K-1後の世界 〜Road to Reintegration〜 那須川天心はどこへ向かうのか 後編
前回は、
最近の那須川天心の試合内容が、
今一つスッキリしない
ことについて述べた。
今回は、その理由について思いを馳せてみたい。
格闘技の選手が鍛えるべき要素は、大まかに言って二つになるように思う。
[1] フィジカル
[2] 相手への対応力
である。
[1] フィジカル
天心はどうも、現時点では58kgの階級に適応できているように見えない。試合ごとのフィジカルの仕上がり具合にバラつきがあるように見てとれるからだ。
筋肉量をどの程度にするのか、また、そのための減量のペースなど、まだ模索しているのではないだろうか。
それが試行錯誤であれば良いのだが、迷走しているようにも見える。
志朗戦の前には『水抜きをせず、なるべく自然な形で減量する』という趣旨の発言もあったが、本当にそうしていたのであれば、首を捻らざるを得ない。
筋肉は容積の80%が水分である。そのため、筋肉量が多ければ多いほど、計量前の水抜きで体重も落とせることになる。
また、水抜きはやるにしてもせいぜい計量前日からなので、トレーニングに影響を与えることもない。
つまり、ギリギリまで筋肉量を増やして、軽量前日から水抜きして、大幅に体重を落としてクリアする、というやり方がベストなはずだ。
実際、そういったやり方をしている選手、トレーナーは多い。選手で言えば健太、不可思、比嘉大吾など。トレーナーで言えば野木丈司さんなどだ。
試合が決まると、
何週間も前からサウナスーツを着込んで、
水分を制限しているような選手など、
もはやいない
(はず、と強く信じたい)。
出典 ちばてつや/あしたのジョー/講談社
(まあ、あまりにギリギリの線をついたために失敗したのが比嘉 & 野木さんのケースだったわけでもあるのだが苦笑)
天心陣営ももちろんそんなことは熟知しているはずなので、『ONE』への参戦を見越して、敢えて水抜きしないやり方を試しているのだろうか…
[2] 相手への対応力
格闘技に限ったことではないが、相手のある競技においては、
相手の動き方のパターンを
早めに見極められるかどうか
が、試合の命運を分ける。そのためには、様々なタイプの相手とスパーリングすることが重要だ。TEPPEN GYMのみでのトレーニングでは、スパーリングパートナーも不足しているだろうし、方法論にも偏りがでまいか?
要するに私は、
天心はトレーニング環境の問題で
成長が鈍っているのではないか?
と疑っているのだ。
トレーニング方法は、格闘家・トレーナーにとって企業秘密のため、難しい部分はあろうとは思うが、日本の格闘技のレベルアップのために、ジムを超えた横の繋がりが欲しい。
キックボクシングの世界は、特にこの点が遅れていそうに見える…
まだ若く柔軟性があるうちに、天心には色々な指導に触れてみて欲しいものだ。
というか、天心以外でも、若くなくても、全ての選手の練習環境が整って欲しいものだ…
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