活していることにも気づきました。どの気づきをどう生かしていくか、今後の行動で変化させていきたいものです。

最後に、参加者からの学び・気づきを一言で表現いただきました。
#相手を決めつけず丁寧なコミュニケーション・選択肢の提示を心がける
#ワンステップの確認の手間を心と時間の余裕があるときに行うようにする
#自分と違う価値観を一度受けとめる、試してみたい
#善意の気遣いに悪影響があれば大いに指摘する
#特にギャップがありそうな、新入社員との会話に、アンコンシャスが潜んでいないか、意識しようと思う
#自分にかけているバイアスは人にもかけてしまうことがある
#これってバイアス?と考える意識を常々持とうと思う
#あえて異物たち(自分との価値観が異なる人たち)の中に自分を置く
#「やっぱり」から始まるフレーズを意識してみる

あっという間の90分でした!アンコンシャス・バイアスの問いを自分に向け続けながら、多様な価値観を受け止めてコミュニケーションを活発にしていきたいと思います。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。


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